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足根管症候群

(後脛骨神経痛)

執筆者:

Kendrick Alan Whitney

, DPM, Temple University School of Podiatric Medicine

最終査読/改訂年月 2018年 3月
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足根管症候群は、かかとと足の裏を支配する神経(後脛骨神経)が圧迫されるか損傷することによって、足首、足、ときに足の指の痛みが起こる状態です。

  • 症状は、歩いたり、特定の靴を履いたりしたときに起こる焼けつくような痛みや、チクチクする痛みなどです。

  • 診断は、足の診察結果と、ときに神経伝導検査の結果に基づいて下されます。

  • 痛みを和らげるために、コルチコステロイドの注射や装具、ときに手術が必要です。

後脛骨神経は、ふくらはぎの後ろを下っていき、かかとの近くの線維性の管(足根管)を通り、足の裏へと到っています。足根管の周囲の組織が炎症を起こすと、組織が腫れて神経を圧迫し(神経圧迫)、痛みが生じることがあります。

足根管症候群の原因や一因となりうる病気には、骨折、心不全 心不全 心不全とは、心臓が体の需要を満たせなくなった状態のことで、血流量の減少や静脈または肺での血液の滞留(うっ血)、心臓の機能をさらに弱めたり心臓を硬化させたりする他の変化などを引き起こします。 心不全は心臓の収縮や弛緩が不十分になることで発生しますが、これらの変化は一般的に、心筋が弱ったり硬くなったりすることが原因で起こります。... さらに読む 心不全 腎不全 腎不全の概要 腎不全とは、血液をろ過して老廃物を取り除く腎臓の機能が十分に働かなくなった状態のことです。 腎不全の原因としては、様々なものが考えられます。腎機能が急激に低下する場合(急性腎障害、急性腎不全とも呼ばれます)もあれば、ゆっくりと低下していく場合(慢性腎臓病、慢性腎不全とも呼ばれます)もあります。腎不全になると、腎臓は血液をろ過して老廃物(ク... さらに読む による足首のむくみ、甲状腺機能低下症 甲状腺機能低下症 甲状腺機能低下症は、甲状腺の働きが低下し、甲状腺ホルモンの分泌が不十分になる病気で、身体の重要な機能が働く速度が低下します。 顔の表情が乏しく、声がかすれ、話し方はゆっくりになり、まぶたは垂れて、眼と顔が腫れます。 通常は1回の血液検査で診断が確定されます。 甲状腺機能低下症の人は、生涯にわたって甲状腺ホルモンの投与を受ける必要があります。 (甲状腺の概要も参照のこと。) さらに読む 甲状腺機能低下症 (甲状腺の活動が不十分になった状態)などがあります。また、痛風 痛風 痛風は、尿酸の血中濃度が高いこと(高尿酸血症)が原因で、尿酸の結晶が関節に沈着し蓄積する病気です。結晶が蓄積することで、関節とその周辺に痛みのある炎症の発作が起きます。 尿酸結晶が蓄積すると、関節や組織に激しい痛みや炎症が断続的に起こることがあります。 医師は関節から関節液を採取し、尿酸結晶の有無を調べます。... さらに読む 痛風 関節リウマチ 関節リウマチ(RA) 関節リウマチは炎症性関節炎の1つで、関節(普通は手足の関節を含む)が炎症を起こし、その結果、関節に腫れと痛みが生じ、しばしば関節が破壊されます。 免疫の働きによって、関節と結合組織に損傷が生じます。 関節(典型的には腕や脚の小さな関節)が痛くなり、起床時やしばらく動かずにいた後に、60分以上持続するこわばりがみられます。 発熱、筋力低下、他の臓器の損傷が起こることもあります。... さらに読む 関節リウマチ(RA) などの病気も、足首の関節の炎症を引き起こします。足の向きが悪いと、足首があまりにも内側に回転して、足根管の中の神経に負荷がかかる場合に、原因の一部になることがあります。

症状

足根管症候群で最も多くみられる症状は痛みで、通常は、焼けつくような、またはチクチクするような性質のもので、立ったり、歩いたり、特定の種類の靴を履いたりすると生じます。足首の周辺(普通は内側)に生じ、つま先へと広がる痛みが、通常は歩くと悪化し、安静にすると軽減します。病気が進行すると、安静にしているときも痛むことがあります。

診断

  • 医師による足の診察

  • ときに神経伝導検査

足根管症候群を診断するために、医師は身体診察の際に、患部の足に操作を加えます。例えば、足首の骨のすぐ下の、損傷や圧迫が起きている部分を軽くたたくと、チクチクする感覚が起こることが多く(ティネル徴候と呼ばれます)、この感覚はかかと、足のアーチ、またはつま先へと広がります。

治療

  • コルチコステロイドの注射

  • 装具

  • ときに手術

コルチコステロイドと麻酔薬の混合液を患部に注射すると、痛みが緩和されることがあります。

その他の治療としては、足に包帯を巻き特別に作った器具(装具)を靴の中に入れる方法などがあります。

他の治療で痛みが軽減されないときは、神経の圧迫を取り除く手術が必要な場合があります。

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