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麻疹・ムンプス・風疹混合ワクチン

執筆者:

Margot L. Savoy

, MD, MPH, Lewis Katz School of Medicine at Temple University

最終査読/改訂年月 2018年 7月
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麻疹・ムンプス・風疹(MMR)混合ワクチンは、この3種の重篤なウイルス感染症を予防するためのワクチンです。このワクチンには、麻疹(はしか)、ムンプス(流行性耳下腺炎、おたふくかぜ)、風疹の生きたウイルスが弱毒化されて含まれています。これらのいずれかの病気に対する予防が必要な人は、他の2つに対する予防も必要になることから、この混合ワクチンが使用されています。これらのワクチンを個別に接種することはできません。

これらの感染症は、以下のような深刻な問題を引き起こすことがあります。

  • 麻疹にかかると、発疹、発熱、せきが生じます。主に小児がこの病気にかかり、非常に重篤な状態に陥ることがあります。脳障害や肺炎につながることがあり、ときに死に至ります。

  • ムンプス(おたふくかぜ、流行性耳下腺炎)では唾液腺が腫れて痛みが生じます。精巣、脳、膵臓(すいぞう)が侵されることがあります(特に成人の場合)。成人の方が重篤化します。

  • 風疹にかかると鼻水、リンパ節の腫れ、皮膚の軽い赤みを伴う発疹が特に顔に生じます。成人では関節痛が生じることがあります。妊婦が風疹にかかった場合、流産したり、胎児が死亡したり、新生児に非常に重度の先天異常が生じる場合があります。

MMRワクチンと水痘(水ぼうそう)ワクチンは、混合ワクチン(MMRVワクチン)の形で利用することもできます。

接種

このMMRワクチンは皮膚の下に注射して接種します。

小児定期接種の一環として、接種は2回に分けて行われ、米国では、1回目は生後12~15カ月、2回目は一般的に4~6歳の時点で行われます。

1957年以降に生まれたすべての成人は、MMRワクチンの接種を1回でも受けたことがある場合と臨床検査で免疫があることが示された場合を除き、このワクチンの接種を1回受けるべきです。

米国の場合、出生年が1957年より前であるという事実は、麻疹・ムンプス・風疹に対する免疫をもつことの十分な証拠と一般にみなされますが、これは医療従事者には当てはまりません。医療従事者は予防接種を受けるか、臨床検査を受けて免疫がある証拠を確認します。

妊娠中の風疹の感染は、流産や重度の先天異常など、胎児に深刻な問題をもたらす可能性があります。そのため、妊娠する可能性のあるすべての女性は、出生年に関係なく、風疹に対する免疫の有無を確認するための検査を受けるべきです。免疫がある証拠がない場合、妊娠していない女性はワクチン接種を受け、妊娠している女性は妊娠終了後すぐにワクチン接種を受けるべきです。

これらの病気にさらされる可能性が高い成人は、2回目のワクチン接種を受けるべきです。以下に該当する人がその対象です。

  • 医療施設で働いている

  • 高校卒業後に大学またはその他の教育機関に入学する

  • 外国旅行をする

  • HIVに感染している(免疫系の機能が著しく低下している場合を除く)

MMRワクチンの2回目の接種は、免疫系の機能が著しく低下している人と同居している人も受けるべきです。

妊娠中の女性や、ゼラチンまたは特定の抗菌薬(特にフラジオマイシン)に対して重篤なアレルギー反応を起こしたことがある人は、このワクチンの接種を受けることができません。

特定の条件によって、ワクチンを接種するかどうかと接種を受ける時期が変わる場合があります(CDC:ワクチンを受けるべきでない人[Who Should NOT Get Vaccinated With These Vaccines?]も参照)。

対象者が一時的に病気にかかっている場合、ワクチンの接種はその病気が治まるまで待つのが通常です。

副反応

発熱、全身のだるさ(けん怠感)、発疹などの軽い副反応が出ることがあります。特に10代以上の女性では、一時的に関節がこわばって痛みが生じることがあります。

MMRワクチンは自閉症を引き起こさないことが科学的根拠によって示されています(MMRワクチンと自閉症およびCDC:ワクチンは自閉症を引き起こさない[Vaccines Do Not Cause Autism]も参照)。

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