Msd マニュアル

Please confirm that you are not located inside the Russian Federation

honeypot link

妊娠中の尿路感染症

執筆者:

Lara A. Friel

, MD, PhD, University of Texas Health Medical School at Houston, McGovern Medical School

最終査読/改訂年月 2021年 10月
プロフェッショナル版で 同じトピックをみる

尿路感染症 尿路感染症(UTI)の概要 健康な人では、膀胱の中にある尿は無菌(細菌などの感染性の微生物が存在しない状態)です。尿が膀胱から体外へと排出されるまでの通路(尿道)にも、感染症を引き起こす細菌はほとんど存在していません。しかし、尿路のどの部分にも感染が起こる可能性はあり、尿路で発生した感染症は尿路感染症(UTI)と呼ばれています。... さらに読む は妊娠中によく起こります。これは、大きくなった子宮と妊娠中に分泌されるホルモンの影響から、腎臓と膀胱を結ぶ管(尿管)を通る尿の流れが遅くなるためと考えられています。尿の流れが遅くなると尿管から細菌が洗い流されにくくなり、感染症のリスクが高くなります。

尿路感染症によって以下のリスクが上昇します。

ときに尿中の細菌が原因で、症状を伴う膀胱または腎臓の感染症 分娩後の膀胱および腎臓の感染症 分娩後に膀胱の感染症(膀胱炎)が起こることがあります。分娩後に膀胱から腎臓に細菌が広がると、腎臓の感染症(腎盂腎炎)が起こります。 膀胱および腎臓の感染症では排尿時の痛みや頻尿、ときに発熱が生じることがあります。 膀胱および腎臓の感染症を診断するには、尿サンプルの検査および分析を行います。 腎臓の感染症ではたいてい抗菌薬を静脈内投与し、膀胱の感染症では抗菌薬を内服します。 (出産後の感染症も参照のこと。) さらに読む が生じることがあります。しかし、尿路感染症の症状がなくても尿が細菌に侵されていることがあるため、通常医師は症状のない妊婦に対しても尿検査を行って、細菌が検出されないかどうかを調べます。妊婦で尿中に細菌が検出された場合や腎臓の感染症がある場合には、尿のサンプルを毎月採取して検査します。

尿路感染症に対しては抗菌薬による治療が行われます。セファレキシン、ニトロフラントイン、トリメトプリム/スルファメトキサゾールがよく使用されます。ニトロフラントインとトリメトプリム/スルファメトキサゾールは、他の代替薬が利用できない場合の第1トリメスター(訳注:日本の妊娠初期にほぼ相当)にのみ使用されます。膀胱感染症を複数回起こしたことがある場合や、腎臓の感染症を起こしたことがある場合には、再び尿路感染症を起こさないよう、妊娠期間を通じて抗菌薬を服用しなければなりません。

プロフェッショナル版で 同じトピックをみる
プロフェッショナル版で 同じトピックをみる
よく一緒に読まれているトピック

おすすめコンテンツ

医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
TOP