成分
電子タバコ(eタバコ)の活性物質は液体ニコチンで、他のタバコ成分は含まれていません。電子タバコと気化器は、当初は禁煙補助のための装置として販売されていましたが、電子タバコの使用者はニコチン依存から抜け出せません。電子タバコは、禁煙用の装置として米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けていません。
マリファナ マリファナ マリファナ(大麻)は植物のカンナビス・サティバ Cannabis sativaとカンナビス・インディカ Cannabis indicaからつくられる薬物で、デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール(THC)と呼ばれる、精神活性作用のある化学物質が含まれています。 マリファナにより、夢幻状態、幸福感、知覚のゆがみが生じます。 マリファナを長期にわたって使用した場合、精神依存が起こることがあります。... さらに読む の有効成分(THC)、 ハシシオイル マリファナ 、 アンフェタミン アンフェタミン アンフェタミンは、特定の病状の治療に使用される刺激薬ですが、乱用されることもあります。 アンフェタミンには覚醒作用があり、身体機能を高め、高揚感や幸福感をもたらします。 アンフェタミンには食欲を抑える作用があるため、体重を減らす目的で不適切にアンフェタミンを使用する人もいます。 過剰摂取により異常な興奮、せん妄、生命を脅かすほどの体温上昇、 心臓発作や 脳卒中が起こることがあります。... さらに読む 、 合成カンナビノイド 合成カンナビノイド カンナビス(大麻)とは、 マリファナを指す語です。テトラヒドロカンナビノール(THC)はマリファナの主な活性成分です。合成カンナビノイドは、THCと似た人工の薬物です。通常、乾燥した植物素材にスプレーして喫煙したり、電子タバコで気化させて吸ったりします。合成カンナビノイドには多くの化学物質ファミリーがあり、新たな化合物が絶えず報告されています。 ( 薬物使用と薬物乱用も参照のこと。)... さらに読む など、ニコチン以外の有効成分を吸入するために気化器を使用する人もいます。
市販のベイピング用リキッドには通常、水と有効成分のほかに、プロピレングリコールや植物性グリセリンベースの液体と、香料、微量の金属などその他の化学物質が含まれています。違法に製造されたベイピング製品には、別の不活性成分が含まれている可能性が高く、その中にはビタミンEアセテートなど、ベイピングに関連する肺損傷に関与しうるものもあります。
ベイピングの合併症
ベイピングによって起こりうる合併症には以下のものがあります。
非喫煙者によるニコチン使用が、ニコチン嗜癖につながる
重度の肺損傷
1つの懸念は、非喫煙者、特に青年がニコチンを吸入して嗜癖が生じることです。
蒸気に含まれる特定の物質は、重度の肺損傷を引き起こしたり、ときには死につながると考えられています。米国疾病予防管理センター(CDC)、FDA、その他の臨床パートナーおよび公衆衛生パートナーは、電子タバコやベイピング製品の使用に関連する肺損傷の全国的な集団発生について調査しています。(CDC:電子タバコまたはベイピング製品の使用に関連する肺損傷のアウトブレイク[ CDC: Outbreak of Lung Injury Associated with the Use of E-Cigarette, or Vaping, Products]を参照のこと。)
THCを含むベイピング製品とビタミンEアセテートを含むベイピング製品は、ベイピングに関連する重度の肺損傷の症例に関連付けられています。CDCとFDAは、特に友人、家族、直接販売、オンラインディーラーなどから非公式に入手したTHCを含む電子タバコやベイピング製品を使用しないよう推奨しています。ビタミンEアセテートは、どの電子タバコやベイピング製品にも添加すべきではありません。
さらなる情報
米国国立薬物乱用研究所:ベイピング(National Institute on Drug Abuse (NIDA): Vaping)
CDC:電子タバコまたはベイピング製品の使用に関連する肺損傷のアウトブレイク(CDC: Outbreak of Lung Injury Associated with the Use of E-Cigarette, or Vaping, Products)