肺動脈弁狭窄症

完全なレビュー: 2025年 6月 執筆者:Guy P. Armstrong, MD, Waitemata District Health Board and Waitemata Cardiology, Auckland | 査読者Jonathan G. Howlett, MD, Cumming School of Medicine, University of Calgary
最終更新日: 2025年 7月
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肺動脈弁狭窄症は、肺動脈弁の開口部が狭くなり、右心室から肺動脈に向かう血流が遮断(閉塞)される病気です。しばしば出生時から存在し(先天性)、そのため小児にみられます。

心臓弁膜症の概要と動画「心臓」も参照のこと。)

肺動脈弁は、右心室と肺につながる血管(肺動脈)の間の開口部にあります。肺動脈弁は、右心室が収縮し、肺に血液を送り出す際に開きます。特定の病気により弁の開口部が狭くなります(狭窄)。

肺動脈弁狭窄症は成人ではまれであり、通常は先天異常によって起こります。狭窄が重度の場合は、大きな心雑音(聴診器で聞くことができる心臓の異常な音)が生じることから、通常は小児期に診断されます。重度の肺動脈弁狭窄では、小児期に心不全を起こすことがありますが、通常は成人期まで症状はみられません。

症状は、胸痛(狭心症)、息切れ、失神などです。

肺動脈弁狭窄症の診断

  • 身体診察

  • 心エコー検査

聴診では、肺動脈弁狭窄症に特有の心雑音が聞こえます。

超音波が用いられる心エコー検査では、狭くなっている弁の開口部と弁を通る血液量を描出できるため、狭窄の重症度の評価が可能です。心臓カテーテル検査心臓のMRIなどの検査を追加で行うことにより、肺動脈弁狭窄の正確な位置、重症度、その他の影響に関する追加情報を得るのに役立つ場合があります。

肺動脈弁狭窄症の治療

  • バルーン弁形成術

小児の肺動脈弁狭窄が軽度であれば、治療をしなくても改善する場合があり、回復することさえあります。

症状がみられるか、心エコー検査で高度の狭窄が認められた場合には、バルーン弁形成術を行うことがあります。この手法では、先端にバルーンのついたカテーテルを静脈から心臓内にまで挿入し、弁の開口部を伸ばして開きます。弁の内部に到達したら、バルーンを膨らませて癒着した弁尖を分離し、狭窄を改善します。まれに、肺動脈弁を生体弁に置換することもあります。

バルーン弁形成術

バルーン弁形成術では先端にバルーンのついたカテーテルを静脈から心臓内にまで挿入し、弁の開口部を拡張して開きます。弁の内部に到達したら、バルーンを膨らませて癒着した弁尖を分離し、狭窄を改善します。

Pepermpron/stock.adobe.com

さらなる情報

以下の英語の資料が役に立つかもしれません。こうした情報源の内容について、MSDマニュアルでは責任を負いかねることをご了承ください。

  1. 米国心臓協会:心臓弁膜症(American Heart Association: Heart Valve Disease):心臓弁膜症の診断と治療に関する包括的な情報を提供している

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