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乳様突起炎

執筆者:

Richard T. Miyamoto

, MD, MS, Indiana University School of Medicine

最終査読/改訂年月 2018年 2月
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乳様突起炎は、耳の後ろの突出した骨である乳様突起の細菌感染症です。

通常この病気は、急性中耳炎を治療しなかったり治療が不十分であったりした場合に、感染が中耳から中耳の周囲にある乳様突起という骨へ広がることによって起こります。乳様突起の感染の大半は、肺炎球菌が原因です。肺炎球菌結合型ワクチンによって肺炎球菌による感染が大幅に減少し、乳様突起炎はあまりみられません。十分な治療を行わないと、乳様突起炎がもとで難聴敗血症、脳を覆っている組織の感染(髄膜炎)、脳膿瘍などが生じ、死に至る場合もあります。

症状

通常、急性中耳炎の発症後数日から数週間して、感染が広がり乳様突起の内側の部分が破壊されると症状が現れます。骨の中に膿がたまることもあります(膿瘍)。乳様突起の上の皮膚は赤く腫れ、触れると痛み、耳介が前下方へ押された状態になることがあります。このほか発熱、耳の中や周囲の痛み、大量のクリーム状の耳だれといった症状がみられます。ズキズキする痛みが長く続く傾向があります。難聴は徐々に悪化していくこともあります。

診断

  • 医師による評価

  • ときにCT(コンピュータ断層撮影)検査

診断は一般的に、患者の症状に基づいて下されます。ときに、診断を確定するために、CT検査が行われることもあります。感染症を引き起こしている細菌を特定するために、医師は耳だれのサンプルを採取して、耳だれの中に含まれる細菌を検査室で増殖させる検査(培養)を行います。

治療

  • 抗菌薬の静脈内投与または経口投与

  • ときに手術

大半の患者では、速やかに抗菌薬(セフトリアキソンなど)が静脈内投与されます。重篤な状態でなければ、代わりにフルオロキノロン系抗菌薬(シプロフロキサシンなど)を経口投与します。この初期治療の後に、医師は検査室での培養結果を用いて、使用するべき最適な抗菌薬を判断します。抗菌薬は、患者が回復してきたら経口投与に変更される場合もあり、投与は最低でも2週間は継続されます。骨内に膿瘍が形成されているか、炎症が慢性化している場合には、骨の感染部位を取り除く手術(乳様突起削開術)および修復術が必要となります。

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