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伝染性紅斑

(リンゴ病、パルボウイルスB19感染症)

執筆者:

Brenda L. Tesini

, MD, University of Rochester School of Medicine and Dentistry

最終査読/改訂年月 2018年 3月
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伝染性紅斑とは、感染力の強いウイルス感染症の1つで、やや具合が悪くなり赤い発疹ができます。発疹は染みのようなこともあれば、盛り上がっていることもあります。

  • 伝染性紅斑の原因はウイルスです。

  • 症状としては、微熱や、頬をたたいた後のような赤い発疹が顔に出る、腕、脚、体幹にレース模様のような発疹が現れるなどがあります。

  • 診断は、特徴的な発疹に基づいて下されます。

  • 治療の目標は症状を緩和することです。

伝染性紅斑は、しばしばリンゴ病とも呼ばれ、ヒトパルボウイルスB19により引き起こされ、春に発生することが最も多く、しばしば限られた地域の小児(特に学齢期の小児)に流行します。主に、感染者の息とともに吐き出されたウイルスを含む飛沫を吸い込むことで感染が広がるため、家庭内で感染が広がる傾向があります。また、妊娠中に母親から胎児に感染することもあり、その場合は、まれに死産 死産 死産とは妊娠20週以降に胎児が死亡することです。 胎盤が子宮から剥がれるのが早すぎた結果として起こる死産が最も一般的です(常位胎盤早期剥離)。ときに、死産の原因が明らかでないこともあります。 母体に以下のような状態があると、胎児が死亡する可能性があります。 コントロール不良の糖尿病 妊娠高血圧腎症(妊娠中に発症する高血圧の一種) さらに読む や、重度の貧血を伴う水分貯留と腫れ(浮腫)が胎児に生じることがあります(胎児水腫)。

症状

伝染性紅斑の症状は、感染から約4~14日後に現れ始めますが、多くの小児では症状が出ません。しかし、微熱、頭痛、鼻水が出て数日間わずかに体調を崩すこともあります。数日後に、頬が赤くなってまるでたたいた後のように見え、さらに発疹が特に腕、脚、体幹に現れますが、通常は手のひらや足の裏にはできません。発疹はかゆい場合があり、盛り上がった赤い染みのような領域がレース模様のような形に分布し、日光にあたることで発疹が悪化することがあるため、特に衣服で覆われていない腕の部分によくできます。

通常、発疹と病気そのものは5~10日間続いた後に消えますが、その後数週間は、日光、運動、暑さ、発熱、精神的ストレスなどに反応して発疹が一時的に再発することがあります。青年では、関節に軽い痛みと腫れが残ったり、再発したりおさまったりすることが、数週間から数カ月にわたって続きます。

伝染性紅斑の発症は異なる様式をとる場合もあり、特に鎌状赤血球症 鎌状赤血球症 鎌状赤血球症は、鎌状(三日月形)の赤血球と、異常な赤血球の過剰破壊による慢性貧血を特徴とする、遺伝性のヘモグロビン(酸素を運搬する赤血球内のタンパク)の遺伝子異常です。 必ず貧血がみられ、ときとして黄疸がみられます。 貧血、発熱、息切れなどが悪化し、長管骨、腹部、胸部などに痛みを伴うと、鎌状赤血球症の疼痛発作(症状が急速に悪化する危険な状態)が疑われます。 電気泳動法と呼ばれる特別な血液検査を使用して、鎌状赤血球症かどうかを判定すること... さらに読む 鎌状赤血球症 や赤血球の他の病気にかかっている小児、または感染症に対する免疫系の防御能力が損なわれる病気(例えば、後天性免疫不全症候群[エイズ]— 小児におけるヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症 小児におけるヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症とは、ある種の白血球を次第に破壊し、後天性免疫不全症候群(エイズ)を引き起こすウイルス感染症です。 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症はHIV-1ウイルスとHIV-2ウイルスが原因で、幼児の場合一般的には分娩の際に母親から感染します。 感染の徴候には成長の遅れ、体の数カ所でのリンパ節の腫れ、発達の遅れ... さらに読む )にかかっている小児では、その傾向があります。そのような小児では、パルボウイルスB19が骨髄に感染し、重度の貧血を引き起こす可能性があります。

診断

  • 医師による評価

伝染性紅斑の診断は、発疹の特徴的な外観に基づいて下されます。血液検査はウイルスを特定する上で助けになる可能性がありますが、血液疾患または免疫系の障害があることが分かっている小児以外に行われることはまれです。

治療

  • 症状の緩和

伝染性紅斑の治療の目標は症状を緩和することです。発熱、うずくような痛み、頭痛、関節痛を緩和するために非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)が処方されることがあり、かゆみがひどい場合はそれを緩和するためにその他の薬剤も処方されます。

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