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心臓のMRI(磁気共鳴画像)検査

執筆者:

Michael J. Shea

, MD, Michigan Medicine at the University of Michigan

最終査読/改訂年月 2017年 10月
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MRI検査には短所もあります。MRI検査では、CT検査 心臓のCT(コンピュータ断層撮影)検査 CT検査は、心臓や心膜(心臓を包んでいる袋状の膜)、大血管、肺、胸部の支持組織などの構造的な異常を検出するために行われることがあります。 非常に高速なCT装置であるマルチスライスCTでは、1回の拍動の間に撮影を行うことができます。そのような高速で行うCT検査(CT冠動脈造影検査)は、心臓に血液を供給する冠動脈を評価するために用いられることがあります。一般的には、造影剤(X線画像に写る物質)が静脈内に注射されます。検査を受ける人は、画像が... さらに読む よりも画像の生成に時間がかかります。また心臓の拍動による影響を受けやすいため、MRI画像はCT画像よりも不鮮明になります。ただし、新しい方式のMRI検査(心電図同期MRI)では、心電図の特定部分にタイミングを合わせて計測するため、従来のMRIスキャンよりも鮮明な画像を生成できます。MRI検査は、ペースメーカー、人工内耳、埋込み式の神経刺激装置や薬剤注入ポンプ、動脈瘤の治療用に脳内に入れたクリップ、金属片など、特定の種類の金属を含む物体が体内にある場合には行えません。

MRアンギオグラフィー検査は、臓器よりも血管を選択的に描き出すタイプのMRI検査法です。MRアンギオグラフィー検査は、従来の血管造影検査 血管造影 血管造影検査は、X線を用いて血管の詳細な画像を描出する検査で、CT血管造影検査やMRアンギオグラフィー検査と区別するために「従来の血管造影」と呼ばれることもあります。血管造影の撮影を行いながら、医師が血管の異常を治療することも可能です。 血管造影では静止画像だけでなく動画(シネアンギオグラフィーといいます)も撮影でき、血液が血管内を流れる速さを測ることも可能です。 血管造影は体に負担をかける検査法ですが、それでも比較的安全です。... さらに読む と同程度の画質で血管や血流の画像が得られる一方、侵襲的ではない検査法です。MRアンギオグラフィー検査は、動脈瘤の膨らみ(大動脈瘤 大動脈瘤 大動脈は、直径が約2.5センチメートルある体内で最も太い動脈で、左心室から送られてきた酸素を多く含む血液を、肺を除く全身の組織へと送り出しています(肺への血液は右心室から送り出されます)。心臓から出た大動脈からは、すぐに腕と頭へ向かう動脈が枝分かれします。その後、大動脈は弧を描いて下に向かい、左心室の高さから腰の骨(骨盤)の最上部の高さま... さらに読む )、腎臓に血液を供給する腎動脈の狭窄、心臓に血液を供給する冠動脈の狭窄や閉塞(冠動脈疾患 冠動脈疾患(CAD)の概要 冠動脈疾患とは、心臓の筋肉(心筋)への血液供給が部分的または完全に遮断されることで起きる病気です。 心筋は酸素を豊富に含んだ血液を絶えず必要とします。その血液を心臓に送る血管は、大動脈が心臓から出たところで枝分かれする冠動脈です。この血管が狭くなる冠動脈疾患では、血流が遮断されて、胸痛(狭心症)や心臓発作(心筋梗塞とも呼ばれる)が発生しま... さらに読む 冠動脈疾患(CAD)の概要 )、腕や脚に血液を供給する末梢動脈の狭窄や閉塞(末梢動脈疾患 末梢動脈疾患の概要 末梢動脈疾患とは、体幹、腕、脚の動脈の血流が減少する病気です。 末梢動脈疾患という用語は、たいていの場合、動脈硬化による脚の動脈の血流不足を指して用いられます。しかし、脚以外の動脈、例えば腕でも起こることがあり、また、別の原因によることもあります。脳へ血液を供給する動脈の病気は、脳血管疾患として末梢動脈疾患とは分けて考えられています。また... さらに読む 末梢動脈疾患の概要 )などを検出するために行われます。MRアンギオグラフィー検査の一部の検査法では、腕の静脈に造影剤を注射する必要があります。ただし、腎臓に異常がある人は、皮膚、関節、眼、内臓の重篤な副作用(腎性全身性線維症)のリスクがあるため、造影剤を使用するMRアンギオグラフィー検査を受けてはいけません。

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