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妊娠中の感染症

執筆者:

Lara A. Friel

, MD, PhD, University of Texas Health Medical School at Houston, McGovern Medical School

医学的にレビューされた 2020年 4月
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妊娠中に発症することが非常に多い、皮膚、尿路、気道などの感染症が重篤な問題を引き起こすことはありません。しかし感染症の中には分娩前もしくは分娩中に胎児に感染して、胎児に悪影響を与えたり、 流産 流産 流産とは、妊娠20週までに人為的でない原因によって胎児が失われることです。 胎児側の問題(遺伝性疾患や先天異常など)によっても母体側の問題(生殖器の構造的異常、感染症、コカインの使用、飲酒、喫煙、けがなど)によっても流産が起こりますが、多くの場合、原因は不明です。 出血や筋けいれんが起こることがありますが、特に妊娠して週数が経過している場合にはよく起こります。 医師は子宮頸部を診察し、通常は超音波検査も行います。... さらに読む 早産 切迫早産 妊娠37週以前に起こる陣痛は切迫早産とみなされます。 早産児として生まれた新生児には、深刻な健康上の問題が生じる可能性があります。 切迫早産の診断は通常明らかです。 安静にしたり、ときには薬剤を用いて、分娩を遅らせます。 抗菌薬やコルチコステロイドも必要な場合があります。 さらに読む の原因になったりするものもあります。また、妊娠中に抗菌薬を使用することが安全かどうかという懸念もあります。

性感染症以外の感染症で問題を起こす可能性があるのは、以下のものです。

肝炎 肝炎の概要 肝炎は肝臓の炎症です。 ( 急性ウイルス性肝炎の概要と 慢性肝炎の概要も参照のこと。) 肝炎は世界中でみられる病気です。 肝炎には以下の種類があります。 急性(経過が短い) さらに読む は性行為により感染しますが、他の経路で感染することもしばしばあります。そのため一般的に性感染症とみなされていません。 妊婦における肝炎 肝炎 肝疾患の中には、妊娠中だけに生じるものがあります。あるいは、 胆石、 肝硬変、 肝炎などのように妊娠前から存在するか、偶然妊娠中に起こるものもあります。 妊娠中のホルモンの変化により、肝臓や胆嚢に問題が起こることがあります。こうした問題には軽微で一過性の症状しか生じないものもあります。 妊娠によるホルモンの正常な働きにより、胆管を通る胆汁の流れが遅くなることがあります。このように胆汁の流れが遅くなることを... さらに読む では、 早産 早産児 早産児とは、在胎37週未満で生まれた新生児です。生まれた時期により、早産児の臓器は発達が不十分であるため、子宮外で機能する準備がまだできていないことがあります。 早産の既往、多胎妊娠、妊娠中の栄養不良、出生前ケアの遅れ、感染症、生殖補助医療(体外受精など)、および高血圧などがある場合に、早産児を出産するリスクが高くなります。 多くの臓器の発達が不十分であるため、早産児では呼吸したり哺乳したりすることが難しく、脳内出血、感染症や他の異常が... さらに読む のリスクが高まります。分娩時に母親から子どもに感染することもあり、問題が生じます。

治療

  • ときに薬剤(便益とリスクのバランスによる)

妊婦に抗菌薬を使用するかどうか判断する際には、医師は薬剤の使用によるリスクと問題の感染症によるリスクを比較して検討します。

それ以外の抗菌薬(テトラサイクリン系とフルオロキノロン系を含む)は、胎児に問題を引き起こす可能性があります(表「 妊娠中に問題を引き起こす可能性がある主な薬剤 妊娠中に問題を引き起こす可能性がある主な薬剤* 妊娠中に問題を引き起こす可能性がある主な薬剤* 」を参照)。

医師は、治療が便益をもたらす可能性があるかについても検討します。例えば、妊婦が細菌性腟症にかかっていても症状がなく、かつ妊娠がハイリスクと考えられない場合、細菌性腟症の治療に便益があるかどうかは明らかではありません。

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