まれな間質性肺疾患

疾患名

症状

治療

備考

薬物誘発性間質性肺疾患

重度の症状が数週間から数カ月かけて徐々に現れることもあれば、突然現れることもある

息切れ

せき

症状を引き起こしている薬剤を中止する

コルチコステロイド(ときに効果的)

多くの種類の薬剤が原因となる可能性がある。

高齢者では重症化することが多い。

一部の薬剤が肺に与える影響は、全身性エリテマトーデスによる影響と類似している。

病気の範囲と重症度は、薬剤の用量や使用期間によって変わることがある。

肺胞出血症候群(肺内部への出血)

最もよくみられるのは、喀血(せきとともに血が出る)

慢性的な失血による貧血

腎不全(ときに)

コルチコステロイドや細胞傷害性薬剤(シクロホスファミドなど)

失血のため必要であれば輸血

血液中の酸素レベル低下には酸素投与

これらのまれな病気では、細くて血管壁が薄い血管(毛細血管)から肺の中へ血液が漏れ出し、原因は自己免疫反応であることが多い。

患者は、グッドパスチャー症候群多発血管炎性肉芽腫症全身性エリテマトーデス特発性肺ヘモジデローシス(肺に鉄が沈着する)、薬物反応などを有することがある。

大量出血により死亡する可能性もある。

リンパ脈管筋腫症

呼吸困難

せき

胸痛

ときに血を伴うせき

肺移植

シロリムス

この病気はまれで、若い女性に発生する。

妊娠中に悪化することがある。

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