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脾臓の病気と免疫不全

執筆者:

James Fernandez

, MD, PhD, Cleveland Clinic Lerner College of Medicine at Case Western Reserve University

最終査読/改訂年月 2018年 6月
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脾臓 脾臓の概要 脾臓(ひぞう)は、にぎりこぶしほどの大きさをしたスポンジ状の軟らかい臓器で、腹部の左上、肋骨のすぐ下に位置しています。心臓から脾臓へ血液を供給するのが脾動脈です。脾動脈によって脾臓へ運ばれた血液は、脾静脈によって脾臓から運び出され、より太い静脈である門脈を通じて肝臓へと運ばれます。脾臓は、血管とリンパ管を支えている線維組織(脾膜)で覆われ... さらに読む 免疫系 免疫系の概要 人間の体には、異物や危険な侵入物から体を守るために、免疫系が備わっています。侵入物には以下のものがあります。 微生物(細菌、ウイルス、真菌など) 寄生虫(蠕[ぜん]虫など) がん細胞 移植された臓器や組織 さらに読む が機能する上で重要な役割を果たします。脾臓は血液をろ過し、血流中の細菌などの感染性微生物を取り除き、破壊します。また、抗体(免疫グロブリン)の産生も行っています。(免疫不全疾患の概要 免疫不全疾患の概要 免疫不全疾患では、免疫系が正常に働かないことにより、通常に比べて感染症を頻繁に発症したり、繰り返したり、感染症が重症化したり、長引いたりします。 免疫不全疾患は通常、薬の使用や、がんなどの長期間に及ぶ重篤な病気が原因で発症しますが、遺伝性の場合もあります。 この病気になると感染症を繰り返すだけでなく、普通の人がかからないような感染症が起き... さらに読む も参照のこと。)

生まれたときに脾臓がなかったり、脾臓に損傷があったり、あるいは病気のために脾臓が摘出されていると、重い細菌感染症を発症するリスクが高まります。

脾臓がない場合は、肺炎球菌ワクチンと髄膜炎菌ワクチンが特に必要です。小児期に接種する通常のスケジュールとは異なるタイミングでこれらのワクチン接種が必要になることがあります。

脾臓に病気がある場合や脾臓がない場合は、感染症の徴候が現れたら直ちに抗菌薬を投与します。脾臓のない小児で血液の感染症を予防するために、抗菌薬として通常はペニシリンやアンピシリンを少なくとも5歳になるまでは継続的に使用します。免疫不全疾患もある場合は、抗菌薬を生涯にわたって服用することもあります。

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