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眼窩蜂窩織炎

執筆者:

James Garrity

, MD, Mayo Clinic College of Medicine

最終査読/改訂年月 2018年 5月
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眼窩蜂窩織炎(がんかほうかしきえん)は眼窩内および眼の周囲と後方の組織の感染症です。

  • 鼻の周りの副鼻腔などから感染が眼窩に広がることがあります。

  • 症状には、痛み、腫れ、眼が赤くなる、発熱、眼球の突出、視覚障害、眼球運動の障害などがあります。

  • 通常、眼窩のCT(コンピュータ断層撮影)検査またはMRI(磁気共鳴画像)検査が行われます。

  • 入院し、抗菌薬が静脈から投与されます。

眼窩の病気に関する序も参照のこと。)

眼窩蜂窩織炎も眼窩隔膜前蜂窩織炎も、小児により多くみられます。眼窩隔膜前蜂窩織炎は、眼窩蜂窩織炎よりはるかに一般的です。しかし、眼窩蜂窩織炎の方が危険です。

眼窩蜂窩織炎は多くの場合、鼻の周りの空洞(副鼻腔)から波及した感染症に起因しますが、歯または血流から広がった感染症によることもあります。動物や昆虫による刺し傷またはその他のまぶたの傷口から感染症が広がり、眼窩蜂窩織炎につながることもあります。

眼窩蜂窩織炎は、十分な治療を行わないと重症化し、失明につながることがあります。感染が脳や脊髄(せきずい)に広がる場合もあります(髄膜炎)。また、眼の周囲の静脈にできた血のかたまりが脳の基底部にある太い静脈(海綿静脈洞)へと流れ込み、海綿静脈洞血栓症と呼ばれる重篤な病気を引き起こすこともあります。

症状

眼窩蜂窩織炎の症状には以下のものがあります。

  • 痛み

  • 眼の充血

  • 眼球運動の制限

  • 複視

  • 眼球運動に伴う痛み

  • まぶたの腫れ

  • 発熱

やがて、視覚が損なわれます。

診断

  • 医師による評価

  • CTまたはMRI検査

  • 血液と、副鼻腔から採取したサンプルの培養

多くの場合、医師は検査を行わなくても眼窩蜂窩織炎と分かります。しかし、診断を確定するために通常はCT検査またはMRI検査が行われます。また、原因を特定するために、歯と口腔の検査や、副鼻腔のCTまたはMRI検査が必要になることもあります。医師は、しばしば副鼻腔と血液からサンプルを採取し、検査に送ります。サンプルを培養する(微生物を増殖させる)ことで、どのような細菌が感染症を起こしたのか、どの領域が感染しているのか、どの抗菌薬を使用すべきかを決定します。眼窩蜂窩織炎のある人の診察は、眼科医(眼疾患を専門とする医師)が行います。

治療

  • 入院

  • 抗菌薬

  • 手術

眼窩蜂窩織炎では、一般に入院が必要です。臨床検査の結果が出るのを待たず、できるだけ早く抗菌薬の投与を開始します。抗菌薬は静脈から投与します。培養結果から、最初に使用したものとは別の抗菌薬の方がより効果的と思われる場合は、抗菌薬を切り替えることもあります。視覚障害があれば、ときに外科的処置が必要になることがあります。外科的処置により、膿の貯留部(膿瘍[のうよう])もしくは感染した副鼻腔から膿を排出したり、異物を取り除いたり、抗菌薬が無効であった場合に感染症を治療したりします。

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