持続性のしゃっくりの主な原因と特徴

原因

一般的な特徴*

検査†

食道

胃食道逆流症

胸やけ(上腹部で始まり、のどへ移動する灼熱痛で、ときに口の中に酸っぱい味覚を伴う)

胸痛

ときにせきや声がれ

ときに横になると症状が誘発される

制酸薬で緩和する

医師の診察

ときに、胃酸分泌を抑制する薬による治療を試す

ときに、上部消化管内視鏡検査(観察用の柔軟な管状の機器を用いた食道と胃の検査)

腹部

腹部手術(最近のもの)

明らかな最近の手術歴

医師の診察のみ

胆嚢疾患

胸郭下の右上腹部の痛み

ときに吐き気および嘔吐

超音波検査

肝炎

全身のだるさ(けん怠感)

食欲不振

吐き気と、ときに嘔吐

ときに尿が濃くなり、次に皮膚と白眼の部分が黄色くなる(黄疸

右上腹部の軽度の不快感

血液検査

肝臓がん(肝臓に転移したがんも含む)

上腹部の長期の不快感

体重減少

疲労

腹部の超音波検査、CT検査、またはMRI検査

膵炎

上腹部の重度で持続性の痛み

通常は嘔吐

血液検査

腹部の画像検査(CT検査、MRI検査、MRCP検査など)

妊娠している

通常は月経停止

ときにつわりや乳房の腫れ

妊娠検査

胸部

胸部手術(最近のもの)

明らかな最近の手術歴

医師の診察のみ

心臓を包んでいる膜の炎症(心膜炎

呼吸やせきをすると悪化する鋭い胸痛

心電図検査

肺の周りにある膜(胸膜)の横隔膜近くの炎症(横隔膜胸膜炎)

呼吸やせきをすると悪化する鋭い胸痛

胸部X線検査

肺炎

せき、発熱、悪寒、胸痛

ときに息切れ

胸部X線検査

その他

アルコール使用障害

アルコールの過剰摂取歴

医師の診察のみ

特定の脳腫瘍または脳卒中

ときに脳卒中の病歴や腫瘍がある人にみられる

ときに反復性の頭痛、歩行困難、会話困難、発声困難、視覚障害

脳のMRIまたはCT検査

腎不全

通常は腎不全が確認されている場合にみられる

血液検査

*特徴としては症状や診察結果を示しています。示されている特徴は典型的なものですが、常に認められるわけではありません。

†医師の診察は必ず行われるものであり、これがこの列に記載されるのは、検査を一切することなく医師の診察だけで診断ができることがある場合だけです。

CT = コンピュータ断層撮影、MRCP = 磁気共鳴胆道膵管造影、MRI = 磁気共鳴画像。

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