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クラゲによる刺し傷

執筆者:

Robert A. Barish

, MD, MBA, University of Illinois at Chicago;


Thomas Arnold

, MD, Department of Emergency Medicine, LSU Health Sciences Center Shreveport

最終査読/改訂年月 2018年 9月
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本ページのリソース

クラゲは刺胞動物に属しています。刺胞動物には以下の生物が含まれます。

  • イソギンチャク

  • サンゴ

  • ヒドロ虫(カツオノエボシなど)

咬み傷と刺し傷に関する序も参照のこと。)

刺胞動物は、他のいかなる海洋生物よりも、多くの中毒を引き起こします。

刺胞動物は触手に針(刺胞)をもちます。1本の触手に数千の刺胞があります。刺した生物の種類によって重症度が異なります。刺胞動物による刺し傷によって、多くの場合、痛みとかゆみを伴う発疹が生じ、発疹は膿の入った水疱になり破れることがあります。ほかには脱力、吐き気、頭痛、筋肉の痛みと筋れん縮、流涙、鼻水、大量発汗、呼吸時に悪化する胸痛などの症状があります。カツオノエボシ(北米に生息)とハコクラゲ(オーストラリア、インド洋、南太平洋に生息)に刺されると死に至る場合があります。

治療

  • 毒を洗い流し、皮膚から触手を取り除く

  • 患部を温水または冷水につけて痛みを和らげる

北米の海でクラゲに刺された場合、最初にするべきことは海水で皮膚から毒を洗い流すことです。どんなに小さなものでも触手の破片が残っていれば、ピンセットや手袋を二重につけた指で取り除きます。

どのように傷口を洗い流すかについては、刺し傷の種類によって異なります。

  • 非熱帯海域でのクラゲの刺し傷とサンゴの刺し傷は、海水で洗い流します。

  • 熱帯海域でのクラゲの刺し傷は、酢で洗い流した後、海水で洗い流します。淡水は用いるべきではありません。

  • カツオノエボシの刺し傷は、食塩水で洗い流します。カツオノエボシに刺された場合、酢を使って傷口をすすぐと、刺さっていない刺胞(「未発射」刺胞)から毒が放出されるため、酢は使用してはいけません。

  • より危険なハコクラゲの場合は、逆に酢を用いて刺胞のさらなる「発射」を止め、次に海水ですすぎます(淡水を用いるとさらなる毒が放出されるため)。

いずれのクラゲによる刺し傷に対しても、触手を取り除いた後で、患部をお湯またはぬるま湯につけるか、アイスパックで冷やすと(刺された人にとって快適であればどちらでも)痛みが和らぎます。

呼吸の問題や意識レベルの変化(意識不明を含む)の徴候が少しでもあれば、すぐに病院を受診するべきです。

海水浴中の発疹

海水浴客の発疹(Seabather's eruption)とは、大西洋岸の一部(フロリダ、カリブ海、ロングアイランド)の海水浴客にみられる刺すような感覚とかゆみを伴う発疹です。原因はイソギンチャクまたはLinuchidae科のクラゲ類の幼虫が放つとげへのアレルギー反応です。発疹は皮膚の水着で覆われた部分に現れます。この幼虫と接触した可能性のある人は、水着を脱いだ後シャワーを浴びてください。発疹はヒドロコルチゾンのローションで治療し、必要であれば抗ヒスタミン薬を服用します。より重い反応がある場合は、病院を受診する必要があります。

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