肢端紅痛症は 機能性の末梢動脈疾患 機能性の末梢動脈疾患の概要 機能性の末梢動脈疾患は 末梢閉塞性動脈疾患よりもはるかに頻度の少ない病気です。正常なら、腕や脚の動脈は、気温などの環境の変化、血流の変化、脳からの信号に応じて拡張したり収縮したりします。機能性の末梢動脈疾患は、正常な動脈の拡張と収縮のメカニズムが過剰に働くことにより発生します。この病気に侵された動脈は、より強く頻繁に収縮します。このような収縮の変化の原因としては、以下のものがあります。... さらに読む の一種です。通常、肢端紅痛症の原因は不明です。原因不明の肢端紅痛症は、20歳以上で発生する傾向があります。まれにみられる遺伝性の肢端紅痛症は、出生時や小児期に発生します。
頻度は低いものの、この病気は降圧薬のニフェジピンや パーキンソン病 パーキンソン病 脳は、何百万もの神経細胞を含む灰白質と白質から構成されています。これらの細胞(ニューロン)は、神経伝達物質という化学信号を放出することによって情報のやりとりをしています。ニューロンが刺激されると、ニューロンから神経伝達物質が放出され、それがシナプスと呼ばれる隙間を渡って、別のニューロン上の受容体に結合することで信号が送られます。 パーキンソン病では、筋肉の動きに関与する脳の領域、特に中脳の黒質にある色素性ニューロンが変性しています。この... さらに読む の治療薬であるブロモクリプチンなどの薬剤の使用に関連していることもあります。
肢端紅痛症は以下の病気がある人でも起こります。
脊髄の病気
肢端紅痛症は通常、原因となっている病気が診断される2~3年前に発生します。
症状は手や足の焼けつくような痛みで、熱感と発赤を伴います。痛みの発作は外気温が約29℃を超えると生じます。症状は何年間も軽度のままであることも、進行して何もできないほど重くなることもあります。
肢端紅痛症の診断は、症状と皮膚温の上昇に基づいて下されます。原因を特定するための補助として、通常は血算などの検査を行います。小児期に症状が現れた場合、遺伝子検査により遺伝性の肢端紅痛症の診断を確定することができます。この病気を発症した人は、50%の確率で子どもに遺伝するため、遺伝カウンセリングを受けるべきです。
治療
暑さを避ける
症状の緩和
肢端紅痛症の治療としては、暑さにさらされないようにして、安静を保ち、腕や脚を上げた状態にし、腕や脚をアイスパックをあてて冷やしたり冷水に浸したりします。これらの治療法で、症状が軽減し、発作が予防されることもあります。
肢端紅痛症をもたらしている病気が分かっている場合は、その病気を治療することによって症状は軽減する可能性があります。原因となっている病気が特定できない場合は、ガバペンチンで症状が軽減する場合があります。骨髄増殖性疾患が原因である場合には、アスピリンが役に立つ可能性があります。
さらなる情報
バスキュラー・キュア(Vascular Cures)