涙目の主な原因と特徴

原因

一般的な特徴*

涙が過剰に分泌される病気

ドライアイ

寒冷な気候、風の多い気候、タバコの煙、または乾燥した熱気にさらされると、涙目が悪化する

眼の中に何かがあるような感覚(異物感)が現れたり消えたりして、特に1日の終わりにひどくなる

以下の原因により、眼の表面が刺激される

  • アレルギー、化学物質、または感染症による結膜炎(まぶたの裏側と眼の前面を覆う膜の炎症)

  • 眼瞼炎(まぶたの縁の炎症)

  • 眼瞼内反(まぶたの内反)やさかさまつ毛(まつ毛が内向きに曲がっている状態)

  • 角膜掻破と異物(眼の表面にあるドーム状の透明な構造物が引っかかれていたり、異物が当たっている)

眼が赤くなる

アレルギー性結膜炎のある人では、かゆみ

まぶたやまつ毛が内向きに曲がっている人では、しばしば眼の中に砂などが入ったような感覚

角膜が引っかかれていたり、角膜に異物が当たっている場合には、痛みや光に対する過敏性、眼の中に砂などが入ったような感覚

アレルギーまたは上気道感染症による鼻への刺激

鼻水、くしゃみ、鼻づまり

涙の排出を妨げる病気

先天性涙道狭窄(先天性の涙道の閉塞)

生後数週間で症状が現れる

後天性涙道狭窄(加齢による管の狭窄)

加齢とともに、涙目が悪化する

眼瞼内反(まぶたの内向きへの反転)

通常、診察で見つかる

涙嚢炎(涙嚢の感染症)

眼の鼻側の角付近に痛みまたは不快感

しばしば、同領域の腫れ、発赤、圧痛、熱感

眼瞼外反(まぶたの外向きへの反転)

通常、診察で見つかる

腫瘍

しばしば、高齢者にみられる

ときに、涙嚢の付近に硬いしこり

その他の原因(けがまたは薬)

通常、そのような原因があると分かっている人にみられる

*特徴としては症状や診察結果を示しています。示されている特徴は典型的なものですが、常に認められるわけではありません。