脊髄せきずいの病気びょうきの大おおまかな説明せつめい

完全なレビュー: 2025年 8月 執筆者:The Manual's Editorial Staff
最終更新日: 2025年 8月
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脊椎せきついとは何なんですか?

脊椎せきついとは、背骨せぼねのことです。背骨せぼねは実際じっさいには、椎骨ついこつという24個この骨ほねと尾骨びこつ(仙骨せんこつ)が長ながくつながったものです。椎骨ついこつは頭蓋骨ずがいこつの下したの首くびのところから始はじまって、骨盤こつばんまで下したの方ほうに続つづいています。椎骨ついこつは体重たいじゅうの大だい部分ぶぶんを支ささえています。

それぞれの椎骨ついこつの間あいだには、椎間板ついかんばんという、軟骨なんこつでできた小ちいさな板いたがあります。その軟骨なんこつは、ゴムのようにやわらかく、椎骨ついこつと椎骨ついこつの間あいだでクッションのような働はたらきをして、脊椎せきついが曲まがるようにしています。

それぞれの椎骨ついこつは、真まん中なかに穴あなが開あいています。すべての椎骨ついこつの穴あなが一いち列れつにつながることで、脊椎せきつい全体ぜんたいにわたって脊柱管せきちゅうかんというトンネルをつくっています。脊柱管せきちゅうかんの中なかには脊髄せきずいが通とおっています。椎骨ついこつと脊柱管せきちゅうかんは、脊髄せきずいが傷きずつかないように守まもっています。

脊椎せきついは上うえから下したまで4つの部分ぶぶんに分わけられます。それぞれの部分ぶぶんは、アルファベット1文字もじで表あらわされます。

  • C(頸椎けいつい):首くびにある7個この椎骨ついこつ

  • T(胸椎きょうつい):背中せなかの上うえの方ほうにある、肋骨ろっこつにつながる12個この椎骨ついこつ

  • L(腰椎ようつい):腰こしにある5個この椎骨ついこつ

  • S(仙椎せんつい):5個この椎骨ついこつが合あわさって仙骨せんこつという1つの骨ほねになっていて、脊椎せきついと骨盤こつばんをつないでいる

  • Co(尾骨びこつ):脊椎せきついの底部ていぶにある互たがいにくっつき合あった3~5個この椎骨ついこつ

脊椎せきついの各部分かくぶぶんの椎骨ついこつには、上うえから順じゅんに番号ばんごうが付つけられています。医師いしは、脊椎せきついの異常いじょうについて話はなしをするとき、異常いじょうがある椎骨ついこつをアルファベットと番号ばんごうで示しめします。たとえば、5番目ばんめの腰椎ようついに異常いじょうがある場合ばあい、医師いしはその位置いちを「L5」と言いうことがあります。

脊椎せきついの成なり立たち

脊椎せきつい(脊柱せきちゅう)は、椎骨ついこつと呼よばれる骨ほねが連つらなってできています。脊椎せきついの中心ちゅうしんにある脊柱管せきちゅうかんという空間くうかんには長ながくて傷きずつきやすい脊髄せきずいが通とおっており、脊椎せきついを構成こうせいする椎骨ついこつはこの脊髄せきずいを守まもる役割やくわりを果はたしています。それぞれの椎骨ついこつと椎骨ついこつの間あいだには、椎間板ついかんばんという軟骨なんこつでできた板いたがあります。椎間板ついかんばんは脊椎せきついのクッションとして働はたらき、脊椎せきついにある程度ていどの柔軟じゅうなん性せいを与あたえています。

脊髄神経せきずいしんけい:脊髄せきずいの中なかから椎骨ついこつと椎骨ついこつの間あいだを通とおって、31対ついの脊髄神経せきずいしんけいが脊髄せきずいの外そとに伸のびています。それぞれの脊髄神経せきずいしんけいは、根元ねもとのところで2本ほんの短みじかい枝えだ(神経根しんけいこん)に分わかれています。

運動うんどう神経根しんけいこんは、脳のうと脊髄せきずいからの命令めいれいを体からだのほかの部分ぶぶん、特とくに骨格筋こっかくきんに伝つたえます。

感覚かんかく神経根しんけいこんは、体からだのほかの部分ぶぶんからの情報じょうほうを脳のうへ伝つたえます。

馬尾ばび:脊髄せきずいは脊椎せきついの上うえから4分ぶんの3の高たかさで終おわっていますが、そこから体からだの下したのほうに向むけて神経しんけいの束たばが伸のびています。この神経しんけいの束たばは、馬うまのしっぽに似にた形かたちをしているため、馬尾ばびと呼よばれます。馬尾ばびは、体からだと両脚りょうあしがやり取とりする神経しんけい信号しんごうの通とおり道みちになっています。

脊髄せきずいとは何なんですか?

