エンテロウイルスは,ライノウイルス(感冒 感冒 感冒は,鼻漏,咳嗽,咽頭痛などの上気道症状を引き起こし,通常は発熱を伴わずに自然に軽快する急性ウイルス感染症である。診断は臨床的に行う。手洗いは感染拡大の防止に役立つ。治療は対症療法である。 全感冒の約50%は100を超えるライノウイルスの血清型のいずれかによって引き起こされる。... さらに読む を参照)およびヒトパレコウイルスとともに,ピコルナウイルス科(小さな[pico]RNAウイルス)に属する。ヒトパレコウイルス1型および2型は,かつてはエコーウイルス22型および23型と呼ばれていたが,現在ではパレコウイルスに再分類されている。全てのエンテロウイルスは不均一な抗原性を有し,地理的に広く分布する。
エンテロウイルスには以下のものが含まれる:
コクサッキーウイルスA1~A21,A24,およびB1~B6
エコーウイルス(enteric cytopathic human orpahn viruses)1~7型,9型,11~21型,24~27型,および29~33型
エンテロウイルス68~71型,73~91型,および100~101型
ポリオウイルス1~3型
エンテロウイルスは,気道分泌物中ならびに便中に排泄され,ときに感染者の血液および髄液中に認められる。感染症は通常,気道分泌物または便への直接的接触により伝播するが,汚染された環境因子(例,水)によって伝播することもある。
エンテロウイルスによる疾患や流行は,米国では夏期と秋期に多くみられる。
分娩時の母子感染から重度の播種性 新生児感染症 新生児感染症 エンテロウイルスは,ライノウイルス( 感冒を参照)およびヒトパレコウイルスとともに,ピコルナウイルス科(小さな[pico]RNAウイルス)に属する。ヒトパレコウイルス1型および2型は,かつてはエコーウイルス22型および23型と呼ばれていたが,現在ではパレコウイルスに再分類されている。全てのエンテロウイルスは不均一な抗原性を有... さらに読む を来すことがあり,その具体的な病態としては,肝炎または肝壊死,髄膜脳炎,心筋炎,これらの組合せなどがあり,敗血症や死に至ることもある。
液性免疫およびB細胞が正常に機能することが,エンテロウイルスによる疾患の制御に必要である。重度のエンテロウイルス感染症(しばしば緩徐に進行する髄膜脳炎,皮膚筋炎,および/または肝炎として現れる)は, X連鎖無ガンマグロブリン血症 X連鎖無ガンマグロブリン血症 X連鎖無ガンマグロブリン血症は,免疫グロブリンの低値または欠如,およびB細胞の欠如を特徴とし,莢膜を有する細菌による反復性感染症を招く。 ( 免疫不全疾患の概要および 免疫不全疾患が疑われる患者へのアプローチも参照のこと。) X連鎖無ガンマグロブリン血症は, 液性免疫不全が関与する... さらに読む などのBリンパ球の機能に異常がある患者に発生するが,それ以外の免疫不全症患者には通常発生しない。
エンテロウイルスによって引き起こされる疾患
エンテロウイルスは様々な症候群を引き起こす(エンテロウイルスによって引き起こされる症候群 エンテロウイルスによって引き起こされる症候群 の表を参照)。以下の病態は,ほぼ全例がエンテロウイルスによって引き起こされる:
その他の疾患(例, 無菌性髄膜炎 無菌性髄膜炎 エンテロウイルスは,ライノウイルス( 感冒を参照)およびヒトパレコウイルスとともに,ピコルナウイルス科(小さな[pico]RNAウイルス)に属する。ヒトパレコウイルス1型および2型は,かつてはエコーウイルス22型および23型と呼ばれていたが,現在ではパレコウイルスに再分類されている。全てのエンテロウイルスは不均一な抗原性を有... さらに読む , 心筋心膜炎 心筋心膜炎 エンテロウイルスは,ライノウイルス( 感冒を参照)およびヒトパレコウイルスとともに,ピコルナウイルス科(小さな[pico]RNAウイルス)に属する。ヒトパレコウイルス1型および2型は,かつてはエコーウイルス22型および23型と呼ばれていたが,現在ではパレコウイルスに再分類されている。全てのエンテロウイルスは不均一な抗原性を有... さらに読む )は,エンテロウイルスによることもあれば,その他の病原体によることもある。
