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前房出血

執筆者:

Ann P. Murchison

, MD, MPH, Wills Eye Emergency Department, Wills Eye Hospital

最終査読/改訂年月 2017年 11月
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前房出血は、眼の前房(透明な角膜と、色のついた虹彩との間にある液体で満たされた空間)への出血です。外傷後数日間は、新たに出血(再出血)が生じることがあります。前房出血は、永続的、部分的、または完全な視力の喪失をもたらすことがあります。視力障害の原因としては、眼圧の上昇(緑内障)、血液による角膜の汚れ、またはその両方が考えられます。

眼の内部の構造

眼の内部の構造

前房出血があると、明るい光に当たったときに、かすみ目や痛みが生じることがあります。前房出血が大量の場合は、直立したときに角膜の後ろの下側に血液の層が見えます。しかし、少量であれば、拡大しないと見えないかもしれません。

治療

  • 頭の位置を高くして床上安静

  • 保護眼帯

  • 点眼薬

前房出血がみられる人は、できるだけ早く眼科医(眼の病気の評価と[手術を含む]治療を専門とする医師)の診察を受ける必要があります。出血がひどい人、出血性疾患(出血しやすく出血を繰り返す傾向がみられる病気)がある人、または抗凝固薬を服用している人は、病院で治療を受けなければならない可能性があります。

治療では通常、血液の吸収を促すため、頭側を高くした状態のベッドで安静にします。しばしば、瞳孔を開くための点眼薬(アトロピンなど)や、眼の中の炎症を軽減し瘢痕化を最小限に抑えるための点眼薬(通常はコルチコステロイド)を使用します。保護眼帯を眼の上にテープで貼って、それ以上の外傷を防ぎます。

医師は、最初の数日間は少なくとも1日1回、眼内の圧力(眼圧)を測定します。 この測定は眼圧計という器具を使って行うもので、痛みはありません。眼圧が上昇していれば、吐き気、眼のうずき、視力低下がみられることがあります。眼圧を下げるため、緑内障の治療薬などの点眼薬が処方されることがあります。アスピリンやその他の非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)は出血を起こしやすくするため、可能であれば受傷後数週間は使用を避けるべきです。前房出血は、緑内障の発生リスクを生涯にわたり上昇させるため、前房出血を経験した人は毎年眼の診察を受ける必要があります。

出血が激しいまたは再発する場合、血液の凝固を促す薬であるアミノカプロン酸(Aminocaproic acid)またはトラネキサム酸が処方されることがあります。まれに、出血の再発により眼圧が上昇すると、外科的に血液を排出しなければならないことがあります。

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