脊髄せきずいは、脳のうから出でて、脊椎せきついの中なか(脊柱管せきちゅうかん)を下したに向むかってのびる神経しんけいの太ふとい束たばです。脊髄せきずいは、脳のうと体からだのほかの部分ぶぶんを行いき来きする信号しんごうが伝つたわる、電気でんきケーブルのようなものです。

  • 脳のうから出でる信号しんごうは、腕うでや脚あしを動うごかすなど、体からだに何なにかをするよう命令めいれいするための信号しんごうです。

  • 脳のうに送おくられる信号しんごうは、体からだが何なににさわっているかや、どこに痛いたみがあるかなど、体からだからの情報じょうほうを脳のうに伝つたえるための信号しんごうです。

脊髄せきずいはとても傷きずつきやすく、そのため、脊柱管せきちゅうかんの中なかで守まもられています。

脊髄神経せきずいしんけいとは何なんですか?

脊髄神経せきずいしんけいは、脊髄せきずいと体からだのさまざまな部分ぶぶんに向むかう細ほそい神経しんけいをつないでいる、中ちゅうくらいの太ふとさの神経しんけいです。

椎骨ついこつと椎骨ついこつの間あいだのすき間まには、脊髄せきずいに出入でいりする31対ついの脊髄神経せきずいしんけいがあります。それぞれの脊髄神経せきずいしんけいは、脊髄せきずいの決きまった場所ばしょから、全身ぜんしんの決きまった場所ばしょへとのびています。そのため、たとえば、あなたが皮膚ひふのある場所ばしょをさわると、そこに対応たいおうする脊髄神経せきずいしんけいから脳のうに信号しんごうが伝つたわることで、あなたはそこをさわったと感かんじることができます。

脊椎せきついと脊髄せきずいの病気びょうきにはどのようなものがありますか?

脊椎せきついの病気びょうき

脊椎せきついは、交通事故こうつうじこ、ころぶこと、暴行ぼうこう、スポーツ中ちゅうのけがなどによって、傷きずつくことがあります。けがによって、脊椎せきついの骨ほねが折おれたり(脊椎骨折せきついこっせつ)、位置いちがずれたり(脱臼だっきゅう)することがあります。脊椎せきついの骨ほねをつないでいる靱帯じんたいがさけてしまうこともあります。椎間板ついかんばんがやぶれることもあります。

脊椎せきついの病気びょうきは、いつもけがによって起おこるとは限かぎりません。ときには、脊椎せきついの骨ほねに感染かんせんが起おきることもあります(骨髄炎こつずいえん)。がんが脊椎せきついの骨ほねに広ひろがることもあります。

脊椎せきついの病気びょうきが脊髄せきずいにも影響えいきょうを与あたえることがあります。

脊髄せきずいの病気びょうき

脊髄せきずいの病気びょうきは、脊髄せきずいが傷きずついたり、ダメージを受うけたりすることで起おきます。脊椎せきついにも問題もんだいがある場合ばあいもあれば、ない場合ばあいもあります。

脊髄せきずいの病気びょうきの原因げんいんは何なんですか?

一部いちぶの脊髄せきずいの病気びょうきは、次つぎのような、脊髄せきずいが傷きずつくけがによって引ひき起おこされます。

一部いちぶの脊髄せきずいの病気びょうきは、次つぎのような脊髄せきずいに異常いじょうを起おこす別べつの病気びょうきによって引ひき起おこされます。

脊髄せきずいの病気びょうきにはどのような症状しょうじょうがありますか?

