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青年の発達

執筆者:

Evan G. Graber

, DO, Sydney Kimmel Medical College of Thomas Jefferson University

最終査読/改訂年月 2017年 2月
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青年期に小児は若い成人になります。身体的 身体的成長 青年期(通常は10歳~10代後半または20代前半)に、男児と女児は成人の身長と体重に達し、性的成熟を遂げます(思春期)。このような変化の起こる時期やその速さは人によって様々で、遺伝と環境の両方の影響を受けます。 (小児健診による健康指導も参照のこと。) 2歳以上の小児を対象とした身長と体重の成長曲線については、米国疾病予防管理センター(CDC)が提供する成長曲線を参照のこと。... さらに読む 知的 知能と行動の発達 青年期に小児は若い成人になります。身体的、知的、精神的に、顕著な変化を遂げます。しかし、直線的に成長して成人になるわけではありません。青年は、単純に時間とともに確実に成人らしくなるものではありません。どちらかといえば、成人のように振る舞ったり小児のように振る舞ったりする状態を交互に繰り返します。青年が成長するにつれ、次第に成人のように振る舞う時間が増え、小児のように振る舞う時間が減ります。... さらに読む 精神的 情緒の発達 青年期に小児は若い成人になります。身体的、知的、精神的に、顕著な変化を遂げます。しかし、直線的に成長して成人になるわけではありません。青年は、単純に時間とともに確実に成人らしくなるものではありません。どちらかといえば、成人のように振る舞ったり小児のように振る舞ったりする状態を交互に繰り返します。青年が成長するにつれ、次第に成人のように振る舞う時間が増え、小児のように振る舞う時間が減ります。... さらに読む に、顕著な変化を遂げます。しかし、直線的に成長して成人になるわけではありません。青年は、単純に時間とともに確実に成人らしくなるものではありません。どちらかといえば、成人のように振る舞ったり小児のように振る舞ったりする状態を交互に繰り返します。青年が成長するにつれ、次第に成人のように振る舞う時間が増え、小児のように振る舞う時間が減ります。

青年期に、自分がどのような人間であるかを認識し、家族以外の人々と親密な関係を築くことを学びます。この複雑な発達段階にいる青年を導くことが、親にとって非常に困難な課題となることがあります。青年の間で危険を顧みない行動(暴力行為 暴力と不良グループへの加入 青年期は自立心が発達する時期です。 典型的には、青年は規則に疑問を投げかけ、ときに規則を破ることで自立心を発揮します。親や医師は、これが単なる判断の誤りなのか、専門家の介入を要する問題行動なのかを見極めなくてはなりません。規則違反の程度と頻度が参考になります。例えば、習慣的な飲酒や、けんか、無断欠席、窃盗を頻繁に行う場合は、同じ行為を1回行った場合よりはるかに問題です。そのほかに注意すべき徴候として、成績低下や家出などがあります。特に注... さらに読む 大量飲酒 青年の飲酒 青年の物質使用は、試してみただけのものから重度の物質使用障害まで様々です。物質使用は、試してみただけの使用も含め、いずれも青年を事故、けんか、軽率なまたは望んでいない性行為、過剰摂取などの短期的な問題のリスクにさらします。青年は物質使用の効果に対して影響を受けやすく、精神障害、学業の不振、物質使用障害など、長期的な影響が生じる高いリスクがあります。 リスクを侵しスリルを求めることは、青年が正常に発達する上で必要ですが、現代の欧米社会では... さらに読む など)はよくあることであり、重い健康被害が生じるリスクをはらんでいます。健康に害を与える喫煙 青年のタバコの使用 青年の物質使用は、試してみただけのものから重度の物質使用障害まで様々です。物質使用は、試してみただけの使用も含め、いずれも青年を事故、けんか、軽率なまたは望んでいない性行為、過剰摂取などの短期的な問題のリスクにさらします。青年は物質使用の効果に対して影響を受けやすく、精神障害、学業の不振、物質使用障害など、長期的な影響が生じる高いリスクがあります。 リスクを侵しスリルを求めることは、青年が正常に発達する上で必要ですが、現代の欧米社会では... さらに読む 薬物使用 青年期の物質使用および物質乱用 青年の物質使用は、試してみただけのものから重度の物質使用障害まで様々です。物質使用は、試してみただけの使用も含め、いずれも青年を事故、けんか、軽率なまたは望んでいない性行為、過剰摂取などの短期的な問題のリスクにさらします。青年は物質使用の効果に対して影響を受けやすく、精神障害、学業の不振、物質使用障害など、長期的な影響が生じる高いリスクがあります。 リスクを侵しスリルを求めることは、青年が正常に発達する上で必要ですが、現代の欧米社会では... さらに読む などの行為は、その後の人生に深刻な問題を引き起こすものですが、このような行為もたいてい青年期に始まります。

