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口内炎(口腔のただれや炎症)

執筆者:

Bernard J. Hennessy

, DDS, Texas A&M University, College of Dentistry

最終査読/改訂年月 2020年 6月
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口の粘膜に腫れや赤みがみられることや、痛みを伴う複数の潰瘍がみられることがあります。潰瘍とは、口腔粘膜の細胞の最上層が崩壊してできるただれのことで粘膜に穴が生じます。多くの潰瘍は赤色ですが、中心部にある死んだ細胞と食べもののかすのために白いものもあります。水疱はただれの一種で、隆起し液体で満たされています(大きさに応じて小水疱または水疱と呼ばれます)。まれに、口の炎症の症状があるにもかかわらず口の中の見た目が正常な場合があります( 口腔灼熱症候群 口腔灼熱症候群 口腔灼熱症候群は、しばしば舌に生じる口の痛みで、口の中に目に見える口内炎や異常がない人にみられるものです。 口腔灼熱症候群には、原因は異なるけれども症状が共通しているいくつかの病態が含まれています。 灼熱感やチクチク感、麻痺したような感覚が口全体または舌だけに起こり、持続的な場合もあれば間欠的な場合もあります。... さらに読む )。

良性の(がんではない)潰瘍は通常、十分に治癒するまでは痛み続けます。痛みによって食事が困難になり、ときに脱水や低栄養に至ることがあります。口内炎は治癒しても再発することがあります。

原因

口内炎には様々な種類と多くの原因があり、感染症、全身にわたる病気(全身性疾患)、物理的または化学的な刺激物質、アレルギー反応によって生じることがあります(表「 口内炎の主な原因 口内炎の主な原因 口内炎の主な原因 」を参照)。原因が不明であることもしばしばあります。一般的に、正常な唾液分泌が口の粘膜保護に役立っているため、唾液の分泌が減少する状況では口内炎が起こる可能性が高まります( 口腔乾燥 口腔乾燥 口腔乾燥は、唾液の分泌が減少または停止することで発生します。この状態は、不快感を引き起こし、発話や飲み込みを妨げ、入れ歯の装着を難しくし、 口臭を引き起こし、また口内の酸性度を低下させ細菌の増殖が多くなることで口の衛生状態を悪化させます(これが う蝕発生の一因となります)。長期にわたる口腔乾燥の結果、重度のう蝕や口の カンジダ症が生じることがあります。口腔乾燥は高齢者によくみられる症状です。... さらに読む を参照)。

口内炎の最も一般的な原因は以下のものです。

ウイルス感染症

口内炎の感染性の原因で最も一般的なものはウイルスです。 単純ヘルペスウイルス 単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症 単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症では、皮膚、口、唇(口唇ヘルペス)、眼、性器に、液体で満たされた、痛みのある小さな水疱が繰り返し発生します。 非常に感染力の強い ウイルス感染症であり、潰瘍に直接触れたり、ときには潰瘍がない場合でも患部に触れることで感染します。 ヘルペスウイルスは口の中や 性器に水疱や潰瘍を引き起こし、最初の感染時にはしばしば発熱と全身のけん怠感を伴います。... さらに読む 単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症 によって起こる、口唇ヘルペスと、それよりは少ないものの口蓋にできる潰瘍が最も広く知られています。しかし、その他の多くのウイルスによって口内炎が生じることがあります。水痘(水ぼうそう)や 帯状疱疹 帯状疱疹 帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは、 ウイルス感染症による痛みのある皮疹で、水痘を引き起こす水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化することで生じます。 ウイルスが再活性化する原因は分からないことが多いのですが、病気や薬によって免疫機能が低下したときに起こる場合があります。 帯状疱疹では痛みを伴う水疱の発疹が現れ、患部に慢性痛が生じることもあります。 典型的な水疱が皮膚に帯状に現れると、帯状疱疹の診断が下されます。... さらに読む 帯状疱疹 という痛みを伴う皮膚の病気の原因である水痘帯状疱疹ウイルスによって、口の左右片側に多数の口内炎ができることがあります。この口内炎は水痘帯状疱疹ウイルスが再活性化したことによって起こり、このウイルスは単純ヘルペスウイルスと同様に、体内から出ていくことはありません。ときに、口内炎が治癒した後も数カ月から数年間、口に痛みが残ることがあり、永久に残ることさえあります。

