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膀胱外傷

執筆者:

Noel A. Armenakas

, MD, Weill Cornell Medical School

最終査読/改訂年月 2017年 7月
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膀胱の外傷は、高速での交通事故や転落事故で生じるような、しばしば骨盤部の外傷に伴って発生します。まれに穿通性外傷(貫通する外傷で、銃弾によるものが多い)で膀胱が損傷する場合もあります。さらに、子宮摘出術、帝王切開、結腸切除術など、骨盤部や下腹部、腟の手術中に偶発的に膀胱が傷つけられる場合もあります。

尿路と性器の外傷の概要を参照のこと。)

合併症

膀胱の外傷を迅速に治療しないと、以下のような合併症が発生することがあります:

  • 尿失禁(排尿をコントロールできない状態)

  • 尿中への持続的な出血(血尿

  • 尿路から周辺組織への尿の漏出

  • 感染症

  • 膀胱と皮膚または内臓(腟、結腸、尿管など)をつなぐ異常な経路(瘻孔)

症状

膀胱外傷の最もよくみられる症状は、血尿、排尿困難、骨盤部や下腹部の痛み、排尿時の痛みです。膀胱の底部には排尿をコントロールする筋肉があり、そこが損傷すると、頻尿や尿失禁が起こることがあります。

診断

  • 膀胱造影検査、通常はCT検査による

膀胱外傷の診断に最適な検査は膀胱造影検査で、この検査ではX線画像に写る液体(造影剤)を膀胱に注入してからCTまたは標準的なX線検査を行うことで、尿の漏出が起きていないかを調べます( 尿路の画像検査)。手術中に生じる膀胱損傷は通常すぐに手術中に気づかれるため、膀胱の画像検査は不要です。

治療

  • カテーテルを挿入して膀胱から排尿する

  • ときに手術

膀胱損傷が軽度で、挫傷か一部の小さな裂傷であれば、5~10日間にわたり尿道にカテーテルを挿入して治療することもあります。カテーテルから持続的に尿を排出させて膀胱が一杯にならないようにすることで、膀胱の治癒を促進します。

膀胱の損傷が広範囲に及んでいる場合や、損傷のため尿が腹腔内に漏れ出ている場合は、手術を行って損傷の程度を調べ、裂傷をすべて修復します。その後は、カテーテルを1本または2本使用して尿を膀胱から良好に排出できるようになります。カテーテルは尿道から膀胱に挿入するか(尿道カテーテル)、下腹部の皮膚から膀胱に直接挿入します(恥骨上カテーテル)。これらのカテーテルは、7~10日後または膀胱が十分回復した後に抜き取ります。合併症が発生した場合は、その治療が必要になります。

手術中に膀胱の損傷が判明すれば、その時点で治療が行われます。

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