知能と行動の発達

青年期の初期に、小児の抽象的、論理的な思考能力が発達し始めます。このような洗練された思考力が増すと自己認識がいっそう進み、自己の存在についてじっくり考えるようになります。青年期に起こる多くの目につきやすい身体的変化のために、この自己認識はしばしば、ぎこちなさの感情を伴った自意識へと変化することがあります。青年期の若者は、容姿や人目を引くことに夢中になったり、仲間との相違点に敏感になったりします。

青年期の中期には、将来の職業を決めなければならないという重圧が増えてきます。明確な目標をもたない若者がほとんどですが、次第に自分の興味や才能に合った分野に気づき始めます。親は青年期の小児のもつ能力に気づいて、小児が現実的な目標を設定できるように手助けしなければなりません。また、親には学習障害 発達障害の定義 発達障害は神経発達障害と呼ぶ方が適切です。神経発達障害は、特定の技能や一連の情報の獲得、保持、応用を妨げることがある神経学的病態です。神経発達障害によって、注意力、記憶力、知覚、言語、問題解決能力、対人関係に支障が出ることがあります。こうした障害は、軽度で行動介入と教育的介入によって容易に対処できる場合もありますが、重度でそのような介入以... さらに読む 注意障害 注意欠如・多動症(ADHD) 注意欠如・多動症(注意欠陥/多動性障害とも呼ばれます)(ADHD)は、注意力が乏しいか注意の持続時間が短い状態、年齢不相応の過剰な活動性や衝動性のため機能や発達が妨げられている状態、あるいはこれら両方に該当する状態です。 ADHDは脳の病気で、生まれたときからみられる場合もあれば、出生直後に発症する場合もあります。 主に注意を持続したり、集中したり、課題をやり遂げたりすることが困難な場合もあれば、過剰に活動的で衝動的な場合もあり、その両... さらに読む 行動面の問題 青年期における行動面の問題 青年期は自立心が発達する時期です。 典型的には、青年は規則に疑問を投げかけ、ときに規則を破ることで自立心を発揮します。親や医師は、これが単なる判断の誤りなのか、専門家の介入を要する問題行動なのかを見極めなくてはなりません。規則違反の程度と頻度が参考になります。例えば、習慣的な飲酒や、けんか、無断欠席、窃盗を頻繁に行う場合は、同じ行為を1回行った場合よりはるかに問題です。そのほかに注意すべき徴候として、成績低下や家出などがあります。特に注... さらに読む 、不適切な学習環境など、修正すべき学習の妨げを見つけ出す心構えも必要です。

青年は新しく身につけた熟考する力で道徳的な問題に向き合うようになります。青年期以前の小児は、善悪を固定的で絶対的なものとして理解しています。青年期も半ばを過ぎると行動規範に疑問を抱くようになり、伝統を否定し親を驚かせることもあります。このような熟考から青年自身の道徳律を発達させ、内在化していくことが理想的です。

多くの青年は、違反スピードで運転するなどといった危険な行動を行うようになります。青年期になると性的な行動を試みる者が増え始めます。なかには危険を伴う性行為に関わる場合もあります。窃盗、飲酒、薬物使用などの不法行為に手を染める青年もいるでしょう。このような行動が起こるのは、家庭からの巣立ちを前にして、青年が自分の能力を過大評価しがちなことに起因する部分があると専門家は考えています。神経系に関する最近の研究でも、衝動を抑制する脳の一部は成人期の初期にならないと完全に成熟しないことが示されています。

情緒の発達

青年期には、情緒を制御する脳の領域が発達し成熟します。この時期は、突発的に見える感情の爆発が特徴であり、これはしばしば矛先となる親や教師にとって困難な問題になることもあります。青年は次第に不適切な思考や行為を抑制し、目的のはっきりした行動へ変えることができるようになります。

多くの対立は、自由をさらに求める青年の標準的な欲求と自分の子どもを害から守ろうとする親の本能との衝突です。多方面に成長していこうとすることで欲求不満になることがよくあります。親と青年が親子関係を再調整しようとしても、コミュニケーションが困難なことがあります。家族が他のストレスに直面していたり、青年にまだしつけが必要なことから親自身が情緒的な問題を抱えているときには、こういった問題はすべて悪化します。医師は、青年と親に良識的、実践的、協力的なアドバイスをして、コミュニケーションのきっかけを作ることもできます。

