Msd マニュアル

Please confirm that you are not located inside the Russian Federation

読み込んでいます

上衣腫

執筆者:

John J. Gregory, Jr.

, MD, Rutgers, New Jersey Medical School

最終査読/改訂年月 2016年 6月
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
本ページのリソース

上衣腫は、脳内にある空間(脳室)の内面を覆っている細胞から発生する腫瘍で、腫瘍の増殖はゆっくりとしています。

  • 上衣腫の原因は不明です。

  • 主な症状は、嘔吐、ぼんやりする、平衡障害です。

  • 診断は画像検査と生検によって下されます。

  • 予後(経過の見通し)は、小児の年齢と、がんがどの程度除去できたかによります。

  • 治療法には、手術、化学療法、放射線療法があります。

上衣腫は小児の脳腫瘍の中で発生率が3番目に高く、全体の10%を占めます。上衣腫と診断される小児の大多数が8歳未満です。約3分の1が3歳未満の小児に発生しています。

大半の上衣腫は、頭蓋骨底部の脳の後部(後頭蓋窩と呼ばれる)、またはその近くに発生します。この領域には(協調運動や平衡感覚を制御する)小脳や、(呼吸などの生命維持に必要な体の機能を制御する)脳幹が含まれています。上衣腫は脳幹に広がる傾向があります。上衣腫が脊髄に発生する場合もあります。

上衣腫の症状

多くの場合、頭蓋内圧の上昇から上衣腫の最初の症状が生じます。最初の症状は、頭痛、嘔吐、ぼんやりするなどです。乳児では月齢相応の発達段階に到達しない場合があります。乳児が怒りっぽくなったり、食欲がなくなったりすることもあります。気分や性格が変わることもあれば、集中力が低下することもあります。小児の平衡感覚や協調運動、歩行に障害がみられるようになります。なかには、けいれん発作を起こす小児もいます。

上衣腫が脊髄に生じると、背部痛が起こる場合があり、尿失禁や便失禁がみられる場合もあります。

上衣腫の診断

  • MRI(磁気共鳴画像)検査と生検

診断はMRI検査の結果に基づいて下されます。腫瘍がみつかった場合は、サンプルが採取され、調べるために検査室に送られます(生検)。

予後(経過の見通し)

小児がどれだけよくなるかは、年齢と切除できた腫瘍の量によっても異なります。治癒後に知能の発達が影響を受ける小児もいます。

上衣腫の治療

  • 手術、放射線療法、化学療法

初めの治療では、できるだけ安全に、できるだけ多くの腫瘍が手術で切除されます。

放射線療法により生存率が高まります。通常は手術後に行われます。

化学療法を行っても生存率は増加しないと考えられますが、一部の小児では手術前に腫瘍を小さくするのに役立ちます。

ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
ここをクリックするとプロフェッショナル版へ移動します
よく一緒に読まれているトピック

おすすめコンテンツ

ソーシャルメディア

TOP