脊髄せきずいが傷きずついていると、その部分ぶぶんを通とおっている神経しんけいは正ただしく働はたらかなくなります。普通ふつう、脊髄せきずいの病気びょうきは次つぎの症状しょうじょうを引ひき起おこします。

  • 筋肉きんにくに力ちからが入はいらなくなったり、麻痺まひ(体からだの一部いちぶをまったく動うごかすことができない状態じょうたい)が起おきたりする

  • 痛いたみや、さわられた感覚かんかくを感かんじなくなる

  • 排尿はいにょうや排便はいべんをがまんできない(失禁しっきん)

  • 勃起障害ぼっきしょうがい(男おとこの人ひとが勃起ぼっきをすることや、勃起ぼっきを保たもつことが難むずかしくなること)

脊髄せきずいから出でた神経しんけいは傷きずついた場所ばしょまでは問題もんだいがないため、現あらわれる症状しょうじょうは、脊髄せきずいの傷きずついている場所ばしょによって変かわってきます。たとえば、腰こしの位置いちで脊髄せきずいが傷きずつくと、脚あしが動うごかせなくなったり、脚あしの感覚かんかくがなくなったりすることがありますが(痛いたみを感かんじない、誰だれかがさわってもわからないなど)、その場合ばあいでも、腕うでは普通ふつうに使つかえます。首くびの位置いちで脊髄せきずいが傷きずつくと、腕うでと脚あしの両方りょうほうに影響えいきょうが及およぶことがあります。首くびの高たかい位置いちで脊髄せきずいが傷きずつくと、呼吸こきゅうができなくなることがあります。脊髄せきずいのどの部分ぶぶんが傷きずついたかに関係かんけいなく、排尿はいにょうや排便はいべんをがまんできなくなったり、性的せいてきな機能きのうが失うしなわれたりすることがあります。

脊椎せきついの骨ほね、靱帯じんたい、椎間板ついかんばん、または脊髄神経せきずいしんけいが傷きずついている場合ばあい、普通ふつうは首くびや背中せなかに痛いたみが出でます。

もし次つぎの症状しょうじょうがあるなら、すぐに救急きゅうきゅう医療機関いりょうきかんに行いってください。:

  • 突然とつぜん、体からだの一部いちぶの感覚かんかくがなくなる

  • 片方かたほうまたは両方りょうほうの腕うでや脚あしに力ちからが入はいらない

  • 排尿時はいにょうごや排便はいべんをするタイミングをコントロールできない

麻痺まひが起おきる場合ばあい、最初さいしょは筋肉きんにくに力ちからが入はいらなくなります。しばらく麻痺まひが続つづくと、筋肉きんにくが使つかわれていないために、固かたくなります。腕うでや脚あしが固かたくなりすぎて、人ひとが力ちからを加くわえても曲まげられなくなることがあります。

麻痺まひがある場合ばあいや、ベッドから出でられない場合ばあいには、次つぎのような、ほかの病気びょうきになる危険性きけんせいが高たかくなります。

脊髄せきずいの病気びょうきのせいで、気分きぶんが落おちこんだり、自尊心じそんしんがなくなったりすることもあります。

医師いしはどのようにして、私わたしが脊髄せきずいの病気びょうきかどうかを判断はんだんしますか?

医師いしは、体からだの特定とくていの位置いちより下したでだけ、力ちからが入はいらなくなったり、感覚かんかくがなくなったりしている場合ばあい、脊髄せきずいの病気びょうきを疑うたがいます。

すると、医師いしは次つぎのような検査けんさをします。

医師いしは脊髄せきずいの病気びょうきをどのように治療ちりょうしますか?

脊髄せきずいの病気びょうきの原因げんいんが治療ちりょうできる場合ばあいは、医師いしはそれを治療ちりょうします。

次つぎの治療ちりょうでよくなる人ひともいます。

  • 手術しゅじゅつ:腫瘍しゅようを取とり除のぞいたり、骨折こっせつを治なおしたりする

  • 理学療法りがくりょうほう:運動うんどうをして筋力きんりょくを強つよくしたり、体からだをやわらかくしたりする、筋肉きんにくのけいれんをコントロールする方法ほうほうを身みにつける、装具そうぐ、歩行器ほこうき、車くるまいすなどの使つかい方かたを学まなぶ

  • 作業療法さぎょうりょうほう:脊髄せきずいの病気びょうきがあっても普通ふつうの生活せいかつを送おくる方法ほうほうを身みにつける

もし脊髄せきずいの病気びょうきに対処たいしょするのに苦労くろうしているなら、カウンセラーに相談そうだんすることが助たすけになるかもしれません。

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