ホルモンざいによる避妊ひにん方法ほうほう

レビュー/改訂 2021年 6月
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避妊ひにんとは、妊娠にんしんふせぐことです。

ホルモンとは、からだのある部分ぶぶんからからだべつ部分ぶぶんおくられる化学伝達物質かがくでんたつぶっしつのことです。これらの伝達物質でんたつぶっしつからだ大切たいせつはたらきを調節ちょうせつします。エストロゲンやプロゲスチンなどのせいホルモンは、おんなひと月経げっけいにんようせい調節ちょうせつ役立やくだっています。医師いし妊娠にんしんふせぐために、このようなホルモンを(すなわちこれらのホルモンを人工的じんこうてきにつくって)利用りようすることができます。

ホルモンざいによる避妊ひにんには、どのような方法ほうほうがありますか?

避妊ひにんのためのホルモンざいには、つぎの2つのはたらきがあります:

  • 卵巣らんそうから卵子らんし放出ほうしゅつされないようにする

  • 子宮頸部しきゅうけいぶ粘液ねんえきをネバネバにし、精子せいしとおれないようにする

卵子らんし放出ほうしゅつされなかったり、精子せいし卵子らんしにたどりけなかったりすると、妊娠にんしんしません。

ホルモンざいによる避妊ひにんには、つぎ方法ほうほうがあります:

  • 経口避妊薬けいこうひにんやく(ピル)

  • 皮膚ひふパッチざい

  • ちつリング

  • インプラント

  • 注射ちゅうしゃ

ホルモンざいによる避妊ひにんはどれくらい効果こうかがありますか?

ホルモンざいによる避妊ひにんは、ただしく使つかえば避妊ひにんもっと効果的こうかてき方法ほうほうの1つです。あなたがただしく使つかった場合ばあい最初さいしょの1年間ねんかん妊娠にんしんする確率かくりつは1000にんあたりおよそ3にんにすぎません。

くすりをきちんとまなければあなたが妊娠にんしんする可能性かのうせいたかくなり、とく月経げっけいあと最初さいしょの1週間しゅうかんにのみわすれた場合ばあいはなおさらです。

だれがホルモンざいによる避妊ひにん方法ほうほう使つかえますか?

ほとんどのおんなひとが、ホルモンざいによる避妊ひにんもちいることができます。

あなたがつぎにあてはまれば、エストロゲンとプロゲスチンをふく経口避妊薬けいこうひにんやく(ピル)をむべきではありません:

  • 35さい以上いじょうで、片頭痛へんずつうがある

  • 前兆ぜんちょう片頭痛へんずつうまえこる症状しょうじょうで、ひかりえたり、皮膚ひふ異常いじょう感覚かんかくになるなど)がある片頭痛へんずつうがある

  • あしまたははい血栓けっせんができている、またはできたことがある

  • 高血圧こうけつあつがある

  • 20ねん以上いじょうあいだ糖尿病とうにょうびょうがある

  • 血液けつえきなかに、トリグリセリドとばれる脂肪しぼうおお

  • 心臓しんぞう病気びょうきがある

  • 35さい以上いじょうで、1にちに15ほん以上いじょうのタバコを

  • 臓器移植ぞうきいしょくけたことがあり、それが問題もんだいこしている

  • 肝臓かんぞう病気びょうきがある

  • 以前いぜん避妊ひにんをしたときに黄疸おうだん皮膚ひふ黄色きいろくなる)があった

  • 胆嚢たんのう病気びょうきがある

  • にゅうがんがあるか、にゅうがんになったことがある

減量手術げんりょうしゅじゅつけたことがある場合ばあい、ピルを使つかうべきではありませんが、皮膚ひふパッチやちつリングは使つかうことができます。

ホルモンざいによる避妊ひにん方法ほうほうにはどのような種類しゅるいがありますか?

ホルモンざいによる避妊ひにんがあなたにっているかどうかについては、医師いし相談そうだんしてください。

経口避妊薬けいこうひにんやく(ピル)

妊娠にんしんふせぐために、経口避妊薬けいこうひにんやく(ピル)にはプロゲスチンとエストロゲンの両方りょうほうか、プロゲスチンのみがふくまれています。プロゲスチンのみのピルは、あまり効果こうかがありません。医師いしはふつう、あなたがエストロゲンを使つかえない場合ばあいだけにそのくすりします。

あなたは、毎日まいにちピルをまなければなりません。ピルをむのをわすれると、妊娠にんしんするかもしれません。わすれてしまうピルのかずえれば、それだけ妊娠にんしんする可能性かのうせいたかくなります。ピルはむのをやめると、すぐに妊娠にんしんできるようになるものと、すうげつかかるものがあります。

