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尿道外傷

執筆者:

Noel A. Armenakas

, MD, Weill Cornell Medical School

最終査読/改訂年月 2017年 7月
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尿道は、膀胱から体外に流れ出る尿が通過する管です。男性の場合、尿道は陰茎の中を通ります。

尿道の外傷の大半は男性に発生します。一般的な原因としては、骨盤骨折や、何かにまたがった際に会陰部に起こる騎乗型損傷などがあります。会陰部とは、肛門と陰嚢の間の部分です(女性の場合は肛門と外陰部の間)。 (尿路と性器の外傷の概要も参照のこと。)

また、尿道に対する外科的な処置の実施中や、膀胱カテーテル検査や膀胱鏡検査(内視鏡を尿道から膀胱内に挿入して観察する検査)など尿道に器具を挿入して行う処置中に偶発的に尿道の損傷が発生する場合もあります。ときには、銃創による損傷もみられます。まれに、患者が異物を直接尿道に挿入して自ら尿道損傷を招くケースや、陰茎折症とともに発生する場合もあります。

尿道の損傷は挫傷(あざ)にとどまる場合もあります。一方、尿道の損傷によって尿道の内壁が裂け、陰茎、陰嚢、腹壁、会陰部などの組織に尿が漏れ出るようになる場合もあります。

尿道外傷で起こりうる合併症としては、感染症、出血、永久的な尿道の狭窄、勃起障害尿失禁(排尿をコントロールできない状態)などがあります。

症状

最もよくみられる症状としては、男性では陰茎の先端、女性では外陰部の尿道開口部への血液の付着、血尿、排尿できない、排尿時の痛みなどがあります。 股間や陰茎にあざがみられることがあります。合併症が発生すれば、その他の症状も現れます。例えば、周囲の組織中に尿が漏れると、感染が起こることがあります。さらに、損傷部やその付近の尿道が狭くなる(狭窄)こともあります。男性では陰茎に通じる神経や血管が損傷することで、勃起の能力が損なわれる勃起障害が起こることもあります。

診断

  • 逆行性尿路造影検査

男性における尿道外傷の診断は通常、尿道の出口からX線画像に写る液体(造影剤)を直接注入してからX線撮影を行う逆行性尿路造影検査で確定されます。 逆行性尿路造影検査は、尿道を通して膀胱にカテーテルを挿入する前に行います。女性では、柔軟な内視鏡を用いて膀胱および尿道の粘膜を調べます(膀胱鏡検査)。

治療

  • 膀胱の排出チューブ

  • ときに手術(尿道の裂傷を修復するため)

尿道の外傷が挫傷にとどまっていて、尿の漏出が起きていない場合は、カテーテルを尿道を通して膀胱に挿入し、数日にわたりカテーテルから尿を排出させ、その間に尿道の自然な回復を待ちます。

尿道に裂傷がある場合は、下腹部の皮膚を通して直接カテーテルを膀胱まで挿入し、尿の経路を変える処置が必要になります。他の損傷がすべて治癒するか、8~12週間が経過して炎症が治まったら、手術によって尿道を修復します。まれですが、手術なしで尿道の裂傷が治癒することもあります。

治療は尿道外傷の合併症の予防につながります。予防できない合併症には、しかるべき治療を行います。

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