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運動障害

執筆者:

Alexandra Villa-Forte

, MD, MPH, Cleveland Clinic

最終査読/改訂年月 2017年 12月
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体の全体または一部を動かすのが、困難になることがあります。

原因

関節の動きを制限する病気や、筋力低下、こわばり 関節のこわばり こわばりとは、関節の動きが制限されている感覚や、動かすのが難しいという感覚です。この感覚の原因は、筋力低下や、痛みによって関節を動かすのに消極的になることではありません。こわばりのある人の中には、その関節を正常な可動域全体にわたって動かせる人もいますが、そのために力を込めなければならない場合があります。炎症を原因とする関節のこわばりが起こったり悪化したりするのは、通常は、起床直後か、長時間安静にしていたり、体を動かせずにいた後です。こわ... さらに読む 振戦 振戦 振戦とは、手、頭、声帯、体幹、脚などの体の一部に起こる、不随意でリズミカルなふるえです。振戦は、筋肉の収縮と弛緩が繰り返されたときに起こります。 振戦には以下の種類があります。 正常(生理的)なもの 病気または薬剤によって引き起こされる異常(病的)なもの 振戦は通常、いつ起こるかに応じて分類されます。 さらに読む 、動作の開始困難を引き起こす病気(例えばパーキンソン病 パーキンソン病 パーキンソン病は、中枢神経系(脳と脊髄)の特定の領域がゆっくりと進行性に変性していく病気です。特徴として、筋肉が安静な状態にあるときに起こるふるえ(安静時振戦)、筋肉の緊張度の高まり(こわばり、筋強剛)、随意運動が遅くなる、バランス維持の困難(姿勢不安定)などがみられます。多くの患者では、思考が障害され、認知症が発生します。 パーキンソン病は、動きを協調させている脳領域の変性によって起こります。... さらに読む パーキンソン病 )のために、動作が困難になることがあります。また、動かすと痛み 筋骨格系の痛み 痛みは、筋骨格系のほとんどの病気で最もよくみられる症状です。痛みには軽いものから重いもの、急性で短期間のものから慢性で長期間にわたるもの、局所的なものから広範囲に及ぶもの(びまん性)まであります。 筋骨格系の痛みは、骨や関節、筋肉、腱、靱帯、滑液包の病気によって起こります(筋骨格系の生物学に関する序を参照)。最も一般的な原因は、けがです。 骨の痛みは通常、深部の痛み、突き刺すような痛み、または鈍い痛みです。一般にけがが原因で起こります。... さらに読む が出る場合にも動きが制限されます。筋肉や靱帯、骨、関節(筋骨格系の生物学に関する序 筋骨格系の生物学に関する序 筋骨格系は、人体を形づくり、安定させ、動作を可能にしています。筋骨格系は、骨格を形成する骨と筋肉、腱、靱帯、関節、軟骨、その他の結合組織から構成されています。「結合組織」という用語は、体内の様々な組織や臓器を支え結びつける組織を指して使われています。その主な成分は、異なるタンパクから成る、コラーゲンと弾性線維です。... さらに読む を参照)に痛みがある人は、意識的にも、無意識的にも動きを制限する傾向があります。こうして動きが制限されると、神経系や筋肉に動作を起こす能力があるにもかかわらず、筋力低下を起こしている印象を与えることがよくあります。

関節の病気

関節は、次の理由から可動域が制限されることがあります。

  • 痛み

  • 過去の関節のけがによって、かなりの瘢痕組織ができている

  • 関節を長期間動かせない状態(例えば、脳卒中によって腕が麻痺した場合や、つり包帯で腕をつっていた場合)によって、腱が短くなっている

  • 関節炎や急性外傷によって、関節に体液が蓄積している(関節が固まった感覚がします)

  • けが(一般的には膝のけが)で断裂した軟骨の破片が関節の動きを妨げている

筋力低下

多くの人が、疲れたときや体が弱ったときに筋力低下を訴えますが、真の筋力低下 筋力低下 筋力低下または脱力とは、筋肉の力が低下することで、どれだけ頑張っても筋肉を正常に動かすことができない状態をいいます。しかし、これらの用語はしばしば誤った使い方をされます。多くの人は、筋肉の力(筋力)は正常であるにもかかわらず、単なる疲労感を「脱力感」と言ったり、痛みや関節のこわばりが原因で動きが制限されているだけなのに「筋力が落ちた」と表現したりすることがあります。筋力低下は、神経系の機能障害の症状である可能性があります。(脳、脊髄、末... さらに読む とは、本人が、最大限に力を入れても筋肉の正常な強い収縮が起こらない状態をいいます。随意筋が正常に収縮するためには、脳が信号を出し、その信号が脊髄と神経を伝わり、正常に機能する筋肉に届く必要があります。したがって、真の筋力低下は、神経系、筋肉、神経と筋肉をつなぐ接続部(神経筋接合部)に影響を及ぼすけがや病気の結果として起こります。

診断

  • 医師による評価

患者の症状と身体診察の結果に基づいて、医師が筋力低下を診断できる場合がよくあります。医師はまず、患者が正常な強さで筋肉を収縮できるかどうかの確認を行います。筋力が正常で、患者が関節を動かすのに困難がある場合は、患者に力を抜かせて、医師が患者の関節を動かすこと(他動運動と呼ばれます)を試します。動かすと痛む場合は、関節の炎症が問題である可能性があります。他動運動でほとんど痛みがないのにその動きが妨げられる場合は、関節の拘縮(例えば、瘢痕組織によるもの)や、神経系の病気を原因とするけい縮や硬直によるこわばりが問題である可能性があります。他動運動でほとんど痛みがなく、その動きも妨げられない場合、医師は患者に対して、可能な限り努力して動かすように促します。それでも動かすのが困難で、依然として動きで痛まない場合は、真の筋力低下の可能性があります。

治療

  • ストレッチ運動と理学療法

  • ときに手術

瘢痕組織により、関節の可動域が大きく制限されている場合は、手術が必要になることがあります。

筋力低下を改善する最もよい方法は、原因となっている病気を治療することですが、理想的な薬物治療がない場合でも、理学療法がとても役立つことがしばしばあります。

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