その他の感染症

細菌感染によって、口内炎と口内の腫れが生じることがあります。感染は、正常時に口内に存在している細菌の異常増殖や新たにもちこまれた細菌(梅毒や 淋菌 淋菌感染症 淋菌感染症(淋疾、淋病)は淋菌 Neisseria gonorrhoeaeという細菌による性感染症で、尿道、子宮頸部、直腸、のどなどの粘膜や、眼の前部を覆う膜(結膜と角膜)を侵します。 通常は性的接触により感染します。 通常は、陰茎や腟から分泌物が生じたり、頻尿になったり、急に尿意を催したりします。 まれに、淋菌が関節、皮膚、心臓に感染することもあります。 分泌物の顕微鏡検査や培養検査、DNA検査のほか、尿のDNA検査によ... さらに読む 淋菌感染症 感染症を引き起こすものなど)によって起こることがあります。歯や歯ぐきの細菌感染が広がり、膿瘍(内部に膿がたまった空洞)ができたり、広範囲に炎症( 蜂窩織炎 蜂窩織炎 蜂窩織炎(ほうかしきえん)は、皮膚とそのすぐ下の組織に生じる、広がりやすい細菌感染症です。 この感染症の最も一般的な原因はレンサ球菌またはブドウ球菌です。 患部の皮膚に発赤、痛み、圧痛がみられるほか、発熱や悪寒が生じたり、より重篤な症状が現れたりすることもあります。 医師の診察や、ときに臨床検査の結果に基づいて診断されます。 この感染症の治療には抗菌薬が必要です。 さらに読む 蜂窩織炎 [ほうかしきえん])が起きたりすることがあります。

梅毒 梅毒 梅毒は、梅毒トレポネーマ Treponema pallidumという細菌によって引き起こされる性感染症です。 梅毒の症状は、見かけ上は健康な時期をはさんで、3段階で生じます。 まず患部に痛みのない潰瘍が現れ、第2期では、発疹、発熱、疲労感、頭痛、食欲減退がみられます。 治療しないでいると、第3期には、大動脈、脳、脊髄、その他の臓器が侵されることがあります。 医師は通常、患者に梅毒があることを確認するために2種類の血液検査を... さらに読む 梅毒 の感染早期には、口の中や唇に、痛みのない赤色の口内炎(下疳[げかん])ができることがあります。この口内炎は通常、数週間で治癒します。梅毒の治療が行われなかった場合、約4~10週間後に、白い領域(粘膜斑)が唇や口の内側にできることがあります。下疳と粘膜斑はどちらも非常に感染性が高く、これらの症状が現れている間にキスをすると梅毒が感染することがあります。後期の梅毒では、口蓋や舌に穴があくゴム腫ができることがあります。この段階では梅毒の感染性は高くありません。

真菌のカンジダ・アルビカンス Candida albicansは、口内の常在菌です。しかし、抗菌薬またはコルチコステロイドを使用している人や、免疫機能が弱っている人( エイズ 後天性免疫不全症候群(エイズ) ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症とは、ある種の白血球を次第に破壊し、後天性免疫不全症候群(エイズ)を引き起こすことのあるウイルス感染症です。 HIVは、ウイルスやウイルスに感染した細胞を含む体液(血液、精液、腟分泌液)と濃厚に接触することで感染します。 HIVはある種の白血球を破壊し、感染症やがんに対する体の防御機能を低下させます。... さらに読む 後天性免疫不全症候群(エイズ) 患者など)では過剰に増殖することがあります。カンジダ菌 Candidaによって、白っぽいチーズのような領域が生じることがあり、これをふき取ると口の粘膜の最上層が破壊されます(鵞口瘡)。ときに、平坦な赤い領域だけが現れることがあります。

損傷または刺激

例えば、頬の内側をうっかり噛んだり、折れた歯やギザギザの歯、合っていない入れ歯でこすれたりするなど、口に生じたあらゆる種類の損傷によって、口内に水疱や潰瘍ができる場合があります。一般的に水疱の表面はすぐに破れて、潰瘍ができます。

