Msd マニュアル

Please confirm that you are not located inside the Russian Federation

honeypot link

二次性鉄過剰症

(続発性ヘモクロマトーシス)

執筆者:

James Peter Adam Hamilton

, MD, Johns Hopkins University School of Medicine

最終査読/改訂年月 2017年 10月
プロフェッショナル版で 同じトピックをみる

二次性鉄過剰症は、鉄剤を過剰に多く摂取した場合、大量の輸血を受けた場合、赤血球を効率よく作り出すことができない疾患がある場合に、体内に鉄が蓄積することにより発生します。

  • 脱力感や疲労感がしばしばみられます。

  • 血液検査で鉄の量を測定することにより診断されます。

  • 治療は通常、鉄に結合して体内から除去する薬を用いて行われます(キレート療法)。

原因

二次性鉄過剰症は通常、赤血球が作られるのを妨げる疾患で発生し、その例として以下のものが挙げられます。

このような疾患では、体に吸収される鉄の量が増加することがあります。しかし、新たな赤血球を作り出すことが困難なため、すべての鉄を体が常に使用できるとは限りません。そのような場合に鉄過剰症が発生する可能性があります。

以下のような形で鉄が過剰に体内に入った場合にも、鉄の蓄積が起こります。

男性と閉経後女性は、通常は鉄剤を必要としません。鉄剤を服用すると、体内に過剰な鉄が入りますが、通常は危険になるほどではありません。

症状

診断

  • 血液検査

二次性鉄過剰症は、以下の成分の血中濃度を測定する検査によって診断されます。

  • フェリチン(鉄を蓄えるタンパク質)

  • トランスフェリン(赤血球中に鉄が存在しない場合に血液中で鉄を運ぶタンパク質)

治療

  • 血液の除去またはキレート療法

治療の目標は、体内の鉄の量を減らすことです。一部では、血液を除去する治療(瀉血[しゃけつ])が行われます。しかし、二次性鉄過剰症の場合は貧血 貧血の概要 貧血とは、赤血球の数やヘモグロビン(酸素を運ぶ赤血球中のタンパク質)の量が少ない状態をいいます。 赤血球には、肺から酸素を運び、全身の組織に届けることを可能にしているヘモグロビンというタンパク質が含まれています。赤血球数が減少したり、赤血球中のヘモグロビンの量が少なくなったりすると、血液は酸素を十分に供給できなくなります。組織に酸素が十分... さらに読む も多くみられます。瀉血により貧血が悪化するため、その場合は鉄キレート療法 キレート療法 キレートとは、特定の分子が金属原子(カルシウム、銅、鉄、鉛など)に結合する化学反応をいいます。エチレンジアミン四酢酸(EDTA)などのキレート剤は・金属と結合することで、それが体内から排泄されるようにします。このような薬剤は、鉛中毒、鉄の過剰摂取やその他の重金属中毒の治療のために、通常医療でよく使用されます。 金属への曝露がない場合や血液検査でその金属の高い値が認められない場合であっても、体内に金属が過剰に存在することが多くの病気の原因... さらに読む が行われます。

鉄キレート療法は、デフェラシロクスやデフェリプロン(deferiprone)の経口投与や、デフェロキサミンの皮下または静脈内投与によって行われます。

経口投与する鉄キレート薬は、体内の鉄の量を減らすのに非常に効果的です。経口鉄キレート薬の副作用には、腹痛、下痢、発疹などがあります。この治療では、ときに肝臓や腎臓に障害を与えることがあるため、血液検査を定期的に行い、これらの臓器の機能を継続的にモニタリングします。

鉄キレート療法を目的としたデフェロキサミンの点滴は、通常一晩かけて行われます。副作用には、消化器の不調、低血圧、重度のアレルギー反応(アナフィラキシー)があります。長期に使用すると、ときには聴力低下や視力障害がみられることがあります。

プロフェッショナル版で 同じトピックをみる
プロフェッショナル版で 同じトピックをみる
よく一緒に読まれているトピック

おすすめコンテンツ

医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
医学事典MSDマニュアル モバイルアプリ版はこちら! ANDROID iOS
TOP