菌血症、敗血症、敗血症性ショックに関する序

執筆者:Joseph D Forrester, MD, MSc, Stanford University
レビュー/改訂 2021年 9月 | 修正済み 2022年 9月
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    菌血症、敗血症、重症敗血症、敗血症性ショックは、互いに関連しています。

    • 菌血症:血流中に細菌が存在している状態です。菌血症は、重篤な感染症の結果として起こることもあれば、激しい歯磨きのように無害そうな行為が原因で起こることもあります。たいていは少数の細菌が存在するのみで、それらも体内から自然に除去されます。そのような場合、大半の人では症状は現れません。しかしときに、菌血症から感染症、敗血症、またはその両方に至ることがあります。

    • 敗血症:菌血症や別の感染症によって重篤な全身性の反応(敗血症)が誘発されることがあり、典型的には発熱、筋力低下、心拍数の上昇、呼吸数の増加、白血球の増加などがみられます。この反応は腎臓や心臓、肺などの多くの内臓にも影響を与え、それらはうまく機能しなくなります。

    • 敗血症性ショック:敗血症のために危険な水準まで血圧が低下している状態(ショック)を敗血症性ショックといいます。その結果として、典型的には内臓に十分な血液が供給されなくなり、その内臓は機能不全に陥ります。敗血症性ショックは生命を脅かす状態です。

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