無菌性髄膜炎
コクサッキーウイルスA群またはB群
エコーウイルス
ヒトパレコウイルス
より年長の小児と成人では,他のエンテロウイルスのほか,その他のウイルスが無菌性髄膜炎を引き起こす。
通常,経過は良好である。エンテロウイルスによる無菌性髄膜炎には発疹が併発することがある。まれに 脳炎 脳炎 脳炎は脳実質の炎症であり,ウイルスの直接侵襲に起因する。急性散在性脳脊髄炎は,ウイルスまたはその他の外来タンパク質に対する過敏反応によって脳および脊髄に炎症が生じる病態である。どちらの病態も通常はウイルスが誘因となる。症状としては,発熱,頭痛,精神状態変容などがあり,しばしば痙攣発作や局所神経脱落症状もみられる。診断には髄液検査と神経画像... さらに読む が発生し,重症化することもある。
エンテロウイルスD68型
エンテロウイルスD68型(EV-D68)は,主に小児で呼吸器疾患を引き起こし,その症状は通常,感冒に類似する(例,鼻漏,咳嗽,倦怠感,小児の少数例では発熱)。一部の小児(特に 喘息 喘息 喘息は,様々な誘発刺激により引き起こされ,部分的または完全に可逆的な気管支収縮を生じさせる気道のびまん性炎症疾患である。症状および徴候には,呼吸困難,胸部圧迫感,咳嗽,および喘鳴などがある。診断は病歴,身体診察,および肺機能検査に基づく。治療には誘発因子の制御および薬物療法があり,吸入β2作動薬および吸入コルチコステロイドが最も多く用いら... さらに読む 患児)では,より重篤な下気道症状(例,喘鳴,呼吸窮迫)が生じることもある。
健康な成人も感染するが,症状はほとんどないか,無症状である。易感染状態の成人は重度の呼吸器疾患を発症することがある。
毎年,EV-D68による呼吸器感染症が少数の小児で確認されているほか,小規模なアウトブレイクが隔年で発生する傾向にある。しかしながら,2014年の夏後半から秋にかけて,米国全域で大規模なアウトブレイクが発生し,1000例以上の症例が確認された。かなりの数の小児に重度の呼吸窮迫が発生し,少数の死亡例が出た。それと同時に,呼吸器疾患後の急性弛緩性脊髄炎(AFM)と一致する脊髄病変(MRI上)を伴って四肢に局所的な筋力低下または麻痺が生じる小児症例のクラスターが複数報告され,アウトブレイクの独立した2つのクラスターのうち3分の2の症例で呼吸器検体から,また麻痺が進行している小児1例で血液検体からEV-D68が同定された。配列決定が行われたウイルスは,互いにほぼ同一で,AFMに関連することが知られているポリオウイルスおよびエンテロウイルスD70と相同性がみられたことから,EV-D68がAFMの麻痺の発生に直接関与している可能性が裏付けられた(1 総論の参考文献 エンテロウイルスは,ライノウイルス( 感冒を参照)およびヒトパレコウイルスとともに,ピコルナウイルス科(小さな[pico]RNAウイルス)に属する。ヒトパレコウイルス1型および2型は,かつてはエコーウイルス22型および23型と呼ばれていたが,現在ではパレコウイルスに再分類されている。全てのエンテロウイルスは不均一な抗原性を有... さらに読む )。米国疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)による継続的サーベイランスにより,2014年の秋にはEV-D68のアウトブレイクと時期を同じくして120例のAFMが検出された。サーベイランスはその後も継続され,2015年には1年で16例のAFMが検出されたが,この年にEV-D68の症例は報告されなかった(2 総論の参考文献 エンテロウイルスは,ライノウイルス( 感冒を参照)およびヒトパレコウイルスとともに,ピコルナウイルス科(小さな[pico]RNAウイルス)に属する。ヒトパレコウイルス1型および2型は,かつてはエコーウイルス22型および23型と呼ばれていたが,現在ではパレコウイルスに再分類されている。全てのエンテロウイルスは不均一な抗原性を有... さらに読む )。
