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サル痘

執筆者:

Brenda L. Tesini

, MD, University of Rochester School of Medicine and Dentistry

最終査読/改訂年月 2019年 10月
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サル痘はサル痘ウイルスが原因の感染症です。サル痘ウイルスは天然痘ウイルスに関連するウイルスで、天然痘ウイルスよりも通常は軽く、よく似た病気を引き起こします。

サル痘の起源は不明ですが、アフリカ熱帯雨林(ほとんどが西アフリカおよび中央アフリカ)に生息する小型のげっ歯類やリスによって広がったのではないかと考えられています。ほとんどの患者は、コンゴ民主共和国で報告されています。病気の名前とは異なり、サルがサル痘ウイルスを保有しているわけではありません。

サル痘はまれですが、最近ではアフリカでの患者数が増えてきています。以下のような理由が考えられます。

米国では、2003年にサル痘が流行しました。これは感染したげっ歯類がペットとしてアフリカから輸入されたことがきっかけでした。ウイルスは、感染したげっ歯類からペットのプレーリードッグに広がり、その後、アメリカ中西部の人々に感染しました。

サル痘はおそらく感染した動物の体液と接触することで人に感染すると思われます。例えば、感染した動物にかまれたり、空気中に漂うウイルスを含んだ飛沫を吸い込んだりしたときなどです。人から人への感染はあまりありません。

通常、小児がサル痘にかかります。

サル痘では、 天然痘 天然痘 天然痘は、天然痘ウイルスが引き起こす、感染性、致死性ともに非常に高い病気です。この病気は現在では根絶されています。 1977年以来、天然痘は発生していません。 感染者が呼吸やせきで排出した空気を吸い込むことで感染します。 発熱、頭痛、背部痛、発疹、またときには重度の腹痛が生じ、非常に体調が悪くなります。... さらに読む 天然痘 の症状とよく似た症状が現れます。最初に発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、背中の痛み、極度の疲労がみられます。天然痘と異なる点はリンパ節が顕著に腫れることです。発熱がみられてから約1~3日後に、発疹が現れます。発疹は顔面から始まることが多く、次に体の他の部分(手のひらや足の裏など)に広がります。

天然痘でみられるように、サル痘の発疹は最初、平坦な赤い斑点として現れます。斑点はその後、水疱になり、その中は膿で満たされています(膿疱になります)。数日後には膿疱がかさぶたで覆われます。

サル痘にかかると、他の感染症にもかかる可能性が高くなります。一部のサル痘の患者では皮膚や肺に細菌感染がみられます。

サル痘は通常、天然痘よりも軽症ですが、死に至るケースもあります。2003年に米国で流行した際には、死亡は報告されませんでした。

サル痘は通常、2~4週間続きます。

サル痘の診断では以下のことが行われます。

  • 感染した組織を検査室に送り、ウイルスを培養して分析する

  • 血液検査でサル痘ウイルスに対する抗体を調べる

  • 感染した組織でウイルスの遺伝物質(DNA)を検出する

  • 感染した組織のサンプルを採取して顕微鏡で調べる

サル痘の治療は、たいていの場合、症状の緩和を目標にして行われます。抗ウイルス薬のシドホビル(cidofovir)が有用である可能性がありますが、サル痘の治療としてはこれまで研究されていません。

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