催眠療法

執筆者:Denise Millstine, MD, Mayo Clinic
レビュー/改訂 2021年 10月
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    催眠療法は心身医学の手法の1つです。催眠療法(催眠)では、リラックスと注意力がより高まった状態へと誘導されます。催眠下にある患者は、催眠療法士が示すイメージに没頭し、疑念を感じなくなります。注意力を一点に集中したり、指示が耳に入りやすい人は、催眠療法を行動を変える助けとして用いることができ、これに伴い、健康状態が改善される可能性があります。(統合、補完、代替医療の概要も参照のこと。)

    自分自身に催眠術をかける方法を習得できることもあります。

    催眠療法のメカニズムは科学的観点からはあまりよく分かっていません。

    医療上の利用

    催眠療法は、以下のような、精神的要因が身体症状に影響しかねない状態や症状を治療する際に用いられることがあります。

    • ホットフラッシュ(ほてり)

    • 恐怖症

    • 疼痛症候群

    • 嗜癖

    • うつ病

    • ある種の皮膚疾患(いぼなど)

    • 不安

    催眠療法によって禁煙や減量に成功した例があります。成人や小児において、医療処置が行われている間の痛みや不安を緩和できる可能性があるほか、過敏性腸症候群、頭痛、喘息の症状の軽減に役立つ可能性があります。催眠療法はまた、がん患者の不安を軽減し、生活の質を改善するのに役立つこともあります。

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