持続勃起症の主な原因と特徴

原因

一般的な特徴*

検査

勃起障害の治療薬(アルプロスタジル、パパベリン、フェントラミン、アバナフィル[avanafil]、シルデナフィル、タダラフィル、バルデナフィルなど)

持続勃起症が始まる直前にこれらの薬の1つを服用した男性で起きた痛みを伴う持続勃起症

医師の診察のみ

レクリエーショナルドラッグ(アンフェタミン類やコカインなど)

痛みを伴う持続勃起症

アンフェタミン類またはコカインが原因の場合は、興奮および不安

医師の診察

ときに薬物スクリーニング

その他の薬(抗凝固薬、特定の抗うつ薬、降圧薬、精神刺激薬、抗精神病薬、コルチコステロイド、リチウムなど)

何らかの病気の治療を受けている男児または成人男性における痛みを伴う持続勃起症

医師の診察のみ

血液の病気(白血病多発性骨髄腫鎌状赤血球症または鎌状赤血球形質サラセミアなど)

男児または若い成人男性、しばしばアフリカ系または地中海系

血算

ヘモグロビン異常の有無を確認する血液検査(ヘモグロビン電気泳動検査)

前立腺に隣接する領域に広がった前立腺がんまたは性器に広がった何らかのがん

50歳以上の男性で、膀胱から尿道への開口部(膀胱出口部)が閉塞していることを示唆する症状(尿勢低下、排尿開始困難、排尿後尿滴下など)が増悪している

ときに血尿

前立腺特異抗原の濃度を測定する血液検査

CTまたはMRI検査

脊髄の病気、例えば脊柱管が狭くなる脊柱管狭窄や脊髄の圧迫

脚の筋力低下またはしびれ

尿閉(膀胱に尿がたまっても排尿できない状態)または尿失禁便失禁

脊椎のMRIまたはCT検査

動脈の損傷

中等度の痛みを伴うわずかに硬くなった持続勃起症

陰茎または鼠径部に最近けがをした男性

デュプレックス法による陰茎の超音波検査(血流を測定する超音波検査で、血液が流れている血管の構造を描出できる)

血管造影検査(血管のX線検査)

MRI検査

*特徴としては症状や診察結果を示しています。示されている特徴は典型的なものですが、常に認められるわけではありません。

CT = コンピュータ断層撮影、MRI = 磁気共鳴画像。