約80%の小児が、小学校にあがる前に家庭外で保育を受けています。また、5~12歳の小児の多くが登校前や放課後に家庭外で保育を受けています。
保育を提供する人や場としては、以下の例が挙げられます。
親戚
近隣の住人
認可および無認可の個人宅
保育施設
自宅で親戚やベビーシッターに保育してもらうこともあります。
保育施設には、許可施設と認可施設があり、両方を取得している施設もあります。許可施設は、特定の地方自治体が保育を許可するための最低要件を満たしています。認可施設は、一般に許可施設よりも高い基準を満たしている必要があります。許可および認可に関する情報は家族が知ることができます。
家庭外での保育の質は様々です。極めて優れたものも、よくないものもあります。家庭外での保育が有益なこともあります。質の高い保育で社会性や学業面での刺激を受けることは、小児にとって有益な場合があります。
家庭外での保育の利点
音楽、本、芸術、言語に早くから触れることで、小児の知的および創造的な発達が促進されます。
集団で遊ぶことは社会性を育てます。野外での遊びや、ときおり行う激しい遊びは、たまった身体的エネルギーを発散させ、筋肉の発達を促す上で役に立ちます。
自分から行動を起こすことは、小児の自立に役立ちます。
数時間毎に栄養のある食事やおやつを与える必要があります。
テレビやビデオは小児の発達にはあまり役立たないため、最もよいのは見せないようにすることです。テレビを見せる場合でも小児の年齢にふさわしい番組を選び、成人が目を光らせておく必要があります。
親が保育環境の質や安全性を評価する際に役立つ情報は、地方組織や全国的な組織を通じて多く提供されています。米国小児科学会の支援を受けて、保育・早期教育における安全衛生のための全米リソースセンター(National Resource Center for Health and Safety in Child Care and Early Education web site)のウェブサイトでは、良好な保育環境に関するチェックリストも含め、様々な情報を提供しています。
さらなる情報
以下の英語の資料が役に立つかもしれません。こちらの情報源の内容について、MSDマニュアルでは責任を負いませんのでご了承ください。
保育・早期教育における安全衛生のための全米リソースセンター(National Resource Center for Health and Safety in Child Care and Early Education)