陰茎いんけいがん

陰茎いんけいがんは、陰茎いんけいにできる皮膚ひふがんです。

• 陰茎いんけいがんは、めずらしい病気びょうきで、その多おおくは、包皮切除ほうひせつじょ術じゅつを受うけていない（まだ包皮ほうひがある）男性だんせいに起おこります。

• ヒトパピローマウイルス（HPV）に感染かんせんすると、陰茎いんけいがんになりやすくなります。

• 陰茎いんけいがんはふつう、陰茎いんけいの先さき（亀頭きとう）や包皮ほうひの下したにできます。

• 陰茎いんけいがんはふつうは手術しゅじゅつをして治療ちりょうしますが、かなり小ちいさながんはレーザーやクリームで治療ちりょうすることがあります。

次つぎのことによって陰茎いんけいがんになりやすくなります：

• HPVの感染かんせん（性交せいこうでうつるよくあるウイルスで、女性じょせいの子宮頸しきゅうけいがんや尖圭せんけいコンジローマを引ひき起おこすことがある）

• 包皮切除ほうひせつじょ術じゅつを受うけていないこと（包皮切除ほうひせつじょ術じゅつとは、陰茎いんけいから包皮ほうひを取とり除のぞくための手術しゅじゅつです）

次つぎのような症状しょうじょうがあります：

• 最初さいしょは、小ちいさな赤あかい斑点はんてんが1つできる

• 治なおらないただれ

• さわると硬かたい部分ぶぶんがある

• いぼのようなできもの

陰茎いんけいがんが進行しんこうすると、大おおきなただれやできものが現あらわれることがあります。

がんが広ひろがっている場合ばあいは、あしの付つけ根ねに硬かたいしこりが現あらわれることがあります。

医師いしは、診察しんさつと次つぎの検査けんさをします：

• 生検せいけん（組織そしきの一部いちぶをとって、顕微鏡けんびきょうで調しらべる検査けんさ）

陰茎いんけいがんがあった場合ばあいは、がんが広ひろがっているかどうかを調しらべるために、医師いしがCT検査けんさやMRI検査けんさなど、そのほかの検査けんさをすることがあります。

ほとんどの陰茎いんけいがんは、最初さいしょに見みつかったときには小ちいさく、広ひろがっていません。そのような小ちいさながんの場合ばあいは、医師いしは次つぎのことをします：

• 特別とくべつなクリームをぬる

• 手術しゅじゅつかレーザーで、がんとその周まわりの組織そしきの一部いちぶを取とり除のぞく

大おおきながんの場合ばあいは、医師いしは手術しゅじゅつでがんを取とり除のぞきます。医師いしは陰茎いんけいをできるだけ残のこすようにします。しかし、大おおきくて進行しんこうが速はやいがんほど、大おおきな手術しゅじゅつが必要ひつようです。