EV-D68に関連した呼吸器疾患の別の大きなアウトブレイクが米国では2018年9月にピークに達した。CDCによる積極的なサーベイランスにより,米国のいくつかの大規模医療施設において急性呼吸器疾患のある小児患者の13.9%で同ウイルスが検出されたが,2017年の同様の患者における検出率はわずか0.08%であった。EV-D68感染患者の3分の2で入院が必要になり,この疾患の重症度が浮き彫りにされた。また,AFMの報告症例も同時に増加し,CDCが確認した症例数は2017年にはわずか35例であったのが,2018年には200例を上回り,EV-D68感染症とAFMとの関連がさらに裏付けられた(3 総論の参考文献 エンテロウイルスは,ライノウイルス( 感冒を参照)およびヒトパレコウイルスとともに,ピコルナウイルス科(小さな[pico]RNAウイルス)に属する。ヒトパレコウイルス1型および2型は,かつてはエコーウイルス22型および23型と呼ばれていたが,現在ではパレコウイルスに再分類されている。全てのエンテロウイルスは不均一な抗原性を有... さらに読む )。
EV-D68は,他では説明できない重度の呼吸器感染症の病因として考慮すべきであり,特に夏の終わりから秋にかけての症例クラスターに関連している場合はなおさらである。アウトブレイクの発生が想定される状況での特異的検査が推奨され,公衆衛生当局を介して手配することができる。
出血性結膜炎
まれに,出血性結膜炎の流行が米国で発生している。アフリカ,アジア,メキシコ,およびカリブ海地域からウイルスが輸入されることで,アウトブレイクの頻度が高まる可能性がある。
眼瞼浮腫が急速に出現する。出血性結膜炎は,合併症のない結膜炎とは異なり,しばしば結膜下出血や角膜炎を来し,眼痛,流涙,および羞明を引き起こす。全身性疾患はまれである。しかしながら,出血性結膜炎がエンテロウイルス70型による場合は,まれに一過性の腰仙部脊髄神経根障害またはポリオ様疾患(麻痺を伴う)が発生する。通常は発症から1~2週間以内に完全に回復する。
コクサッキーウイルスA24も出血性結膜炎を引き起こすが,結膜下出血の頻度は低く,神経系の合併症は報告されていない。ほとんどの患者が1~2週間で回復する。
心筋心膜炎
心臓感染症はあらゆる年齢で発生するが,多くの患者は20~39歳である。 胸痛 胸痛 胸痛は非常に一般的な愁訴である。多くの患者は,胸痛が生命を脅かす可能性がある疾患の警告であることをよく意識しており,ごく軽微な症状でも医療機関を受診する。一方で,重篤な疾患のある多くの患者を含めて,この警告を過小評価したり無視したりする患者もいる。疼痛の知覚(特徴と重症度の両方)は個人間あるいは男女間で大きく異なる。胸痛の訴えがどのような... さらに読む , 不整脈 不整脈の概要 正常な心臓は規則正しく協調的に拍動するが,これは固有の電気的特性を有する筋細胞によって電気パルスが生成・伝達され,それにより一連の組織化された心筋収縮が誘発されることによって生じる。不整脈と伝導障害は,そうした電気パルスの生成,伝導,またはその両方の異常により引き起こされる。 先天的な構造異常(例,房室副伝導路)や機能異常(例,遺伝性のイ... さらに読む , 心不全 心不全 心不全は心室機能障害により生じる症候群である。左室不全では息切れと疲労が生じ,右室不全では末梢および腹腔への体液貯留が生じる;左右の心室が同時に侵されることもあれば,個別に侵されることもある。最初の診断は臨床所見に基づいて行い,胸部X線,心エコー検査,および血漿ナトリウム利尿ペプチド濃度を裏付けとする。治療法としては,患者教育,利尿薬,ア... さらに読む
