13. 血液の病気
13. 血液の病気 セクション(A-Z)
リンパ腫
異常血管による出血
凝固亢進状態
形質細胞の病気
形質細胞の病気は、まれにしかみられません。形質細胞の病気では、まず単一の形質細胞が過剰に増殖し始めます。その結果生じた遺伝子的に同一の細胞集団(クローンと呼ばれます)が単一の種類の抗体(免疫グロブリン)を大量に産生します。形質細胞は、白血球の一種であるB細胞(Bリンパ球)から成長した細胞で、正常であれば抗体を産生します。抗体は体が感染に抵抗するのを助けます。形質細胞が主にみられる場所は、骨髄とリンパ節です。それぞれの形質細胞は分裂を繰り返して、1つのクローンを形成します。1つのクローンの中の細胞がつくる抗体は1種類だけです。何千もの異なったクローンの存在によって、体は異なる抗体( 獲得免疫 : 抗体)を大量につくることができ、体がさらされる多種多様な感染微生物と戦うことができます。
血液が凝固する過程
止血とは、傷ついた血管からの出血を止めようとする体の働きです。止血には血液の凝固が伴います。血液が凝固しすぎると、出血していない血管までふさいでしまうことがあります。そのため、凝固を抑制して、もはや必要なくなった血のかたまりを溶かす仕組みが働きます。このような出血を調節する系統が一部でも異常になると、大量に出血したり、血がかたまりすぎたりすることがあり、どちらも危険な状態になる可能性があります。凝固力が弱いと、血管がわずかに傷ついただけで重度の失血に至る可能性があります。凝固が過剰になると、重要な場所にある毛細血管が血のかたまりで詰まってしまうことがあります。脳の血管が詰まると脳卒中が起こり、心臓につながる血管が詰まると心臓発作が起きます。脚、骨盤、腹部などの静脈にできた血のかたまりが、血流に乗って肺に入り、太い動脈を遮断すると、肺塞栓を起こします。
血液の生物学
血液の病気の症状と診断
血液凝固障害による出血
( 血栓について)
血小板の病気
血小板は、血液中を循環している細胞断片で、血液の凝固を助けます( 血栓について)。トロンボポエチンは主に肝臓で産生され、これにより骨髄が刺激されて大きな細胞(巨核球)がつくられます。この巨核球はその細胞質から血小板をつくります。血液凝固で使用されなかった血小板は、血液中を7~10日間循環した後に破壊されます。約3分の1は常に脾臓に蓄えられています。血小板数(血液中を循環している血小板の数)は、妊娠の終わり近くに減少することがあり(妊娠性血小板減少症)、炎症反応で増加することもあります(二次性または反応性血小板増多症)。これらの異常はいずれも重篤なものではなく、ほとんどの場合、いずれによっても問題が生じることはありません。
骨髄増殖性疾患
鉄過剰症
白血球の病気
白血球は、感染性微生物や外来物質から体を守る重要な役割を担っています。体を適切に守るためには、感染性微生物や外来物質が体内に侵入したというメッセージを受けた十分な数の白血球がその場所に向かい、有害な微生物や物質を殺して消化する必要があります( 白血球、 リンパ系:感染に対する防御を助けるを参照)。