時期 | 考えられる薬*の影響 | 胎児の状態 |
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受精後20日以内 | 全か無の作用(胎児が死亡するか、まったく影響しない) | 胎児には先天異常に対する強い抵抗力がある。 |
受精後3~8週間 | 場合によっては影響なし 流産 流産 流産とは、妊娠20週までに人為的でない原因によって胎児が失われることです。 胎児側の問題(遺伝性疾患や先天異常など)によっても母体側の問題(生殖器の構造的異常、感染症、コカインの使用、飲酒、喫煙、けがなど)によっても流産が起こりますが、多くの場合、原因は不明です。 出血や筋けいれんが起こることがありますが、特に妊娠して週数が経過している場... さらに読む 出生してから気づく永続的だがわずかな欠陥 小児がん 小児がんの概要 小児におけるがんはまれです。米国では、出生後から14歳までの小児における毎年の症例数は1万3500例未満、死亡は約1500例です。それに対して、成人における毎年の症例数は140万例、死亡は575,000例です。しかしながら、がんは小児の死因としてはけがに次いで第2位です。小児がんの約33%が... さらに読む のリスク上昇(母親への放射性ヨード投与[甲状腺がんの治療のため]や、画像検査の際の放射性物質の使用[ 核医学検査 核医学検査 核医学検査では、放射性核種を用いて画像を描出します。放射性核種とは放射線を出す元素のことで、エネルギーを放射線の形で放出することで、安定した状態になろうとする原子です。放射性核種の多くは高いエネルギーをガンマ線(人の手によらない、自然環境で発生するX線)または粒子( 陽電子放出断層撮影で使用される陽電子など)の形で放出します。(... さらに読む など]などに起因する可能性) | 胎児の器官が形成される時期で、胎児の先天異常が特に発生しやすくなる。 |
第2トリメスターおよび第3トリメスター(訳注:第2トリメスターは日本の妊娠中期に、第3トリメスターは妊娠後期にほぼ相当) | 正常に形成された胎児の器官や組織の発達および機能を変化させる 明らかな先天異常は起こりにくい 長期的な影響は不明 | 器官の形成が完了する。 |
*有害な作用をもつ可能性が高い薬は一部のものだけです。 |