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耳帯状疱疹

(ラムゼイ・ハント症候群、ウイルス性神経炎)

執筆者:

Lawrence R. Lustig

, MD, Columbia University Medical Center and New York Presbyterian Hospital

最終査読/改訂年月 2018年 3月
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耳帯状疱疹とは、聴覚と平衡感覚をつかさどる神経(第8脳神経)と顔面の動きをつかさどる神経(第7脳神経)の神経細胞の集まり(神経節)への帯状疱疹ウイルスによる感染症のことです。

内耳の概要も参照のこと。)

帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)を引き起こす水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することで発生する感染症です。水痘が起こった後、このウイルスは休止状態で神経節などにとどまりますが、それが再活性化して神経線維を皮膚まで伝っていき、痛みを伴う皮膚のただれを引き起こすことがあります。ほとんどの場合再活性化の原因は不明ですが、ときに免疫機能が低下した場合(例えば、がん、エイズ、特定の薬など)に起きることがあります。

耳帯状疱疹は、第7脳神経(顔面神経)または第8脳神経で帯状疱疹ウイルスが再活性化すると発生します。第7脳神経は、顔面の筋肉の一部をコントロールしています。第8脳神経は、聴覚と平衡感覚をコントロールしています。

症状

耳帯状疱疹の症状には、以下のものがあります。

  • 強い耳の痛み

  • 耳の外側(耳介)と外耳道に、液体で満たされた水疱(小水疱)ができる

  • 顔面の一時的または永続的な麻痺(ベル麻痺と同様)

  • 回転性めまい(動いたり回転したりしているような感覚)が数日から数週間続く

  • 難聴、永続的な場合もあれば、部分的または完全に回復することもある

  • まれに、頭痛、錯乱、項部硬直

ときに他の脳神経が影響を受けることがあります。

診断

  • 身体診察

  • ときに、水疱から採取した液体の臨床検査

  • ときにMRI(磁気共鳴画像)検査

一般的に医師は身体診察の結果に基づいて耳帯状疱疹の診断を下します。ときに医師が小水疱をこすってサンプルを採取し、顕微鏡で観察したり培養したりすることがあります。症状の原因が他の病気ではないことを確認するためにMRI検査を行うこともあります。

治療

  • 痛みに対してオピオイド薬

  • 炎症を軽減するため、プレドニゾン(日本ではプレドニゾロン)などのコルチコステロイド

  • ときに、耳帯状疱疹を治療するための抗ウイルス薬

  • まれに、顔面神経への圧迫を取り除くための手術

医師は症状の軽減とウイルスの治療のために薬を投与することがあります。しかし、これらの薬にそれほど効果があるかどうかは不明です。炎症を止めるために、プレドニゾン(日本ではプレドニゾロン)などのコルチコステロイドが投与されます。アシクロビルやバラシクロビルといった抗ウイルス薬は、耳帯状疱疹の持続期間を短縮するのに役立つことがあり、免疫機能が低下している人や、免疫系に障害がある人には決まって投与されます。回転性めまいを軽減するためにジアゼパムが投与されます。痛みに対しては、オピオイドの内服薬を使用します。長期間残存する痛み(帯状疱疹後神経痛)がある患者には、アミトリプチリンが投与されることがあります。

顔面の完全な麻痺がある患者では、顔面神経への圧迫を取り除くための手術が必要になることがあります。

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