,または突然死を来すことがある。通常は完全に回復するが,一部の患者は 拡張型心筋症 拡張型心筋症 拡張型心筋症は,心室拡大と収縮機能障害を主体とする心不全を引き起こす心筋機能障害である。症状としては,呼吸困難,疲労,末梢浮腫などがある。診断は臨床的に行われ,ナトリウム利尿ペプチド高値,胸部X線,心エコー検査,およびMRIによる。治療は原因に対して行う。心不全が進行性かつ重度の場合には,心臓再同期療法,植込み型除細動器,中等度から高度の... さらに読む
を発症する。心筋心膜炎の診断には,心筋組織での逆転写PCR(RT-PCR)検査が必要になることがある。
新生児心筋炎(出生時における心臓感染症)は,B群コクサッキーウイルス,一部のエコーウイルス,およびヒトパレコウイルスによって引き起こされる。発熱や 心不全 心不全 心不全は心室機能障害により生じる症候群である。左室不全では息切れと疲労が生じ,右室不全では末梢および腹腔への体液貯留が生じる;左右の心室が同時に侵されることもあれば,個別に侵されることもある。最初の診断は臨床所見に基づいて行い,胸部X線,心エコー検査,および血漿ナトリウム利尿ペプチド濃度を裏付けとする。治療法としては,患者教育,利尿薬,ア... さらに読む を来し,死亡率が高い。
新生児感染症
通常は生後数日の新生児に,発熱,嗜眠,播種性血管内凝固症候群,出血,および多臓器不全(心不全 心不全 心不全は心室機能障害により生じる症候群である。左室不全では息切れと疲労が生じ,右室不全では末梢および腹腔への体液貯留が生じる;左右の心室が同時に侵されることもあれば,個別に侵されることもある。最初の診断は臨床所見に基づいて行い,胸部X線,心エコー検査,および血漿ナトリウム利尿ペプチド濃度を裏付けとする。治療法としては,患者教育,利尿薬,ア... さらに読む を含む)を伴う 敗血症 新生児敗血症 新生児敗血症は,新生児期に発生する侵襲性感染症であり,通常は細菌性である。徴候は非特異的なものが多数あり,具体的には自発運動の減少,哺乳力低下,無呼吸,徐脈,体温調節障害,呼吸窮迫,嘔吐,下痢,腹部膨隆,jitteriness,痙攣,黄疸などがある。診断は臨床所見と培養結果に基づいて行う。治療は,まずアンピシリンをゲンタマイシンまたはセフ... さらに読む 様の症候群が突然発生する。同時に中枢神経系,肝臓,心筋,膵臓,または副腎にも病変が生じうる。
数週間以内に回復することもあるが,循環虚脱または 肝不全 急性肝不全 急性肝不全は,薬物および肝炎ウイルスによって引き起こされる場合が最も多い。主な臨床像は,黄疸,凝固障害,および脳症である。診断は臨床的に行う。治療は支持療法が中心であるが,ときに肝移植および/または特異的な治療(例,アセトアミノフェン中毒に対するN-アセチルシステイン)も行う。... さらに読む (肝臓が侵される場合)により死亡することもある。
発疹
呼吸器感染症
エンテロウイルスによって呼吸器感染症が生じることもある。症状としては発熱,鼻感冒,咽頭炎などがあり,一部の乳児および小児では嘔吐と下痢もみられる。成人および小児では,ときに 気管支炎 急性気管支炎 急性気管支炎は気管気管支の炎症であり,一般的には,慢性肺疾患のない患者に発生する上気道感染症に続いて起こる。原因はほぼ常にウイルス感染である。病原体が同定されることはまれである。最も一般的な症状は咳嗽であり,発熱は伴うことも伴わないこともあり,また喀痰産生を伴うことがある。診断は臨床所見に基づく。治療は支持療法であり,抗菌薬は通常不要であ... さらに読む や 間質性肺炎 急性間質性肺炎 急性間質性肺炎(AIP)は急性呼吸窮迫症候群( ARDS)に似た臨床像を呈する,まれな劇症型特発性肺疾患である。 急性間質性肺炎は 特発性間質性肺炎の1つの型であり,一見健常な通常 > 40歳の男女に発生する。 AIPの組織学的定義は,器質化期のびまん性肺胞傷害であり,これは特発性間質性肺炎と関連のない他の原因による肺損傷でもみられ... さらに読む が発生する。