社会的発達と心理的発達

小児期の社会生活の中心は家庭です。青年期には、家庭に代わり、友人グループが社会生活の中心になり始めます。このグループは、服装、容姿、態度、趣味、関心事の特徴や、部外者には理解しがたく、ささいなものにみえるその他の特徴から形成されます。このようなグループは、青年期の初期には同性だけで構成されていることが多いのですが、青年期の後期になるとたいてい男女混成になります。また、青年の不確かな選択に正当性を与え、ストレスの多い状況を支えてくれるため、青年にとって重要な存在となります。

友人グループがないと感じる青年は、自分が人と違っているという感情や、疎外されているという感情を強くもつようです。このような感情がずっと影響することはあまりありませんが、社会秩序を乱す行動や反社会的行動を起こす可能性を高めるかもしれません。これとは対照的に、青年にとって友人グループの重要性が大きくなりすぎて、反社会的行動に至ることもあります。友人グループから求められる社会秩序を乱す行動をさせないだけの力が家庭や社会環境にない場合、不良グループの一員 暴力と不良グループへの加入 青年期は自立心が発達する時期です。 典型的には、青年は規則に疑問を投げかけ、ときに規則を破ることで自立心を発揮します。親や医師は、これが単なる判断の誤りなのか、専門家の介入を要する問題行動なのかを見極めなくてはなりません。規則違反の程度と頻度が参考になります。例えば、習慣的な飲酒や、けんか、無断欠席、窃盗を頻繁に行う場合は、同じ行為を1回行った場合よりはるかに問題です。そのほかに注意すべき徴候として、成績低下や家出などがあります。特に注... さらに読む となることもあります。

医師は、うつ病 小児と青年におけるうつ病および気分調節症 うつ病では、悲しみ(あるいは小児と青年ではいらだち)の感情や、活動への興味の喪失などがみられます。うつ病では、これらの症状が2週間以上続き、日常生活に支障をきたすようになるか、かなりの苦痛が生じます。 喪失体験などの悲しい出来事の直後に生じることがありますが、悲しみの程度がその出来事とは不釣り合いに強く、妥当と考えられる期間より長く持続します。気分調節症では、いらだちが続き、制御できない行動が頻繁にみられます。... さらに読む 双極性障害 小児と青年における双極性障害 (躁うつ病) 双極性障害(以前は躁うつ病と呼ばれていました)では、強烈な高揚感と興奮状態の時期(躁状態)と気分がふさぎ込んで落胆した時期(抑うつ状態)が交互に現れます。それぞれの時期の間は、気分が正常なことがあります。 小児は、興奮して幸せで活動的な状態から、ふさぎ込んで引きこもり、動作が緩慢になった状態、もしくは激怒と暴力に満ちた状態へと、急激に変わることがあります。 診断は症状と精神医学的検査の結果に基づいて下されます。... さらに読む 不安症 小児と青年における不安症の概要 不安症(不安障害とも呼ばれます)は、実際の状況と釣り合わない強い恐怖、心配、脅威によって日常生活に大きな支障をきたすことを特徴とする病気です。 不安症には多くのタイプがありますが、恐怖や心配が向けられる主な対象によって区別されます。 不安症の小児の多くは、腹痛などの身体症状を理由に学校へ行くことをしばしば拒みます。 通常は症状に基づいて診断を下しますが、ときに検査を行って、しばしば不安によって引き起こされる身体症状が生じる病気がほかにな... さらに読む といった精神障害 小児における精神障害の概要 うつ病や不安症、摂食障害などのいくつかの重大な精神障害(精神の病気)は、しばしば小児期や青年期に発症します。統合失調症は、一般的には青年期中期から成人初期(30歳代半ばまで)の間のどの時期でも発症します。 なかには自閉症など、小児期に限って発症する病気もあります。 わずかな例外を除けば、精神障害の症状は、どんな小児でも経験する悲しみ、怒り... さらに読む のスクリーニングを、青年すべてに実施するとよいでしょう。人生のこの時期に、精神障害の発症が増え、自殺を考えたり自殺を試みたりする 小児と青年における自殺行動 自殺行動とは、自分に害をなすことを意図した行動で、自殺演技、自殺企図、および自殺既遂が含まれます。希死念慮とは、自殺について考え計画することを指します。自殺企図とは、首つりや入水など、死亡につながる可能性がある自傷行為を指します。 うつ病などの精神障害がある小児では、ストレスになる出来事が引き金となって自殺することがあります。 自殺の危険性のある小児は、抑うつや不安があったり、何もやりたがらず引きこもっていたり、死に関する話をしたり、急... さらに読む こともあります。まれな病気ですが、統合失調症 小児と青年における統合失調症 統合失調症は、思考、知覚、対人関係における行動の異常を伴い、対人関係や生活機能にかなりの問題を引き起こす慢性的な病気です。 6カ月以上持続します。 統合失調症は、脳の化学的な異常や、脳の発達中に生じた問題から発症するのだろうと考えられています。 青年は引きこもり、異常な感情を抱くようになり、通常は幻覚や妄想が生じます。 医師は検査を行って、考えられる他の原因の可能性を否定します。... さらに読む のような精神病性障害の多くが、青年期の後期に発生します。神経性やせ症 神経性やせ症 神経性やせ症は、やせていることへの執拗なまでのこだわり、自分の体に対するイメージ(身体像)の歪み、肥満に対する極端なまでの恐怖、ならびに食事量の制限による著しい低体重を特徴とする摂食障害です。 通常は青年期に発症し、女性に多くみられます。 体重が減り続けているにもかかわらず食事を制限する一方、頭の中は食べもののことにとらわれ、問題を抱えていることを否定する場合があります。 体重が大幅または急激に減少した場合には、生命を脅かす結果を招く場... さらに読む 神経性過食症 神経性過食症 神経性過食症は、大量の食べものを短時間に次から次へと摂取し(過食)、その後に食べ過ぎを埋め合わせる行為(例えば、排出行動、絶食、運動など)を行うことを特徴とする摂食障害です。 患者は大量の食べものを摂取した後、食べ過ぎの埋め合わせをしようとして、意図的に嘔吐したり、下剤を使用したり、ダイエットや絶食をしたり、激しい運動をしたりします。 過度に体重を気にしたり、体重の変動が激しかったりする場合は、神経性過食症が疑われます。... さらに読む などの摂食障害は青年期の女子に比較的多く、自分の行動や体重の変化を隠すためにはどんな苦労も惜しまないため、見つけ出すのは難しいかもしれません。

