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機能性の末梢動脈疾患の概要

執筆者:

Koon K. Teo

, MBBCh, PhD, McMaster University

最終査読/改訂年月 2019年 7月
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機能性の末梢動脈疾患は 末梢閉塞性動脈疾患 末梢閉塞性動脈疾患 末梢閉塞性動脈疾患とは、脚(まれに腕)の動脈がふさがったり狭くなったりする病気で、通常の原因は動脈硬化で、血流量が低下します。 症状は、閉塞した動脈やその重症度により異なります。 診断を下すために、影響が現れている領域への血流を測定します。 薬剤、血管形成術、手術により、閉塞を緩和して症状の軽減を図ります。 末梢閉塞性動脈疾患は、年齢とともに増加する 動脈硬化(血管の壁にプラークなどが蓄積する病態)が原因で生じることが多いため、高齢者に... さらに読む 末梢閉塞性動脈疾患 よりもはるかに頻度の少ない病気です。正常なら、腕や脚の動脈は、気温などの環境の変化、血流の変化、脳からの信号に応じて拡張したり収縮したりします。機能性の末梢動脈疾患は、正常な動脈の拡張と収縮のメカニズムが過剰に働くことにより発生します。この病気に侵された動脈は、より強く頻繁に収縮します。このような収縮の変化の原因としては、以下のものがあります。

  • 血管の遺伝生の欠陥

  • 動脈の拡張と収縮をコントロールする神経(交感神経系)の障害

  • けが

  • 薬剤

機能性の末梢動脈疾患には、 肢端チアノーゼ 肢端チアノーゼ 肢端チアノーゼは機能性の末梢動脈疾患の一種で、通常は寒さや精神的ストレスに対する反応として皮膚の細い血管にけいれんが起きることにより、両手のほか、まれに両足が持続的に青く変色し、痛みは伴いません。 ( 機能性の末梢動脈疾患の概要も参照のこと。) 肢端チアノーゼは通常は女性に起こります。手と手指または足と足指が冷たく感じられ、青みがかった色になる傾向があります(チアノーゼ)。手足からひどく汗をかいたり、手足が腫れたりすることもあります。精... さらに読む 肢端チアノーゼ 肢端紅痛症 肢端紅痛症 肢端紅痛症とは、皮膚の細動脈が周期的に拡張して、焼けつくような痛みや熱感を引き起こし、足と、より頻度は低いものの手が赤くなる、まれな症候群です。 肢端紅痛症は 機能性の末梢動脈疾患の一種です。通常、肢端紅痛症の原因は不明です。原因不明の肢端紅痛症は、20歳以上で発生する傾向があります。まれにみられる遺伝性の肢端紅痛症は、出生時や小児期に発生します。 頻度は低いものの、この病気は降圧薬のニフェジピンや... さらに読む レイノー症候群 レイノー症候群 レイノー症候群は、 機能性の末梢動脈疾患の一種で、寒さに対する反応として起きる細い動脈(細動脈)の狭窄(収縮)が正常時より強くなる状態であり、通常は手足の指の細動脈が侵されます。 細い動脈の収縮によって、手足の指が青白くなったり、しびれやチクチクした感覚が生じたりします。 多くの場合、診断は症状に基づいて下されます。 体を温かく保つことや禁煙、ときには薬剤を服用することが助けになります。... さらに読む レイノー症候群 があります。

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