骨軟骨症の病因は通常不明である；一部の疾患には家族性の要素がみられるものもあるが，遺伝形式は複雑である。骨軟骨症は解剖学的分布，経過，予後の点で多様である；典型的には疼痛を起こし，整形外科的に重大な影響がある。一般的な例としては以下のものがある：
まれな骨軟骨症と侵される骨としては， フライバーグ病 フライバーグ病 フライバーグ病は，中足骨頭に阻血性骨壊死が起きる疾患である。疼痛は荷重負荷で最も顕著となる。診断はX線により確定する。治療法としては，コルチコステロイド注射，固定，矯正器具などがある。 （ 足および足関節の疾患の概要も参照のこと。） フライバーグ病は 中足骨痛の一般的な原因の1つである。フライバーグ病は骨幹端および成長板の微小外傷によって生じる。阻血性骨壊死により中足骨頭が扁平化する。第2中足骨頭が侵されることが最も多い。フライバーグ病... さらに読む の第2中足骨頭，Panner病の上腕骨小頭， ブロント病 内反膝 膝関節または大腿脛骨角の変形は，内反膝（O脚）と外反膝（X脚）の2種類に大別される。無治療の場合，どちらも成人期に 変形性膝関節症を来す。 （ 頭蓋顔面部および筋骨格系の先天異常に関する序論も参照のこと。） 内反膝は歩き始めの幼児によくみられ，通常は生後18カ月までに自然消失する。残存または悪化する場合は，ブロント病（内反脛骨）を疑うべきであり， くる病とその他の代謝性骨疾患も除外すべきである。... さらに読む 
の脛骨近位部などがある。 シーバー病 踵骨骨端症 踵骨骨端症は，踵骨が完全に骨化する前に生じる，踵骨の骨端と踵の体部の間の疼痛を伴う破壊である。診断は臨床的に行う。治療は，ヒールパッドおよび副子固定またはギプス固定による。 （ 足および足関節の疾患の概要も参照のこと。） 踵骨は2つの骨化中心から形成される：一方は誕生時に開始し，他方は通常，8歳を過ぎてから開始する。骨化は通常15歳までに完了する。踵骨骨端症における軟骨の破綻は，拘縮または短縮した腓腹部の筋肉によって骨端が過度に牽引され... さらに読む （踵骨骨端症）は比較的よくみられる骨軟骨症である。