多くの食べものや化学物質が刺激を生じたり一種のアレルギー反応の引き金となったりすることがあり、口内炎の原因となります。酸性の食べもの、シナモンの味つけ、収れん剤は特に刺激を生じることがあり、歯磨き剤、洗口液、飴、ガムなど一般的な製品に含まれる特定の成分も同様です。

タバコ

タバコの使用によって口内炎が生じることがあります。口内炎はほとんどの場合、タバコ製品に自然に含まれる刺激物質、毒性物質、および発がん物質にさらされた結果として生じますが、口の粘膜を乾燥させる作用、口内の高音、口内の酸性度の変化、ウイルス、細菌、真菌の感染に対する抵抗力の低下によっても生じることがあります。

薬および放射線療法

口内炎を起こす最も一般的な薬としては、がんに対する特定の化学療法薬などが挙げられます。関節リウマチなどの一部の自己免疫疾患の治療にかつて用いられていた、金を含む薬も口内炎を引き起こすことがありますが、現在ではより安全で効果的な薬が利用できるため、金を含む薬が使用されることはまれです。放射線療法も、口内炎の一般的な原因です。まれに、抗菌薬を使用した後に口内炎ができることがあります。

全身性疾患

多くの病気が、体の他の部位とともに口に影響を及ぼします。 ベーチェット病 ベーチェット病 ベーチェット病は、有痛性の口や陰部の潰瘍、皮膚の病変、眼の問題を生じることのある、慢性の血管の炎症(血管炎)です。関節、神経系、消化管も炎症を起こすことがあります。 典型的な例では、口内や、性器、皮膚に潰瘍やびらんができ、それが消え、再び現れます。 診断は、確立された基準に基づいて下されます。 治療は、侵された部位によって異なりますが、一般的には、コルチコステロイドとときに免疫の働きを抑制する他の薬を用います。... さらに読む ベーチェット病 は眼、性器、皮膚、関節、血管、脳、消化管などの多くの臓器が侵される炎症性疾患で、この病気では痛みを伴う口内炎が繰り返し起こることがあります。アレルギー反応の一種である スティーブンス-ジョンソン症候群 スティーブンス-ジョンソン症候群(SJS)と中毒性表皮壊死融解症(TEN) スティーブンス-ジョンソン症候群と中毒性表皮壊死融解症は、生命を脅かす同じ皮膚疾患がそれぞれ異なる形態で生じたもので、どちらも発疹、皮膚の剥離、粘膜のびらんを引き起こします。 ( 過敏症と炎症性皮膚疾患に関する序も参照のこと。) スティーブンス-ジョンソン症候群と中毒性表皮壊死融解症は、一般的に薬または感染が原因となって発生します。 両方の病気に典型的な症状としては、皮膚の剥離、発熱、全身の痛み、平坦な赤い発疹、粘膜の水疱とびらんがあり... さらに読む スティーブンス-ジョンソン症候群(SJS)と中毒性表皮壊死融解症(TEN) は、皮膚の水疱と口内炎を引き起こします。 炎症性腸疾患 炎症性腸疾患(IBD)の概要 炎症性腸疾患とは、腸に炎症が起き、しばしば腹痛と下痢が繰り返し起こる病気です。 炎症性腸疾患としては、主に以下の2種類の病気があります。 クローン病 潰瘍性大腸炎 この2つの病気には多くの共通点があり、ときに判別が難しいことがあります。しかし2つの病気にはいくつかの違いがあります。例えば、クローン病は消化管のほぼすべての部分に起こりうるの... さらに読む の患者でも口内炎が発生することがあります。グルテン(小麦などの穀物の成分)不耐症によって起こる セリアック病 セリアック病 セリアック病は、小麦や大麦、ライ麦に含まれるタンパク質のグルテンに対する遺伝性の不耐症であり、小腸の粘膜に特徴的な変化を起こし、 吸収不良が生じます。 タンパク質のグルテンの摂取後に、腸の粘膜に炎症が生じます。 症状としては、成人では下痢、低栄養、体重減少などがあります。 小児でみられる症状としては、腹部膨満、非常に強い悪臭がする大量の便、成長不良などがあります。 診断は、典型的な症状と小腸の粘膜から採取した組織サンプルの検査結果に基づ... さらに読む セリアック病 の患者で重症の場合は、しばしば口内炎が発生します。皮膚疾患の 扁平苔癬(へんぺいたいせん) 扁平苔癬 扁平苔癬(へんぺいたいせん)は、赤色または紫色の小さな隆起した発疹が現れる、かゆみを伴う再発性の病気で、最初に現れる発疹は1つずつ離れていますが、次第に複数が融合していき、ザラザラした鱗屑(うろこ状のくず)を伴う斑になります。 特定の薬剤や感染性微生物に対する反応が原因である可能性があります。 よくみられる症状として、体の様々な部分、ときには口腔内や性器に、赤や紫色の隆起からなるかゆみを伴う発疹が現れ、鱗屑(うろこ状のくず)を伴う斑にな... さらに読む 扁平苔癬 によってまれに口内炎が生じますが、通常は皮膚のただれほど不快ではありません。 尋常性天疱瘡(じんじょうせいてんぽうそう) 尋常性天疱瘡 尋常性天疱瘡(じんじょうせいてんぽうそう)は、様々な大きさの水疱が皮膚、口の粘膜、その他の粘膜に急に多数発生する、まれな重度の自己免疫疾患です。 尋常性天疱瘡は、免疫系が皮膚の上層に含まれるタンパク質を誤って攻撃することで発生します。 口の中や他の部位に重度の水疱が生じ、ときには広い範囲の皮膚が剥がれ落ちることもあります。 尋常性天疱瘡の診断は、皮膚のサンプルを顕微鏡で調べることによって下されます。... さらに読む 尋常性天疱瘡 水疱性類天疱瘡 水疱性類天疱瘡 水疱性類天疱瘡(すいほうせいるいてんぽうそう)は、皮膚に水疱ができる自己免疫疾患です。 水疱性類天疱瘡は、免疫系が皮膚を攻撃することで発生し、その攻撃によって水疱が生じる自己免疫疾患です。 皮膚の炎症とともに、かゆみを伴う大きな水疱ができます。 診断は、皮膚のサンプルを顕微鏡で調べ、特定の抗体の沈着を確認することで下されます。 治療は、コルチコステロイドや免疫の働きを抑える薬(免疫抑制薬)により行います。 さらに読む 水疱性類天疱瘡 はともに皮膚疾患で、これらによっても口の中に水疱ができることがあります。

