Msd マニュアル

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日本語版について

このページの記載は,主要コンテンツである医学事典(MSDマニュアル本体)の日本語訳に関するものです。ニュースなど,外部プロバイダー各社から導入されている追加コンテンツの翻訳については,本ページの記載は当てはまりませんので,ご注意ください。

日本語版に関する注意事項

MSDマニュアル(以下,本マニュアル)は,医療に関係する諸条件の世界における多様性に配慮しつつも,基本的には米国の現状に基づいて記述されている。したがって,本邦の現状に基づく知見と比較すると,以下のような点で相違が認められる:

  • 疫学的な相違:人種構成,遺伝因子や環境因子,とりわけ食生活等の相違に基づき,疾患あるいは病型や症状などの頻度に関する情報について,本邦での状況と一致しない記載があり得る。特に人種差の大きい遺伝性疾患の頻度などについては,記載された情報を参考にする際は十分に注意する必要がある。
  • 用語体系の相違:用語は基本的には本邦の学会用語集に準拠しているが,本邦では一般的に使用されない用語が原文で使用されている場合があり得る。原文の用語に対応する語彙が日本語で確立されていない場合は,関連学会の用語集および本邦の文献上での記載を参考にしつつ,英語のまま記載するか,日本語訳と英語を併記する方針で対処している。また,同じ概念を表す用語が複数ある状況で,本邦と米国でそれぞれ異なる用語が一般的に使用されている場合には,それら用語間の概念上の一致を十分に吟味した上で,可能な場合は用語の置き換えを行っている。例えば,小児のウイルス性疾患である“roseola infantum”には,直訳として「小児バラ疹」というものがあるが,本邦では同義語“exanthem subitum”の直訳である「突発性発疹」が広く使用されており,かつこれらの用語間に少なくとも実質的な差がないと考えられることから,日本語版では後者の訳語を採用している。ただし,本マニュアルの翻訳においては原文への忠実さを第一義としているため,本邦で一般的でない用語が使用されているからといって,実質的な差のある類義語に置き換えることは行っていない。
  • 見解の相違:確定的な知見が得られていない分野においては,生理学的機能の細かな点,ある病態の発生機序,疾患や症状の分類,個々の解剖学用語が指す細かな範囲など,本邦で一般的な考え方とは異なる見解が記載されている場合があり得る。
  • 診療標準の相違:標準とされる診断・治療方針が本邦と海外で大きく異なる場合がある。その原因・理由としては,ある病態で考えられる各原因の頻度が異なる,ある検査法の感度・特異度が異なる,高額な検査機器など医療資源の利用可能性が異なる,承認状況などにより使用できる薬剤の選択肢が異なる,人種差などにより同じ治療法の成績が異なる,などの要因が考えられる。そのため,本邦のガイドラインでは推奨されていない診療行為を勧める記載も中にはあり,また,本邦ではルーチンに行われている診療手順が記載されていない場合もあり得る。
  • 医療製品の使用可能性の相違:薬剤を始めとする医療製品については,本邦と米国の間で,規制当局の判断に基づく承認状況や適応の範囲・条件に関して相違がみられる。具体的には,本邦では未承認の(あるいはすでに販売が停止された)薬剤の使用を勧める記載がある,本邦では適応外(保険適用外)とされる状況での使用を勧める記載がある,本邦で広く使用されている薬剤に言及されていない,などの相違が考えられる。この点に関連して,登場後間もない薬剤や本邦では承認されなかったために日本語の名称が確立されていない薬剤の名称については,医薬品名称調査会が定める日本医薬品一般名称(JAN:Japanese Accepted Name)に収載されているか否かを唯一の判断基準として,収載されていないものは英語表記を採用した。したがって,片仮名で表記されているからといって,それだけをもって本邦で承認されたものと判断してはならない。
  • 薬剤の一般名の相違:薬剤の一般名は国によって異なる場合がある。例えば,米国でrifampinと呼ばれる薬剤の本邦の一般名は「リファンピシン」であり,抗がん剤のtopotecanは本邦の文献でもしばしば「トポテカン」と記載されるが,本邦における正式な一般名は「ノギテカン」である。この相違については,薬剤名に関する読者の混乱を避けるため,本邦の正式な一般名(JAN)に置き換えることで対処している。同義語も含めてJANに収載されていない薬剤の一般名については,英語表記をそのまま採用している。