物質使用 青年期の物質使用および物質乱用 青年の物質使用は、試してみただけのものから重度の物質使用障害まで様々です。物質使用は、試してみただけの使用も含め、いずれも青年を事故、けんか、軽率なまたは望んでいない性行為、過剰摂取などの短期的な問題のリスクにさらします。青年は物質使用の効果に対して影響を受けやすく、精神障害、学業の不振、物質使用障害など、長期的な影響が生じる高いリスクがあります。 リスクを侵しスリルを求めることは、青年が正常に発達する上で必要ですが、現代の欧米社会では... さらに読む は青年期に始まるのが典型的です。米国の青年の70%以上に高校卒業前の飲酒経験があります。大量飲酒 青年の飲酒 青年の物質使用は、試してみただけのものから重度の物質使用障害まで様々です。物質使用は、試してみただけの使用も含め、いずれも青年を事故、けんか、軽率なまたは望んでいない性行為、過剰摂取などの短期的な問題のリスクにさらします。青年は物質使用の効果に対して影響を受けやすく、精神障害、学業の不振、物質使用障害など、長期的な影響が生じる高いリスクがあります。 リスクを侵しスリルを求めることは、青年が正常に発達する上で必要ですが、現代の欧米社会では... さらに読む がよくみられ、急性および慢性の健康上のリスクにつながります。研究では、飲酒開始年齢が低い青年は、成人になってアルコール使用障害を発症する可能性が高いことが示されています。例えば、13歳から飲酒を始めた青年がアルコール使用障害を発症する確率は、21歳で飲酒を始めた場合の5倍です。米国の青年では、高校時代に約50%が喫煙を、40%以上がマリファナ その他の物質 青年の物質使用は、試してみただけのものから重度の物質使用障害まで様々です。物質使用は、試してみただけの使用も含め、いずれも青年を事故、けんか、軽率なまたは望んでいない性行為、過剰摂取などの短期的な問題のリスクにさらします。青年は物質使用の効果に対して影響を受けやすく、精神障害、学業の不振、物質使用障害など、長期的な影響が生じる高いリスクがあります。 リスクを侵しスリルを求めることは、青年が正常に発達する上で必要ですが、現代の欧米社会では... さらに読む を試しています。はるかに少ないですが、鎮痛薬および刺激薬などの処方薬 その他の物質 青年の物質使用は、試してみただけのものから重度の物質使用障害まで様々です。物質使用は、試してみただけの使用も含め、いずれも青年を事故、けんか、軽率なまたは望んでいない性行為、過剰摂取などの短期的な問題のリスクにさらします。青年は物質使用の効果に対して影響を受けやすく、精神障害、学業の不振、物質使用障害など、長期的な影響が生じる高いリスクがあります。 リスクを侵しスリルを求めることは、青年が正常に発達する上で必要ですが、現代の欧米社会では... さらに読む の乱用が増えています。

