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耳帯状疱疹

(ラムゼイ・ハント症候群、ウイルス性神経炎)

執筆者:

Lawrence R. Lustig

, MD, Columbia University Medical Center and New York Presbyterian Hospital

医学的にレビューされた 2020年 6月
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耳帯状疱疹とは、聴覚と平衡感覚をつかさどる神経(第8脳神経)と顔面の動きをつかさどる神経(第7脳神経)の神経細胞の集まり(神経節)への帯状疱疹ウイルスによる感染症のことです。

帯状疱疹 帯状疱疹 帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは、 ウイルス感染症による痛みのある皮疹で、水痘を引き起こす水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することで生じます。 ウイルスが再活性化する原因は分からないことが多いのですが、病気や薬によって免疫機能が低下したときに起こる場合があります。 帯状疱疹では痛みを伴う水疱の発疹が現れ、患部に慢性痛が生じることもあります。 典型的な水疱が皮膚に帯状に現れると、帯状疱疹の診断が下されます。... さらに読む 帯状疱疹 は、 水痘(水ぼうそう) 水痘(水ぼうそう) 水痘とは、水痘帯状疱疹ウイルスによる、感染力が非常に強い ウイルス感染症で、かゆみのある特徴的な発疹が現れます。発疹は小さな斑点で、盛り上がったり、水疱(水ぶくれ)を形成したり、かさぶたができたりします。 水痘はほとんどが小児に起こりますが、水痘ワクチンのおかげで発生数は大幅に減少しています。 発疹が現れる前に、軽い頭痛、中等度の発熱、食欲低下、全身のけん怠感がみられます。 診断は症状(特に発疹)に基づいて下されます。... さらに読む 水痘(水ぼうそう) を引き起こす水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することで発生する感染症です。水痘が起こった後、このウイルスは休止状態で神経節などにとどまりますが、それが再活性化して神経線維を皮膚まで伝っていき、痛みを伴う皮膚のただれを引き起こすことがあります。ほとんどの場合再活性化の原因は不明ですが、ときに免疫機能が低下した場合(例えば、がん、エイズ、特定の薬など)に起きることがあります。

症状

耳帯状疱疹の症状には、以下のものがあります。

ときに他の脳神経が影響を受けることがあります。

診断

  • 身体診察

  • ときに、水疱から採取した液体の臨床検査

  • ときにMRI(磁気共鳴画像)検査

一般的に医師は身体診察の結果に基づいて耳帯状疱疹の診断を下します。ときに医師が小水疱をこすってサンプルを採取し、顕微鏡で観察したり 培養 培養 皮膚の病気には、医師が皮膚を観察しただけで特定できるものが数多くあります。全身の皮膚の診察には、頭皮、爪、粘膜の診察も含まれます。ときに、皮膚の一部を詳細に観察するために、手持ち式の拡大鏡やダーモスコープ(拡大レンズと内蔵式のライトを備えた器具)を使用することもあります。 診断につながる特徴としては、皮膚に現れている異常部分の大きさ、形、色、部位に加え、その他の症状や徴候の有無があります。皮膚の異常の広がりを調べるため、しばしば衣服をす... さらに読む 培養 したりすることがあります。症状の原因が他の病気ではないことを確認するために MRI検査 MRI(磁気共鳴画像)検査 MRI(磁気共鳴画像)検査は、強力な磁場と非常に周波数の高い電磁波を用いて極めて詳細な画像を描き出す検査です。X線を使用しないため、通常はとても安全です。( 画像検査の概要も参照のこと。) 患者が横になった可動式の台が装置の中を移動し、筒状の撮影装置の中に収まります。装置の内部は狭くなっていて、強力な磁場が発生します。通常、体内の組織に含まれる陽子(原子の一部で正の電荷をもちます)は特定の配列をとっていませんが、MRI装置内で生じるよう... さらに読む MRI(磁気共鳴画像)検査 を行うこともあります。

治療

医師は症状の軽減と耳帯状疱疹の治療のために薬を投与することがあります。しかし、これらの薬にそれほど効果があるかどうかは不明です。炎症を止めるために、プレドニゾン(日本ではプレドニゾロン)などのコルチコステロイドが投与されます。アシクロビルやバラシクロビルといった抗ウイルス薬は、耳帯状疱疹の持続期間を短縮するのに役立つことがあり、免疫機能が低下している人や、免疫系に障害がある人には決まって投与されます。回転性めまいを軽減するためにジアゼパムが投与されます。痛みに対しては、オピオイドの内服薬を使用します。長期間残存する痛み(帯状疱疹後神経痛といわれます)がある患者には、薬用皮膚パッチ剤、抗てんかん薬、または三環系抗うつ薬など、他の治療が行われることがあります。

顔面の完全な麻痺がある患者では、顔面神経への圧迫を取り除くための手術が必要になることがあります。

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