以上のような本邦と海外(米国)の相違点については,本マニュアルでは原文に忠実な翻訳を基本原則としているため,原文の記載通りに訳出されている。本邦の現状と著しく異なる記載については,個別の判断で本文中に訳注を挿入している箇所もあるが,該当するものすべてが網羅されているわけではない。本マニュアルは米国医学書の翻訳である。記載内容がわが国における知識・実践と異なる場合には注意深い洞察が必要である。読者の率直な批判・意見を歓迎する。

MSDマニュアルプロフェッショナル版 日本語版総監修 福島雅典 2017年1月

日本語版翻訳協力者

日本語版総監修・監訳

福島 雅典

公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 医療イノベーション推進センター センター長, 京都大学名誉教授

日本語版医学校閲

一山 智

滋賀県立総合病院 総長・病院長, 京都大学名誉教授

伊藤 壽一

滋賀県立総合病院研究所 所長, 京都大学名誉教授

稲垣 暢也

京都大学大学院医学研究科糖尿病・内分泌・栄養内科学 教授

小川 修

京都大学大学院医学研究科泌尿器科学 教授

尾崎 紀夫

名古屋大学大学院医学系研究科精神医学・親と子どもの心療学分野 教授

小濵 和貴

京都大学大学院医学研究科消化管外科学 准教授

海道 利実

京都大学医学部附属病院臓器移植医療部 准教授

木村 剛

京都大学大学院医学研究科循環器内科学 教授

小西 郁生

国立病院機構京都医療センター 院長, 京都大学名誉教授

坂井 義治

京都大学大学院医学研究科消化管外科学 教授

坂田 隆造

大阪赤十字病院 院長, 京都大学名誉教授

祖父江 元

名古屋大学大学院医学系研究科神経変性・認知症制御研究部 特任教授

高折 晃史

京都大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学 教授

千葉 勉

京都大学大学院医学研究科名誉教授

戸井 雅和

京都大学大学院医学研究科乳腺外科学 教授

中村 孝志

京都大学名誉教授

長嶋 一昭

社会福祉法人京都社会事業財団京都桂病院 糖尿病・内分泌・生活習慣病センター 糖尿病・内分泌内科 部長

平出 敦

近畿大学IRセンター・医学研究科救急医学 教授

別所 和久

京都大学大学院医学研究科感覚運動系外科学講座口腔外科学分野 教授

細井 創

京都府立医科大学大学院医学研究科小児科学 教授

松本 直通

横浜市立大学大学院医学研究科遺伝学 教授

前川 平

京都府保健環境研究所 所長, 京都大学名誉教授

三嶋 理晃

恩賜財団大阪府済生会野江病院 院長, 京都大学名誉教授

三森 経世

京都大学大学院医学研究科内科学講座臨床免疫学 教授

宮地 良樹

京都大学名誉教授

八十田 明宏

京都大学大学院医学研究科糖尿病・内分泌・栄養内科学 講師

吉村 長久

田附興風会医学研究所北野病院 院長, 京都大学名誉教授

日本語版監修・監訳

公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 医療イノベーション推進センター

岡本 匡史, 尾前 薫, 菊池 貴幸, 木村 泰子, 河野 健一, 小島 伸介, 佐野 夕子, 杉本 麻由香, 中野 知子, 西 正統, 西村 勉, 正井 秀樹, 松尾 みゆき, 山口 頂 (2018年8月3日監修・監訳完了時点)

監修・医学校閲コーディネイト

公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 医療イノベーション推進センター

源 麻由

日本語版翻訳

協力翻訳者

赤羽 瑞保, 石井 加奈子, Katsuhiko Ishida, 泉 甲仁, 遠藤 あゆみ, 金田 澄子, 小原 未央, 斉藤 完治, Norihiro Sato, Keiko Suzuki, 田村 亜佑美, 成田 啓行, 野口 正雄, Hiroyasu Fukui, 本田 敦子, 光武(今村)麻子, 明見 能成, 村上 和久, Chiho Murata-Thorley, Hidehiko Watanabe

校正・データ管理

株式会社MCL

木原和博, 笹野友佑,廣瀬優子,中村和美, 平井由里子

翻訳コーディネイト

株式会社MCL

平井由里子