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卵管がん

執筆者:

Pedro T. Ramirez

, MD, The University of Texas MD Anderson Cancer Center;


Gloria Salvo

, MD, MD Anderson Cancer Center

最終査読/改訂年月 2017年 11月
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卵管がんは卵巣と子宮をつなぐ管に発生します。

  • 卵管を侵すがんは、そのほとんどが体内の別の部位から広がってきたものです。

  • 腹部の不快感や腹部膨満など漠然とした症状が最初にみられる場合もありますが、何の症状も現れない場合もあります。

  • 異常を調べるには、CT検査を実施します。

  • 通常は、子宮、卵巣、卵管、近くのリンパ節、および周辺組織を切除した後、化学療法を行います。

米国では、婦人科がん全体のうち卵管がんが占める割合は1%未満です。最初から卵管に発生するがんはまれです。卵管を侵すがんは、そのほとんどが体内の別の部位で発生したものです。

女性の内性器の位置

女性の内性器

通常、卵管がんと診断される時点で女性は閉経後です。

卵管がんの危険因子には以下のものがあります。

  • 高齢

  • 卵管の炎症が長期間持続している(慢性卵管炎)

  • 不妊症

卵管がんの95%以上は腺細胞から発生する腺がんです。まれですが、結合組織から発生する肉腫もみられます。

卵管がんの広がり方は卵巣がんとよく似ており、以下のように広がります。

  • 通常は周囲の組織に直接広がる

  • がん細胞が腹腔内に剥がれ落ちて広がる

  • リンパ系を介して骨盤内や腹部の他の部位に広がり、最終的に体内の離れた部位に転移する

症状

卵管がんの症状としては、腹部の漠然とした不快感や腹部膨満、骨盤部や腹部の痛みなどがみられます。人によっては水っぽいおりものが生じます。がんが進行している場合は、腹腔内に体液が貯留し(腹水)、骨盤内に大きなかたまりを感じることもあります。

診断

  • CT検査

卵管がんを早期に発見できることはほとんどありません。普段の内診で腫瘤などの異常が発見された場合や、別の理由で画像検査を行った場合には、ときに早期に診断されることもあります。通常、がんは進行するまで見つからず、大きな腫瘤や重度の腹水が生じて初めてがんの存在が明白になります。

がんが疑われる場合は通常、CT検査を行います。その結果からがんがあると考えられる場合は手術を行い、診断を確定するとともに広がりの程度を判定し、がんをできる限り多く切除します。

病期診断

医師はがんの大きさや体内での広がりに基づき、病期を診断します。

  • I期:がんが片側または両側の卵管のみに限局している。

  • II期:がんが近くの組織に広がっているが、骨盤内(内性器、膀胱、および直腸がある部分)にとどまっている。

  • III期:がんが骨盤外のリンパ節または腹部臓器(肝臓の表面など)に広がっている。

  • IV期:がんが離れた臓器に転移している。

予後(経過の見通し)

卵管がんの女性の予後は卵巣がんと似ています。予後はがんの病期および女性の年齢によって異なります。

診断と治療から5年後に生存している人の割合(5年生存率)は、以下の通りです。

  • I期:約81%

  • II期:約67%

  • III期:約41%

  • IV期:約33%

治療

  • 通常は、子宮、卵巣、卵管、近くのリンパ節、および周辺組織の切除

  • ときに、より広範囲にわたる手術(腫瘍減量手術)

  • 化学療法

体内の別の部位まで広がった進行がんでは、生存期間を延長させるために、がんをできる限り多く切除するのが通常です。このタイプの手術は腫瘍減量手術と呼ばれています。がんがどこに広がっているかによって、手術の代わりに、または術前に化学療法を行うこともあります。

卵巣がん 治療 卵巣がんでは、病巣が大きくなるか、範囲が広がるまで、症状がみられないことがあります。 卵巣がんの疑いがある場合は、血液検査、超音波検査、MRI検査、CT検査などを行います。 通常は、左右の卵巣および卵管と子宮を切除します。 多くの場合、手術後に化学療法が必要になります。 (女性生殖器のがんの概要を参照のこと。) さらに読む と同様に、通常は手術後に化学療法が必要になります。化学療法は、残っている可能性がある小さながんに対する治療として行います。最もよく使用される薬剤は、カルボプラチンとパクリタキセルです。放射線療法が有用となることはまれです。

がんが他の部位に広がっている場合は、がんをできる限り多く切除することで予後が改善します。

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