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小児の首の腫瘤

執筆者:

Udayan K. Shah

, MD, Sidney Kimmel Medical College at Thomas Jefferson University

最終査読/改訂年月 2017年 7月
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首の腫瘤とは、首の形が変わるほどの腫れのことです。

生まれつきあった嚢胞(液体で満たされた袋状の病変)に、炎症や感染症が生じ、首のしこりとして初めて気づく場合もあります。原因にはこのほかにも、首のけがによる腫れ、唾液腺の炎症、良性の(がんではない)腫瘍などがあります。 まれに、 リンパ腫 リンパ腫の概要 リンパ腫とは、リンパ系および造血器官に存在するリンパ球のがんです。 リンパ腫は、リンパ球と呼ばれる特定の白血球から発生するがんです。この種の細胞は感染を防ぐ役割を担っています。リンパ腫は、Bリンパ球やTリンパ球のいずれの細胞からも発生する可能性があります。Tリンパ球は免疫系の調節やウイルス感染に対する防御に重要です。Bリンパ球は抗体を産生... さらに読む リンパ腫の概要 、甲状腺腫瘍、その他の悪性腫瘍(がん)が原因の場合もあります。

首の腫瘤のほとんどは症状を引き起こさず、本人よりも親の方が心配します。しかし、リンパ節や嚢胞が感染を起こしている場合は圧痛と痛みがあり、発熱を起こすことがあります。

診断

  • 画像検査、綿棒でのどからサンプルを採取して行う検査、血液検査、ツベルクリン検査

  • 甲状腺検査

  • 生検

首の腫瘤の多くはウイルス感染症によるもので治療をしなくてもなくなるため、検査は通常、腫瘤が数週間持続しない限り必要ありません。

ただし、のどの奥を綿棒でこすってサンプルを採取し細菌感染の有無を調べたり、血液検査をして伝染性単核球症、白血病、甲状腺機能亢進症、出血などの有無を調べたりすることはあります。

さらに、胸部の X線検査 単純X線検査 X線は高エネルギーの放射線で、程度の差こそあれ、ほとんどの物質を通過します。医療では、極めて低線量のX線を用いて画像を撮影し、病気の診断に役立てる一方、高線量のX線を用いてがんを治療します(放射線療法)。 X線は単純X線検査のように単独で使用することもありますが、コンピュータ断層撮影(CT)などの他の手法と組み合わせて使用することもあります。 X線検査では、調べたい体の部位をX線源と画像の記録装置との間に置きます。撮影者はX線を遮断する... さらに読む を行ったり、頭頸部の CT検査 CT(コンピュータ断層撮影)検査 CT検査では、X線源とX線検出器が患者の周りを回転します。最近の装置では、X線検出器は4~64列あるいはそれ以上配置されていて、それらが体を通過したX線を記録します。検出器によって記録されたデータは、患者の全周の様々な角度から撮影された一連のX線画像であり、直接見ることはできませんが、検出器からコンピュータに送信され、コンピュータが体の2次元の断面のような画像(スライス画像)に変換します。(CTとはcomputed... さらに読む CT(コンピュータ断層撮影)検査 MRI検査 MRI(磁気共鳴画像)検査 MRI(磁気共鳴画像)検査は、強力な磁場と非常に周波数の高い電磁波を用いて極めて詳細な画像を描き出す検査です。X線を使用しないため、通常はとても安全です。 患者が横になった可動式の台が装置の中を移動し、筒状の撮影装置の中に収まります。装置の内部は狭くなっていて、強力な磁場が発生します。通常、体内の組織に含まれる陽子(原子の一部で正の電荷をもちます)は特定の配列をとっていませんが、MRI装置内で生じるような強力な磁場の中に置かれると、磁場... さらに読む MRI(磁気共鳴画像)検査 で腫瘤が腫瘍や嚢胞かどうかや、腫瘤の正確な大きさや広がりを調べたりすることもあります。首の腫瘤が嚢胞かどうかを判定するために 超音波検査 超音波検査 超音波検査は、周波数の高い音波(超音波)を用いて内臓などの組織の画像を描出する検査です。プローブと呼ばれる装置で電流を音波に変換し、この音波を体の組織に向けて発信すると、音波は体内の構造で跳ね返ってプローブに戻ります。これは再度、電気信号に変換されます。コンピュータが、この電気信号のパターンをさらに画像に変換してモニター上に表示するとともに、フィルムやビデオテープに記録するか、コンピュータ上のデジタル画像として記録します。超音波検査では... さらに読む 超音波検査 が行われることがあります。

その他の検査、例えば観察用の管状の機器を使った鼻、咽頭、喉頭の検査(鼻咽喉ファイバースコープ検査)、肺の検査( 気管支鏡検査 気管支鏡検査 気管支鏡検査とは、気管支鏡(観察用の柔軟な管状の機器)を用いて発声器(喉頭)や気道を直接観察することです。気管支鏡の先端にはカメラが付いていて、これによって太い気道(気管支)から肺の内部を観察できます。 肺疾患に関する病歴聴取と身体診察および呼吸器系も参照のこと。) 気管支鏡は、肺の出血源を探るために用いられることもあります。肺がんが疑われる場合は、気道を調べて、がん化しているように見えるところからサンプルを採取することもあります。気管... さらに読む 気管支鏡検査 )、食道の検査( 食道鏡検査 内視鏡検査 内視鏡検査とは、柔軟な管状の機器(内視鏡)を用いて体内の構造物を観察する検査です。チューブを介して器具を通すことができるため、内視鏡は多くの病気の治療にも使うことができます。口から挿入する内視鏡検査では、食道(食道鏡検査)、胃(胃鏡検査)、小腸の一部(上部消化管内視鏡検査)が観察できます。肛門から挿入する内視鏡検査では、直腸(肛門鏡検査)、大腸下部と直腸と肛門(S状結腸内視鏡検査)、大腸全体と直腸と肛門(大腸内視鏡検査)が観察できます。... さらに読む )などが必要になる場合もあります。

治療

  • 原因により異なる

首の腫瘤の治療はその原因により異なります。リンパ節の感染や、その他の細菌感染には抗菌薬が有用です。抗菌薬で効果がない場合、手術が必要になることがあります。

ウイルス感染による腫瘤や外傷による腫れは時間が経つにつれて治ります。

腫瘍や嚢胞の場合は通常、手術が必要です。

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