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胎便栓症候群

(細左結腸症候群)

執筆者:

William J. Cochran

, MD, Geisinger Clinic

最終査読/改訂年月 2017年 7月
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胎便栓症候群は、粘り気の強い腸の内容物(胎便)によって大腸が閉塞した状態です。

  • 胎便栓症候群は、ヒルシュスプルング病が原因で生じる場合があります。

  • 典型的には、新生児に哺乳困難や嘔吐がみられ、腹部が大きくなり、出生後1~2日以内に排便の排泄がみられません。

  • 診断は症状とX線検査の結果に基づいて下されます。

  • 閉塞は浣腸に加えて、ときに手術によって治療します。

胎便とは、新生児で最初にみられる便のことで、濃い緑色をしています。出生時または出生直後に胎便の排泄がみられます。異常に胎便の粘り気が強かったり、タール状であったりすると、大腸(結腸)が塞がれることがあります。胎便栓症候群では、粘り気の強い胎便で結腸が完全に閉塞します。閉塞した部分より上では小腸が大きくなり(拡張)、腹部の膨らみ(膨隆)がみられます。

胎便栓症候群は通常、その他の点では健康な乳児に発生しますが、未熟児や母親が糖尿病の乳児、あるいは重度の妊娠高血圧腎症または子癇(しかん)のために硫酸マグネシウムの投与を受けた母親から生まれた乳児により多くみられます。胎便栓症候群はヒルシュスプルング病など、ほかの病気の徴候である場合があります。

症状

新生児は出生後、通常12~24時間以内に胎便を排泄します。しかし、胎便性イレウスの新生児では、生後1~2日目までに胎便の排泄がみられず、嘔吐や腹部の膨らみといった腸閉塞の症状がみられます。医師が触診すると、腹壁ごしに拡張した小腸を感じられることがあります。

診断

  • 腹部単純X線検査

  • 造影剤の注腸

  • ときにヒルシュスプルング病の検査

新生児に閉塞の症状がみられ、出生後1~2日以内に胎便を排泄しない場合に、胎便栓症候群が疑われます。腹部の単純X線検査で腸閉塞が示されることがあります。診断を確定するためには、造影剤(X線画像に写る液状の物質)を注腸してからX線検査を行います。造影剤によって結腸の輪郭が描出され、胎便の栓が観察できます。

胎便栓症候群の乳児には、しばしばヒルシュスプルング病の検査を行います。

治療

  • 造影剤の注腸

  • まれに手術

胎便栓症候群の診断と治療には、造影剤の注腸が役立ちます。造影剤を注腸すると、結腸に液体が送り込まれて胎便の分解が促され、乳児が胎便を排泄できるようになります。

注腸で胎便の栓が除去されなければ、手術を行って取り除く場合もあります。

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