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鼠径ヘルニア

執筆者:

Parswa Ansari

, MD, Hofstra Northwell-Lenox Hill Hospital, New York

最終査読/改訂年月 2017年 11月
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鼠径ヘルニアとは、太ももの付け根(鼠径部)にある腹壁の開口部から、腸管や他の腹部臓器の一部が突出した状態のことをいいます。

  • 鼠径部または陰嚢(いんのう)に痛みのない膨らみができます。

  • 診断にはCT(コンピュータ断層撮影)検査または超音波検査を使用できます。

  • 女性の場合、症状がある場合、または絞扼(こうやく)や嵌頓(かんとん)がみられる場合は、手術が行われます。

消化管救急疾患の概要を参照のこと。)

鼠径ヘルニアとは

鼠径ヘルニアでは、腸管や他の腹部臓器の一部が腹壁の開口部を通って鼠径管に押しこまれています。鼠径管には、精管、血管、神経などで構成される精索が通っています。腹部で形成された精巣は、出生前に鼠径管を通って下っていき陰嚢の中に収まります。

鼠径ヘルニアとは

鼠径ヘルニアは広がって鼠径部に入り、陰嚢に入ることもあります。男性に多くみられます。ヘルニアが生じている正確な場所に応じて、直接ヘルニアと間接ヘルニアの2種類があります。

臍(さい)ヘルニア大腿(だいたい)ヘルニアなど、他の種類のヘルニアは別の部位で発生します。鼠径ヘルニアでは、腹壁の開口部は出生時から存在している(小児のヘルニアを参照) 場合もあれば、後天的にできる場合もあります。

症状

鼠径ヘルニアは通常、鼠径部か陰嚢に痛みのない膨らみを生じます。この膨らみは、腸管が重力で前後に移動するため、立っているときに大きくなり、横になっているときに小さくなることがあります。ときには腸管の一部が陰嚢にはまりこみ戻らなくなることもあります(嵌頓)。この場合、腸管のその部分に血液が供給されなくなることがあります(絞扼)。血流を断たれた腸管は、数時間以内に壊死(壊疽[えそ])することがあります。

診断

  • 医師の診察

  • ときに画像検査

鼠径ヘルニアの診断は、診察の結果に基づいて下されます。医師は、患者が立っている状態で、鼠径部を診察してせきをするように指示します。せきをすると、腹腔内の圧力が高まります。鼠径ヘルニアがある場合、せきをするとヘルニアが外側に膨らみ、検出が容易になります。さらに男性の場合は、医師は陰嚢上部のしわに指を置き、腹腔の方へ押し上げることでヘルニアを検出します。

診断の補助に、超音波検査や、より頻度は低いですがCT検査が行われることがあります。

治療

  • 手術による修復

女性の鼠径ヘルニアおよび男性で症状のある鼠径ヘルニアは手術で修復する必要があります。男性の鼠径ヘルニアで症状がない場合は、症状が現れないかぎり手術の必要はありません。自分に都合のよいときに手術を受けることができます。

絞扼性ヘルニアと嵌頓ヘルニアの場合は、鼠径管から腸を引き抜く緊急手術が必要です。

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