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食中毒の概要

執筆者:

Gerald F. O’Malley

, DO, Grand Strand Regional Medical Center;


Rika O’Malley

, MD, Grand Strand Medical Center

最終査読/改訂年月 2019年 2月
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食中毒は、毒素を含む植物や動物を食べた場合に起こります。

  • 毒キノコや有毒植物、また汚染された魚介類を食べることで中毒が起こります。

  • 最もよくみられる症状は、下痢、吐き気、嘔吐で、ときにはけいれん発作や麻痺が生じます。

  • 症状と摂取した物質を調べた結果に基づいて診断されます。

  • 野生のものや見慣れないキノコ類や植物、また汚染された魚を避けることでこの食中毒のリスクを減らすことができます。

  • 水分を補給し、胃から有害物質を取り除くことが一番よい治療法ですが、物質の中には致死的なものもあります。

多くの病気で、消化管の炎症(胃腸炎 胃腸炎 さらに読む )が生じ、その結果、突然の嘔吐や下痢が起こります。そのような病気がすべてまとめて漠然と「食中毒」と呼ばれることもあります。しかし、嘔吐や下痢の大半は、ウイルスや細菌による消化管の感染症が原因です。

摂取した毒素によって引き起こされた胃腸炎だけが、真の食中毒です。例えば、汚染された食べものに含まれる細菌がそのような毒素を作ることがあります( ブドウ球菌食中毒 ブドウ球菌食中毒 ブドウ球菌食中毒は、ある種のブドウ球菌が産生する毒素に汚染された食べものを摂取することで起こり、下痢と嘔吐が起こります。 この食中毒は、黄色ブドウ球菌 Staphylococcus aureusが産生する毒素によって引き起こされます。 この毒素は汚染された食べものでみられます。 典型的な症状としては、汚染された食べものを食べてから約2~8時間後に、強い吐き気と嘔吐がみられます。... さらに読む ブドウ球菌食中毒 )。また、有毒の植物 植物による中毒 栽培されている植物にも有毒なものがいくつかあります。一般に、大量に摂取した場合(例えば、葉などがペースト状に濃縮された場合や茶として煎じられた場合)か、植物の毒性が非常に強い場合でなければ中毒を起こす可能性は高くありません。毒性が強く、死に至らしめる可能性のある植物には、トウゴマの実、トウアズキの実、ドクニンジン、ドクゼリのほか、ジギタリス配糖体を含むキョウチクトウやキツネノテブクロなどがあります。植物による中毒で、特定の解毒剤で治せる... さらに読む キノコ類 毒キノコ中毒 毒をもつキノコは多数あります。毒性の強さは、同じ種類の毒キノコであっても、生育段階や調理法によって異なることがあります。詳しい人であっても、野生のキノコについて毒性があるかどうかを見分けることは困難です。民間伝承の知識はあてになりません。(中毒の概要も参照のこと。) 毒キノコはいずれも嘔吐と腹痛を引き起こします。他の症状はキノコの種類によって非常に多様です。一般に、摂取後早期(2時間以内)に症状を引き起こすキノコは、後になって(通常6時... さらに読む 魚介類 魚介類による中毒 魚類や貝類を食べることによって胃腸炎が起こることがあります。魚類を食べることで起こる中毒にはよくみられる以下の3つのタイプがあります。 シガテラ中毒 テトロドトキシン中毒 スコンブロイド中毒(サバ中毒) シガテラ中毒の原因となる魚は400種類以上存在し、フロリダ州、西インド諸島、太平洋沿岸の熱帯礁に生息しています。毒素は、海の微生物である特定の渦鞭毛藻(うずべんもうそう)類によって産生され、魚がこの微生物を食べることで、魚の体内に毒素が... さらに読む の多くは消化管に影響を及ぼしますが、他の臓器に影響を及ぼすものもあります。

以下のような、外から毒性物質に汚染されたものを摂取した人にも胃腸炎が生じることがあります。

中華料理店症候群(チャイニーズレストラン・シンドローム)

いわゆる中華料理店症候群とは、中華料理を食べた後に生じる顔面の圧迫感、胸痛、全身の灼熱感、不安などの症候群のことをいいます。これらの症状は、グルタミン酸ナトリウムに対する過敏反応と考えられており、グルタミン酸ナトリウムは風味を増すための調味料で、中華料理によく使われます。この反応はまれです。

治療

食中毒を起こした人の大半は、水分と電解質の補給のみで、迅速かつ完全に回復します。中毒の症状が現れたら直ちに大量の水分を摂取すべきです。水分をとることに耐えられない場合は、救急外来で輸液による水分の補給を受ける必要があります。

可能であれば、できるだけ早く胃の中の有害物質を除去することが、多くの場合よい方法です。ほとんどの場合は、嘔吐することで胃の中の毒性物質を吐き出せます。

毒素が何であるか分かっている場合は、それに応じた特定の治療が行われることもあります。

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