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動脈ガス塞栓症

(空気塞栓症)

執筆者:

Alfred A. Bove

, MD, PhD, Lewis Katz School of Medicine, Temple University

最終査読/改訂年月 2017年 7月
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動脈ガス塞栓症は、動脈中に生じた気泡によって各器官への血液供給が妨げられる状態です。

  • 水面に到達後、数分以内にダイバーに意識の喪失か脳卒中に似た症状が現れる場合があります。

  • このようなときは、酸素を与えて横にさせ、できるだけ早く再圧チャンバーへ送ります。

潜水による障害の概要も参照のこと。)

肺の圧外傷減圧症が起こるとその後に、気泡が動脈血や静脈血に入り込む(空気塞栓症— 特殊なタイプの塞栓)ことがあります。動脈内に気泡ができると、体内のあらゆる臓器に運ばれて細い血管をふさぐことがあります。これは脳に最も多くみられますが、ほかにも心臓、皮膚、腎臓の細い血管でも起こります。 非常に大きな空気塞栓の場合、心房や心室、または太い動脈内の血流を妨げる可能性があります。静脈内に気泡ができると、卵円孔開存や心房中隔欠損などの心臓の異常を介して動脈内に気泡が入り込むことがあります。

動脈ガス塞栓症(ダイビング関連の文献ではAGEと呼ばれることもあります)はダイバーの死亡の最も多い原因です。

症状

動脈ガス塞栓症の症状は通常、水面に着いてから数分以内に生じます。脳の動脈ガス塞栓症は脳卒中と似ていることが多く、錯乱や部分麻痺、感覚の消失などが起こります。突然意識を失ったり、けいれん発作を起こす場合もあります。重度の動脈ガス塞栓症では、ショックや死に至ることもあります。

その他の症状には、基礎にある肺の圧外傷や減圧症によるものや、以下の部位で発生した動脈ガス塞栓症によるものがあります。

  • 心臓の動脈(心臓発作、不整脈、心停止)

  • 皮膚(青紫色のあざ、舌の蒼白)

  • 腎臓(血尿またはタンパク尿、急性腎障害)

診断

  • ダイビング歴および意識の喪失の有無に基づく

浮上する際や浮上直後にダイバーが意識を失った場合は、動脈ガス塞栓症の可能性があります。速やかに治療が必要です。画像検査が行われることもありますが、必ずしも確実に分かるわけではありません。

知っていますか?

  • ダイバーが意識を失っている場合は、動脈ガス塞栓症を疑い、速やかに再圧治療を行う必要があります。

治療

直ちに横にさせて、酸素を与えます。可能な限り速やかに高圧の環境に戻し、血液中の気泡を圧縮して再び溶かすようにします。多くの医療機関に、この治療に用いる再圧チャンバー(高気圧酸素治療室ともいいます)があります。

飛行機で搬送すると、たとえ高度が低くても地上よりも気圧が低くなるため、さらに気泡が膨張しますが、急いで高圧治療室に搬送するためであれば妥当と判断されます。なるべく海面と同じ機内圧を保つか、高度が610メートルを超えないようにして飛行します。

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