総論の参考文献
1.Greninger AL, Naccache SN, Messacar K, et al: A novel outbreak enterovirus D68 strain associated with acute flaccid myelitis cases in the USA (2012-14): A retrospective cohort study.Lancet Infect Dis 15(6):671–682, 2015.doi: 10.1016/S1473-3099(15)70093-9.
2.Sejvar JJ, Lopez AS, Cortese MM, et al: Acute flaccid myelitis in the United States, August-December 2014: Results of nationwide surveillance.Clin Infect Dis 63(6):737-745, 2016.doi: 10.1093/cid/ciw372.
3.Kujawski SA, Midgley CM, Rha B, et al: Enterovirus D68-associated acute respiratory illness - New Vaccine Surveillance Network, United States, July-October, 2017 and 2018.MMWR Morb Mortal Wkly Rep 68(12):277-280,2019.doi: 10.15585/mmwr.mm6812a1.
エンテロウイルス感染症の診断
臨床的評価
ときに培養または逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)検査
エンテロウイルス感染症の診断は通常,臨床的に行う。
臨床検査による診断は通常不要であるが,行うとすれば多くの場合,以下の検査による:
ウイルスの培養
RT-PCR法によるウイルスRNAの同定
ときにセロコンバージョンの証明
エンテロウイルス感染症の治療
支持療法
エンテロウイルスによる疾患の治療は支持療法による。
無ガンマグロブリン血症 X連鎖無ガンマグロブリン血症 X連鎖無ガンマグロブリン血症は,免疫グロブリンの低値または欠如,およびB細胞の欠如を特徴とし,莢膜を有する細菌による反復性感染症を招く。 ( 免疫不全疾患の概要および 免疫不全疾患が疑われる患者へのアプローチも参照のこと。) X連鎖無ガンマグロブリン血症は, 液性免疫不全が関与する... さらに読む のある患者は免疫グロブリン静注療法で治療するが,その成果は一定でない。
経口抗ウイルス薬のプレコナリル(pleconaril)がいくつかのピコルナウイルスに対して活性を示しており,新生児の重症エンテロウイルス感染症の治療用として検討されている(1 治療に関する参考文献 エンテロウイルスは,ライノウイルス( 感冒を参照)およびヒトパレコウイルスとともに,ピコルナウイルス科(小さな[pico]RNAウイルス)に属する。ヒトパレコウイルス1型および2型は,かつてはエコーウイルス22型および23型と呼ばれていたが,現在ではパレコウイルスに再分類されている。全てのエンテロウイルスは不均一な抗原性を有... さらに読む )。
治療に関する参考文献
1.Abzug MJ, Michaels MG, Wald E, et al: A randomized, double-blind, placebo-controlled trial of pleconaril for the treatment of neonates with enterovirus sepsis.J Pediatric Infect Dis Soc 5 (1):53–62, 2016.doi: 10.1093/jpids/piv015.