鉄、ビタミンB群、ビタミンCの欠乏によっても口内炎が生じます。

評価

口内炎があっても、必ずしも直ちに医師による評価が必要というわけではありません。以下では、医師の診察を受ける必要があるか、また受けた場合に何が行われるかについて説明しています。

警戒すべき徴候

口内炎がみられる場合は、全身性疾患を疑わせる特定の症状や特徴に注意が必要です。具体的には以下のものがあります。

受診のタイミング

警戒すべき徴候がみられる人は、直ちに医師の診察を受ける必要があります。警戒すべき徴候がなくても、強い痛みや全身のだるさがある場合、または食べるのが難しい場合は、数日以内に医師の診察を受ける必要があります。口内炎が10日以上続いている人は、がんや前がん状態ではないことを確かめるため、必ず歯科医師または医師の診察を受ける必要があります。

医師が行うこと

医師はまず、症状と病歴について質問します。医師は食べもの、薬、その他の物質(タバコ、化学物質、歯磨き剤、洗口液、金属、煙霧、粉じん)の摂取または接触について質問します。医師は、口内炎を引き起こす可能性のある病気( 単純ヘルペス 単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症 単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症では、皮膚、口、唇(口唇ヘルペス)、眼、性器に、液体で満たされた、痛みのある小さな水疱が繰り返し発生します。 非常に感染力の強い ウイルス感染症であり、潰瘍に直接触れたり、ときには潰瘍がない場合でも患部に触れることで感染します。 ヘルペスウイルスは口の中や 性器に水疱や潰瘍を引き起こし、最初の感染時にはしばしば発熱と全身のけん怠感を伴います。... さらに読む 単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症 ベーチェット病 ベーチェット病 ベーチェット病は、有痛性の口や陰部の潰瘍、皮膚の病変、眼の問題を生じることのある、慢性の血管の炎症(血管炎)です。関節、神経系、消化管も炎症を起こすことがあります。 典型的な例では、口内や、性器、皮膚に潰瘍やびらんができ、それが消え、再び現れます。 診断は、確立された基準に基づいて下されます。 治療は、侵された部位によって異なりますが、一般的には、コルチコステロイドとときに免疫の働きを抑制する他の薬を用います。... さらに読む ベーチェット病 炎症性腸疾患 炎症性腸疾患(IBD) など)で現在判明しているすべてのもの、口内炎の危険因子となる状態(免疫機能の低下、がん、HIV感染など)、患者の性交歴について把握する必要があります。

