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鼻および咽頭障害のある患者の評価

執筆者:

Marvin P. Fried

, MD,

  • Professor and University Chairman, Department of Otorhinolaryngology-Head and Neck Surgery
  • Montefiore Medical Center, The University Hospital of Albert Einstein College of Medicine

最終査読/改訂年月 2020年 4月
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鼻および咽頭(上咽頭,中咽頭,下咽頭から成る)は炎症,感染症,外傷,腫瘍,ならびにいくつかの他の病態に侵されることがある。

解剖

咽頭

口蓋垂は軟口蓋正中線の最も奥に垂下する。口蓋垂の長さは大きく異なる。長い口蓋垂,および弛んだまたは過剰な口蓋帆咽頭の組織はいびきの原因となることがあり,ときに閉塞性睡眠時無呼吸症候群の一因となる。

扁桃およびアデノイドは,ワルダイエル(Waldeyer)輪と称する部位で咽頭後部を取り囲むリンパ組織塊である。その役割は感染防御である。

喉頭については,喉頭疾患の節で考察されている。

鼻腔は,血管に富む粘膜で覆われており,それにより吸気が温められ,湿潤になる。鼻腔の各側壁には3つの鼻甲介があるが,これは鼻腔の表面積を増やしている骨の棚であり,さらに効果的な熱および湿気の交換を可能としている。鼻粘膜は鼻腔に入る微粒子状物質を捕らえる。中鼻甲介と下鼻甲介の間の空間が中鼻道であり,ここに向かって上顎洞および篩骨洞の大部分が排液する。各甲介間にはポリープが発生することもあり,しばしば喘息,アレルギー,アスピリン使用,および嚢胞性線維症と関連する。

副鼻腔

副鼻腔は粘膜に覆われた骨性の空洞であり,上咽頭と連絡している。副鼻腔には上顎洞,前頭洞,篩骨洞,および蝶形骨洞の4種類がある。これらは顔面骨および頭蓋骨に位置する(副鼻腔の図を参照)。副鼻腔の生理的役割は不明である。

副鼻腔

副鼻腔

評価

鼻および咽頭の診察は,耳鼻咽喉科診察では常に行うものである。

病歴

一般情報として,飲酒または喫煙(ともに頭頸部癌の主要な危険因子)ならびに発熱および体重減少などの全身症状などがある。中咽頭の症状としては,疼痛,潰瘍,嚥下困難,発声困難などがある。鼻腔および副鼻腔の症状としては,鼻閉の有無および持続時間,分泌物,嗅覚および/または味覚障害,ならびに出血などがある。

身体診察

一部の耳鼻咽喉科医は頭部装着型の照明を使用する。しかしながら,照明が視軸と正確に一致しないため,狭い部位(例,鼻腔)では影の発生を避けるのが困難になる。頭部装着型の凸面鏡を用いると,よりよい照明が得られる;医師は中央の穴を通して見るため,照明は常に視軸上にある。額帯鏡は,患者の後方やや片側寄りに設置された光源からの光を反射するが,効果的に使用するには訓練が必要である。

鼻は鼻鏡を用いて診察し,前後(またはやや斜め)方向に2つのブレードを開き,鼻中隔を押さないように保持する。痂皮,分泌物,鼻中隔弯曲,または穿孔がないか;粘膜が発赤,ブヨブヨしている,または腫脹しているか;およびポリープがあるかどうかに留意する。前頭洞および上顎洞を覆う皮膚を診察し,副鼻腔炎を示唆する紅斑および圧痛がないか確認する。

必要であれば,上咽頭および下咽頭を軟性ファイバースコープを用いた鼻咽頭内視鏡で診察することがある。局所麻酔薬(例,4%リドカイン)を鼻および咽頭に噴霧し,鼻には鼻閉改善薬(例,0.5%フェニレフリン)も噴霧する。数分後,鼻咽頭鏡を愛護的に鼻孔に通し,鼻腔,下咽頭,および喉頭を視診する。鼻腔の内視鏡検査は硬性の内視鏡を用いて行うことも可能であり,その場合鼻腔内が非常によく観察できるが,患者に不快感を与えずに行うには技術が必要である。

あるいは,ミラーによる診察を行ってもよい。ミラーは曇らないように使用前に温めておくべきである。上咽頭には小型のミラーを用いる。ミラーは口蓋垂直下で上方に向けて保持する;舌を舌圧子で下方に圧排する。下咽頭および喉頭には大きめのミラーを使用する。舌をガーゼパッドでつかんで圧排し,下向きにしたミラーを軟口蓋に接して保持する。

頸部の診察は,腫瘤に対する視診および触診から成る。腫瘤が発見された場合,医師は,圧痛があるか否か;波動性か,硬いか,または石のように硬いか;および可動性か固定性かを観察する。感染による腫瘤は圧痛があり可動性である;癌は圧痛がなく,硬く,固定性の傾向がある。頸部リンパ節,甲状腺,および耳下腺に特に注意を払う。

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