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大型のダニによる咬み傷

執筆者:

Robert A. Barish

, MD, MBA, University of Illinois at Chicago;


Thomas Arnold

, MD, Department of Emergency Medicine, LSU Health Sciences Center Shreveport

最終査読/改訂年月 2018年 9月
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大型のダニは、小型のダニと同様、クモに近い生物です。大型のダニは、ときにヒトや動物の体に寄生しており、ヒトに病気を広めることがあります。

咬み傷と刺し傷に関する序も参照のこと。)

大型のダニは多くの感染症を媒介します。例えば、シカダニはライム病を引き起こす細菌やバベシア症を引き起こす原虫を媒介します。ロッキー山紅斑熱エーリキア症を引き起こす細菌を媒介する大型のダニもいます。

メキシコや米国南西部に生息するパハロエヨダニに咬まれると、膿が詰まった水疱を生じ、破裂するとびらんができ、厚く黒いかさぶた(痂疲)が残ります。

大型のダニのほとんどは病気を媒介せず、咬まれても痛くありません。しかし、咬まれた部位に赤い膨らみとかゆみが残ることが多く、人によっては皮膚のアレルギー反応を起こすこともあります。

シカダニ

シカダニ

ダニ麻痺症

北米のダニの中には、ダニ麻痺症を引き起こす毒を唾液中に分泌する種類が存在します。ダニ麻痺症にかかると、脱力や疲労などの症状が現れます。落ち着きがなくなったり、いらだちやすくなったりする人もいます。2、3日後には進行性の麻痺が生じ、通常は脚から上の方に広がってきます。呼吸を制御する筋肉が麻痺することもあります。

ダニ麻痺症はダニを見つけて取り除くことで急速に治癒します。呼吸障害がある場合は、酸素療法人工呼吸器による呼吸の補助が必要になることがあります。

治療

  • ダニの除去

  • 消毒薬の塗布

  • ときに抗菌薬の経口投与(ライム病予防のため)

大型のダニ(マダニ)の多い場所では、予防措置を講じることにより、マダニに咬まれるのを予防できることがあります( マダニ刺咬の予防)。

マダニの除去はできるだけ早く行います。除去の際には先端がカーブしているピンセットを使って、できるだけ皮膚に近いところからダニを直接つまんで抜き取ります。ダニの頭部だけが残ってしまうこともありますが、皮膚に残っていると炎症が長引くため必ず取り除きます。アルコール、除光液、ワセリンを塗ったり、マッチの火を近づけたりするなど、ダニを駆除する方法が言い伝えられていますが効果はなく、皮膚を傷つけてしまったり、ダニが感染した唾液を咬み傷の周辺に放出して逆効果になったりすることがあります。

知っていますか?

  • マダニを取り除く最善の方法は、ピンセットで直接つまみ出すことです。

マダニを取り除いた後は、消毒薬を塗布します。腫れまたは変色があれば、経口の抗ヒスタミン薬が役立つ場合があります。マダニに長時間刺されていたと考えられる場合(マダニが非常に膨れているとき)やライム病がまん延している地域では、ライム病の予防のため抗菌薬を投与することがあります。

ダニの咬み傷(パハロエヨダニによる咬み傷など)によって皮膚にかなりの損傷が生じた場合、医師が広範囲の消毒を行い、傷から壊死した皮膚を取り除きます。次に医師は、皮膚のさらなる損傷と感染を予防するために、その部位にコルチコステロイドおよび消毒液を塗布することがあります。

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