次に身体診察を行います。口内炎の位置と性質に注意して口の視診が行われます。次に、医師は全身状態を観察して口に影響を及ぼす全身性疾患の徴候がないか確認します。皮膚、眼、性器を診察し、口内炎、水疱、発疹がないか確認します。

病歴聴取と身体診察で得られた情報から、多くの場合、口内炎の原因と必要になる検査を推測することができます。

検査

  • ときに、培養検査、血液検査、または生検

検査が必要かどうかは、病歴聴取と身体診察の結果によって決まりますが、警戒すべき徴候の有無が特に重要になります。口内炎が短期間みられ、全身性疾患の症状や危険因子がない人には、おそらく検査は必要ありません。口内炎が何度か発生している人では、ウイルスと細菌の培養および様々な血液検査が行われます。明らかな原因のない持続的な口内炎に対しては、生検が行われることがあります。

食事から1度に1つの食べものを除去したり、歯磨き剤やチューインガム、洗口液の銘柄を変えたりすることが、特定の食べものや口のケア製品が口内炎の原因かどうかを判断するために有用です。

処置/治療

  • 原因の治療

  • 刺激性の食べものや物質の回避

  • 外用療法

原因が分かっている場合はそれを治療します。例えば、細菌感染症に対しては抗菌薬が投与されます。口内炎の原因になっている物質や薬を避けることが勧められます。軟らかい歯ブラシで頻繁にやさしく歯磨きをし、塩水でうがいをすることが、口内炎の感染予防に役立つ可能性があります。

酸性の食べものや塩分の高い食べもの、その他刺激を生じるあらゆる物質を避けることで、痛みを抑えられます。

外用療法

外用療法とは、患部に物質を直接あてて治療を行うことです。口内炎に対する外用療法としては、以下のものがあります。

  • 麻酔薬

  • 保護被膜

  • コルチコステロイド

  • レーザーまたは化学物質による焼灼

ジクロニン(dyclonine)やリドカインなどの麻酔薬が、洗口液として使用されることがあります。しかし、これらの洗口液は口とのどをしびれさせ、ものが飲み込みにくくなるため、使用している小児が食べたものをのどに詰まらせないように見守る必要があります。ペースト状にしたリドカイン(リドカインビスカス)を綿棒につけて、直接口内炎に塗ることもできます。

スクラルファートとアルミニウム-マグネシウム制酸液を含む洗口液で保護皮膜をつくることで、痛みを和らげることができます。多くの医師がリドカインやジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン薬の一種)などその他の成分を添加します。アンレキサノクスのペーストも代替薬の1つです。アルコール(エタノール)を含有する洗口液は、実際には口内炎を悪化させることがあるため、使用を避ける必要があります。

口内炎が感染によるものではないことが確認されれば、コルチコステロイドの洗口液やゲルを塗布するケースもあります。

一部の口内炎は低出力のレーザーで治療できることがあり、その場合痛みがすぐに和らぎ、しばしば再発を予防することができます。硝酸銀をつけた棒で口内炎を化学的に焼いても同様に痛みが和らぐことがありますが、レーザーほど効果的ではありません。

要点

  • 口内炎が10日以上続く場合は、歯科医師または医師の診察を受ける必要があります。

  • 他の症状や全身性疾患の危険因子がない人で口内炎が複数みられる場合、通常はウイルス感染または再発性アフタ性口内炎が原因です。

  • 口以外の症状、発疹、またはその両方がある場合、より速やかに診察を受ける必要があります。

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