Msd マニュアル

Please confirm that you are not located inside the Russian Federation

honeypot link

原発性乳児緑内障

(乳児緑内障、先天性緑内障、牛眼症)

執筆者:

Leila M. Khazaeni

, MD, Loma Linda University School of Medicine

最終査読/改訂年月 2020年 7月
プロフェッショナル版を見る
本ページのリソース

原発性乳児緑内障(primary infantile glaucoma)は、眼内の液体が眼の前方の区画からきちんと排出されない、まれな先天異常です。このため、眼の内部の圧が上昇し、これを放置すると、視神経が損傷されて完全な失明に至ることがあります。

正常であれば、眼に栄養を与えている房水は、虹彩の裏側にある毛様体(後房内)でつくられ、瞳孔を通って眼の前方(前房)に流れていき、虹彩と角膜の間の排出管から排出されます。房水の排出が妨げられると、眼の内圧(眼圧)が上昇します。

正常な房水の排出

房水は、虹彩の裏側(後房内)にある毛様体でつくられ、後房から眼球の前方(前房)へと流れ込み、そこから排出管を通って外へと流れ出ていきます。

正常な房水の排出

原発性乳児緑内障では、眼圧上昇により強膜(眼を覆う白く丈夫な線維の膜)および角膜(虹彩と瞳孔の前にある透明な層)が伸張することがあります。この伸張は、成人の緑内障では起こりません。ときに、角膜が濁ることもあります。流涙や、明るい光を見たときの眼痛(羞明)がみられることもあります。

治療しなければ、角膜はますます濁り、視神経が損傷され、失明に至る可能性があります。こういった合併症を予防するため、医師は新しい排出路を形成する外科手術(隅角切開術、線維柱帯切開術、または 線維柱帯切除術 手術 )をできる限り早く行います。

さらなる情報

役立つ可能性がある英語の資料を以下に示します。こちらの情報源の内容について、MSDマニュアルでは責任を負いませんのでご了承ください。

  • Children's Eye Foundation of AAPOS(アメリカ小児眼科斜視学会[AAPOS]による小児眼科基金):小児の視力を保護する上での予防、病気の発見、研究、教育に関する実用的な情報

プロフェッショナル版を見る
プロフェッショナル版を見る
quiz link

医学知識 クイズにチャレンジ

Take a Quiz! 
ANDROID iOS
ANDROID iOS
ANDROID iOS
TOP