親がよい見本となり(適度な飲酒、違法薬物を使用しないなど)、小児と価値観を共有し、薬物に近寄らないよう小児に強く期待すれば、親は子どもに良い影響を強く及ぼすことができます。また、処方薬は医師の指示通りにしか服用してはならないことも、親は子どもに教えなければなりません。青年期には、全員がプライバシーを十分に確保した上で、物質使用に関するスクリーニング検査 その他の物質 を受けるとよいでしょう。非常に短い期間でも、医師や医療従事者による介入があれば、青年期の物質使用が減少することが示されているため、日常診療の一部として適切なアドバイスを受けられるようにすべきです。

セクシュアリティの発達

性的成熟の開始(思春期)は、通常、体の性的な仕組みに興味をもつことから始まりますが、それが不安の原因になることもあります。青年期に情緒的にも性的にも成熟していくのに従って、性行動を始めることがあります。自慰は女子でもよくみられますが、男子ではほぼ全員が行っています。パートナーと性行動を試そうとする場合、まず相手の体を触ること、すなわちペッティングから始まることが多く、ここからオーラルセックスや腟への挿入のある性交、肛門性交へと進むことがあります。青年期の後期までに、セクシュアリティは性的な冒険という意味合いから、親密さや共感を表す行為へと変化していきます。日常診療の一部として医師は安全な性行為について適切なアドバイスを行い、性的に活動的な青年すべてに対して性感染症のスクリーニング検査を行うとよいでしょう。

青年の中には性的アイデンティティ ジェンダーアイデンティティ セックス(性)とジェンダー(性別)について説明するために、様々な用語が使用されています。 セックス(性)は、その人の解剖学的な状態を表す用語で、具体的には男性、女性、男性か女性か不明瞭(半陰陽またはインターセックス)があります。 セクシャルアイデンティティは、その人が(引きつけられる場合は)どちらの性に引きつけられるかを表す用語です。 ジェンダーアイデンティティは、本人が自分自身の性別をどう認識しているか、すなわち自分が男性的、女性的、... さらに読む の問題に苦しんでいる者もいます。同性愛関係を模索していても、最終的に同性との関係への関心を継続しなくなる青年が多い一方で、異性との関係にまったく関心をもつことのない青年もいます。 同性愛 同性愛 セクシュアリティは、人が生きていく上で誰もが普通に体験することですが、正常とみなされる性行動の種類は、異なる文化の間でも、また1つの文化の中でも大きく異なります。実際、「正常」なセクシュアリティというものを定義することは不可能でしょう。性欲の発散の頻度や必要性など、人の性行動にはかなりの個人差がみられます。性行為への欲求を1日に何回も感じ... さらに読む は人間のセクシュアリティの正常なタイプであり、病気ではありません。なぜ同性愛的な感情が生まれるのか確かなことは分かっていませんが、同性愛は青年が仲間やメディアから学ぶものでも、課外活動や職業を選ぶのと同じように選択するものでもないと専門家は考えています。

同性愛の青年は、セクシュアリティが発達するに従って、特有の問題に直面することがあります。青年が同性愛的な欲求を公にすると、家族や仲間に嫌がられているように感じたり、家族や仲間から受け入れられないと感じることもあります。このような圧力から(特に社会に受け入れられることが非常に重要な時期には)、重いストレスが生じることがあります。両親に見捨てられるかもしれない(これは現実に起こることがあります)というおそれから、青年は親に自分を偽って伝えたり、嘘をつかないまでもすべてを伝えなかったりすることがあるでしょう。また、このような青年は、仲間に馬鹿にされたりいじめられたりしかねません。身体的な暴力による脅威がある場合は深刻に受け止めて、学校の関係者に報告しなくてはなりません。情緒面での発達では、同性愛の青年の場合も異性愛の青年の場合も、友達や家族の支えが一番の助けとなります。

人間の経験の中で、セクシュアリティほど身体的、知的、情緒的部分などすべてが組み合わさって起こることはほかにありません。道徳的観点や家族形成といったことも含めて、青年のセクシュアリティが健康的な状況で行われるようにすることが極めて重要です。親は青年期の子どもには素直に価値観と期待を伝えるとよいでしょう。

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