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小児における細菌感染症の概要

執筆者:

Geoffrey A. Weinberg

, MD, University of Rochester School of Medicine and Dentistry

最終査読/改訂年月 2018年 1月
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細菌は顕微鏡でようやく見える程度の小さな単細胞生物で、このうち人間の病気の原因となるものはほんの一部です。腸管や泌尿生殖器内、または皮膚の上に生息し、害をもたらさない細菌もあります。一部の細菌は、健康を保つ上で役に立つとすら考えられています。

知っていますか?

  • すべての細菌が病気や感染症を引き起こすわけではありません。

小児に最も多くみられる細菌感染症は、皮膚感染症(膿痂疹[のうかしん]など)、耳の感染症、のどの感染症(レンサ球菌性咽喉頭炎)です。これらの感染症と、あまり発生率の高くない多くの細菌感染症については、治療法が成人と小児で共通しているため、別の箇所で説明しています。どの年齢でも発生する感染症であっても、小児の場合には特別な配慮が必要なものもあります。また、いくつかの重い細菌感染症は、定期予防接種を小児期早期に受ければ予防できます。

小児の細菌感染症のリスク

特定の小児は、細菌感染症にかかるリスクが特に高い状態にあります。

以下のような場合にリスクが高くなります。

  • 生後3カ月未満の乳児

  • 脾臓のない小児

  • 免疫系の病気がある小児

  • 鎌状赤血球症患者の小児

  • がんがある小児

  • 推奨されている予防接種を受けていない小児

診断

  • 血液、体液、または組織サンプルの検査

  • 培養検査

細菌感染症は典型的な症状によって診断できることもありますが、通常は組織、血液、尿、膿、脳脊髄液(髄液)などの体液のサンプルを採取して細菌を特定しなければなりません。これらのサンプルを顕微鏡で観察したり迅速検出検査(特定の細菌由来の遺伝物質を調べるための検査など)を行ったりすることで細菌が検出できる場合もありますが、通常は、細菌が少なすぎたり小さすぎたりして見つからないため、検査室での増殖(培養検査)が必要とされます。細菌の培養には一般的には24~48時間かかります。

細菌を培養すれば、様々な抗菌薬に対する細菌の感受性を調べることもできるため、感染した小児の治療に使う薬を医師が判断する際に役立ちます。

予防

  • 定期予防接種

小児の多くの細菌感染症は、推奨されている予防接種スケジュールに従うことで予防できます。多くのウイルス感染症(麻疹[はしか]ポリオ、A型およびB型肝炎)も、定期予防接種で予防が可能です(訳注:A型肝炎は日本では任意接種です[2016年10月現在、https://www.niid.go.jp/niid/ja/schedule.html])。

定期予防接種で予防できる細菌感染症*

*注:多くのウイルス感染症も定期予防接種で予防可能です。

治療

抗菌薬は細菌感染症の治療で使用される薬です。ほとんどの場合、抗菌薬のみで細菌感染症を根治させることができます。しかしながら、感染症によって大量の膿がたまった場合、膿を排出するための手術が必要になることがあります。そのような感染症の例としては、膿瘍関節の感染症があります。

重篤になるおそれのある特定の小児感染症に対しては、培養検査の結果が得られる前に、抗菌薬による治療を開始することもあります。培養検査の結果が得られたら、必要に応じてその抗菌薬の使用を継続したり薬を変更したりします。細菌が発見されなければ抗菌薬の使用を中止することがあります。

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