経口避妊薬けいこうひにんやく(ピル)の副作用ふくさようには、つぎのものがあります:

  • 予想よそうしていない時期じき出血しゅっけつとく使つかはじめて最初さいしょすうげつ

  • 、おなかがふくれる、嘔吐おうと

  • 乳房にゅうぼういた

  • あしはい血栓けっせん

  • 頭痛ずつう

  • よくうつ

  • 皮膚ひふいろのしみ(肝斑かんはん

  • 子宮頸しきゅうけいがんになる可能性かのうせいたかくなる

  • 体重たいじゅう増加ぞうか

皮膚ひふパッチざい

避妊ひにんのための皮膚ひふパッチざい皮膚ひふけるうすいパッチで、エストロゲンとプロゲスチンをゆっくりと放出ほうしゅつして妊娠にんしんふせぎます。ふつうはパッチを7日間かかんっておき、あたらしいパッチをさらに7日間かかんります。パッチを3まい使つかったあとは、1週間しゅうかんってからまた使つかはじめます。

  • パッチを使つかはじめて最初さいしょの1週間しゅうかんは、ほかの避妊ひにん方法ほうほうコンドームなど)ももちいなければならないことがあります。

  • 経口避妊薬けいこうひにんやく(ピル)を毎日まいにちむよりも、毎週まいしゅうパッチを使つかうほうがおぼえておきやすいかもしれません。

  • パッチざい副作用ふくさようはピルのものとています。

  • あなたの体重たいじゅうおもいと、パッチざい効果こうかがそれほどないことがあります。

  • パッチをった部分ぶぶんやそのまわりの皮膚ひふいたみやかゆみがこるかもしれません。

ちつリング

避妊ひにんのためのちつリングはプラスチックでできたちいさなリングで、ちつれて使つかいます。リングはエストロゲンとプロゲスチンを放出ほうしゅつし、妊娠にんしんふせぎます。ふつうはリングを3週間しゅうかんれておき、そのの1週間しゅうかんははずしておきます。そのしゅうに、月経げっけいがあるかもしれません。その1週間しゅうかんぎたら、あたらしいリングをれます。医師いしによっては5週間しゅうかんリングをれておき、そのあたらしいものと交換こうかんするように指示しじすることもあります。

  • リングを使つかはじめて最初さいしょの1週間しゅうかんは、ほかの避妊ひにん方法ほうほうコンドームなど)ももちいなければならないことがあります。

  • 経口避妊薬けいこうひにんやく(ピル)を毎日まいにちんだり、毎週まいしゅうパッチを使つかったりするよりも、3~5週間しゅうかんに1かいリングを使つかうほうがおぼえておきやすいかもしれません。

  • 一方いっぽうで、リングがえず、はいっていることをかんじないため、リングをはずして交換こうかんすることを簡単かんたんわすれてしまう可能性かのうせいもあります。

  • リングの副作用ふくさようピルパッチざいのものとています。

避妊ひにんようインプラント

避妊ひにんようインプラントは、プロゲスチンを放出ほうしゅつするマッチぼうほどのおおきさのもので、皮膚ひふしたれて妊娠にんしんふせぎます。

  • 1つのインプラントで3年間ねんかん効果こうかがあります。

  • インプラントをすと、すぐに妊娠にんしんできます。

  • 医師いしは、はりのような道具どうぐ使つかって皮膚ひふしたにインプラントをれ、すときは皮膚ひふちいさくります。

インプラントの副作用ふくさようには、つぎのものがあります:

  • 月経げっけいがなくなる

  • 予想よそうしていない時期じき出血しゅっけつ

  • 頭痛ずつう

  • 体重たいじゅうえる

避妊ひにんのための注射ちゅうしゃ

避妊ひにんのための注射ちゅうしゃは、ながあいだ効果こうかがあるプロゲスチンを3カげつごとに注射ちゅうしゃして妊娠にんしんふせぐものです。

  • 注射ちゅうしゃをやめてから妊娠にんしんできるようになるまで、ながくて18カげつかかることがあります。

注射ちゅうしゃ副作用ふくさようにはつぎのものがあります:

  • 予想よそうしていない時期じき出血しゅっけつとくはじめのあいだ

  • 月経げっけいがなくなる

  • 体重たいじゅうえる

  • 頭痛ずつう

  • 骨密度こつみつど(あなたのほねがどれくらい健康けんこうつよいか)がひくくなる―ただしふつうは、注射ちゅうしゃをやめると骨密度こつみつど正常せいじょうにもどります。

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