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寒冷障害の概要

執筆者:

Daniel F. Danzl

, MD, University of Louisville School of Medicine

最終査読/改訂年月 2018年 1月
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皮膚と皮下組織は、循環している血液やその他のメカニズムによって、一定の温度(約37℃)に保たれています。血液は主に、食物を燃焼(代謝)するときに細胞から放出されるエネルギーからその熱を得ています。このプロセスは食物と酸素の安定的な供給を必要とします。体の細胞や組織が適切に機能するには、体温を正常に保つことが必要です。体温が低くなると心臓や脳などの働きが低下し、最終的には機能しなくなります。

皮膚が冷気にさらされると体温が下がります。体温が下がると、体はいくつかの防御機構を働かせて熱を産生します。例えば身ぶるい(シバリング)をすることで筋肉が熱を産生します。また皮膚の細い血管を収縮させ、心臓や脳などの重要器官に血液を多く回します。その結果、温かい血液が皮膚に少ししか行きわたらなくなり、指、つま先、耳、鼻などは急速に冷たくなります。体温が31℃を大きく下回ると、これらの防御機構が働かなくなり、自力で体温を上げることができなくなります。体温が28℃を下回ると死に至る可能性があります。

寒冷障害のリスクは次のような状況で増大します。

  • 血流が非常に遅い場合

  • 食べものの摂取が不十分である場合

  • 脱水や消耗をきたしている場合

  • 湿った環境下や体の一部が湿ったものに接触している場合

  • 金属の表面に接触している場合

  • 高地など、酸素の供給が不十分である場合

たとえ極寒の気候でも、皮膚や指、つま先、耳、鼻が十分に保護されているか、露出時間がごく短い場合は、寒冷障害の可能性は低くなります。

寒冷障害の予防

寒い所で体を温かく保つには、衣類を何枚も重ね着します。ウールや合成素材のポリプロピレンなどは湿っても保温効果が高いため、望ましい素材です。頭部からも熱が多く奪われるため、暖かい帽子をかぶることも重要です。

食べものや飲みもの(特に温かい飲みもの)を十分に摂取することも役立ちます。食べものは燃焼(代謝)のための燃料となり、温かい飲みものは体に直接熱を与え脱水も防ぎます。アルコール飲料は避けるべきです。アルコールによって皮膚の血管が拡張し、一時的に体が温まったように感じますが、実際には多くの熱が放散されるためです。

知っていますか?

  • 飲酒は、体を冷やします。お酒を飲むと血管が拡張するため、暖かく感じますが、それ以上に体の熱が奪われます。

寒冷障害には以下のものがあります。

その他の寒さに関連する障害には、レイノー症候群寒さに対するアレルギー反応があります。

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